Google Pixel のバッテリー セーバーとは
一部の Android スマホには、バッテリー セーバーや省電力モードと呼ばれる、バッテリーの持続時間を延ばす機能が搭載されています。この機能をオンにすると、バッテリー消費を抑える各種の設定が自動的に適用され、スマホの電力使用量を最小限に抑えてくれます。
Google Pixel では、この機能は「バッテリー セーバー」という名称で搭載されています。バッテリー セーバーを使用すると、電力使用量を抑えるために主に以下のような設定が適用されます。
【メールやアプリのバックグラウンドでの動作を停止する】
スマホのアプリは、スマホを常に最新の状態に保つためにバックグラウンドでもコンテンツの更新や通知などの情報更新を行っており、ユーザーが操作していない間も少しずつバッテリーを消費しています。
Google Pixel のバッテリー セーバーを使用すると、アプリのバックグラウンドでの更新が一時的に制限され、次の充電までバッテリーを節約できます。コンテンツの更新は、アプリを開いたときのみ行われるようになり、メールやアプリの通知の頻度が下がります。また、電力を消費しやすい位置情報サービスも、画面がオフのときは実行されなくなります。
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【ディスプレイの消費電力を抑える】
スマホのバッテリーは、画面の明るさを維持するためにも消費されています。バッテリー セーバーをオンにすると、ホーム画面の壁紙が少し暗くなったり、背景画面の配色が黒基調になる「ダークモード」の設定が適用されます。
黒色の表示には発光を必要としないため、ダークモードでは、ディスプレイ表示に使用されるバッテリー消費を抑えることができます。
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【ネットワーク設定を自動で切り替える】
5G は 4G に比べて、通信速度が早い分、バッテリーの消費も増える傾向にあります。そのため、5G 版 の Google Pixel は、バッテリー セーバーがオンになると接続が自動で 4G サービスに切り替わることがあります。
Google Pixel でバッテリー セーバーを使う方法
Google Pixel のバッテリー セーバーは設定アプリのバッテリーまたはクイック設定から使用できます。
バッテリー セーバーのオン / オフを切り替える
【設定アプリから切り替える】
設定アプリを開きます
[バッテリー] → [バッテリー セーバー] をタップします
[バッテリー セーバーを使用] をタップし、オン / オフを切り替えます
【クイック設定から切り替える】
画面を上から下にスワイプします
さらにもう一度、上から下にスワイプします
画面を右にスワイプして [バッテリー セーバー] のタイルをタップし、オン / オフを切り替えます
スマホ画面上部のステータスバーにバッテリー セーバー アイコン が表示されていれば、バッテリー セーバーはオンの状態です。
リマインダー機能を利用する
Google Pixel のバッテリー セーバーには、バッテリー残量が 20 %まで減少したときと、その後さらに 10 %まで減少したときに通知を受け取ることができる機能も搭載されています。
通知からワンタップでバッテリー セーバーをオンにできるため、アプリを切り替えることなくすぐに使えて便利でしょう。バッテリー セーバーのリマインダー機能を設定する方法は以下の通りです。
スマホの設定アプリを開きます
[バッテリー] → [バッテリー セーバー] をタップします
[スケジュールとリマインダー] をタップします
[バッテリー セーバーのリマインダー] をオンにします
自動でオン / オフを切り替えるよう設定する
Google Pixel では、指定したバッテリー残量まで減少したらバッテリー セーバーが自動でオンになるように設定したり、充電してバッテリー残量が 90% まで回復したら自動でオフになるように設定することも可能です※1。バッテリー残量を常に気に掛ける必要がなくなり便利でしょう。
スマホの設定アプリを開きます
[バッテリー] → [バッテリー セーバー] をタップします
[スケジュールとリマインダー] をタップします
・自動でオンにする設定: [バッテリー残量に応じて ON にする] をオンにして、 バーをスライドしてバッテリー残量を指定します
・自動でオフにする設定: [90% 充電されたら OFF にする] をオンにします
※1 スマホの充電中は、バッテリー セーバーは自動でオフになります
バッテリーをさらに長持ちさせる「スーパー バッテリー セーバー」
Google Pixel 3 以降のモデル(Google Pixel Fold を含む)には、標準のバッテリー セーバーよりバッテリー持続時間をさらに延ばせる「スーパー バッテリー セーバー」も搭載されています。
スーパー バッテリー セーバーは、電話としての機能以外のほとんどのスマホ機能を停止することで、待ち受け時間を最大限まで延ばすことができる機能です。この機能を有効にすると、ほとんどのアプリが一時停止します。
一時停止されたアプリのアイコンは白黒に表示され、アプリからの通知が送信されなくなります。
このほか、スマホ本体の処理速度を低下させたり、画面が消灯されるまでの時間を 30 秒に短縮したりして、バッテリーを節約します。
なお、電話やメッセージ、時計、設定アプリなど、重要度の高いアプリは引き続き使用可能です。日常的な使用には適していませんが、緊急時など、バッテリーを少しでも長く温存したい場面で頼りになる機能です。
【スーパー バッテリー セーバーを使用する】
設定アプリを開きます
[バッテリー] → [バッテリー セーバー] をタップします
[スーパー バッテリー セーバー] を選択します
[バッテリー セーバーを使用] をオンにします
一時停止状態になったアプリを起動したい場合、一時停止を解除することでスーパー バッテリー セーバーが有効でも利用が可能になります。ただし、その分バッテリーの持続時間は短くなります。
【特定のアプリを一時的に使用する】
起動したいアプリのアイコンをタップします
[一時停止を一時的に解除] を選択します
アプリ利用後に一時停止状態に戻したい場合は、アプリのアイコンを長押しして [アプリを一時停止] を選択します
また、一時停止したくないアプリを重要度の高い「必須アプリ」に指定することで、スーパー バッテリー セーバーがオンでも通常時と同じように使用したり、アプリからの通知を受信したりできます。
【特定のアプリを必須アプリに追加する】
設定アプリを開きます
[バッテリー] → [バッテリー セーバー] をタップします
スーパー バッテリー セーバーの横の設定アイコン
をタップします
「必須ではないアプリ」の中から追加したいアプリ名をタップして「必須アプリ」に追加します
バッテリー劣化なら買い換えも検討を
毎日のスマホの使用によって、バッテリー性能が低下していくことは避けられません。普段どおりスマホを利用していても、電池の減りが早いと感じる場合は、バッテリーそのものが劣化している可能性があります。
そのような場合は、スマホ本体の買い替えを検討してみるとよいでしょう。最新の Android スマホのスペックを比較したい方は、比較ツールもご活用ください。
スマホの電池を節約したいときは省電力機能を使ってみよう
一部の Android スマホでは、スマホの電池を節約できる省電力機能が搭載されています。これらの機能を有効にすると、自動でアプリやスマホ機能の一部を制限し、スマホの電力使用量を最小限に抑えてくれます。
Google Pixel のバッテリー セーバーは、設定アプリやクイック設定から簡単にオン / オフを切り替えられるうえに、通知によるリマインダーや自動でオン / オフが切り替わる機能も備えています。旅行やアウトドアシーンなど、長時間スマホを充電することができない場面で役立つでしょう。
また Google Pixel 3 以降の Google Pixel には緊急時のために、バッテリー持続時間をさらに延ばせるスーパー バッテリー セーバーも搭載されています。スマホのバッテリーを節約したいときは、状況に応じてこれらの機能を活用してみましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2024 年 11 月時点に Google Pixel 8(Android 15)で検証しました。