スマホの下取りとは
スマホの下取りとは、新しくスマホを買い替える際に、手元にある古いスマホや使わなくなった機種を事業者が引き取る仕組みのことです。スマホを下取りに出すと、後日、査定に応じた金額が新機種の値引きに使われたり、ポイントとして返還されたりします。
下取りを受け付けている携帯通信会社やメーカー、機種の状態などによって返還される金額やポイント還元額は異なるので、事前に確認するとよいでしょう。また、スマホ本体の破損や電源の不良など、機種の状態によっては下取りに出せないなどの条件があり、これらは各携帯通信会社やメーカーなどで個別に定められています。
スマホの下取りプログラムについては、さまざまな携帯通信会社やメーカーが行っていますので、新しいスマホの購入先などで確認してみましょう。
スマホの買い替え時期に要チェック!Android ユーザーが魅力を語る動画はこちら。
Google ストアの下取りプログラムとは
Google ストアで Google Pixel を購入する際も、「下取りプログラム」というサービスがあります。Google ストアの下取りプログラムは、Google Pixel や指定されたサードパーティ製のスマホを下取りに出すことで、査定額に応じた払い戻しが受けられるサービスです。
Google ストアで新しいスマホを購入するときに、使わなくなったスマホを手順に従って発送することで下取りが行われます。ショップなどに出向く必要がなく、自宅で下取りが完結するので手軽な申し込みが可能です。また、下取りに出したスマホは、リサイクル利用や再利用などで有効活用されます。
スマホを下取りに出すまでの流れ
まずは、新しいスマホを購入してから、下取りパートナーである PCS Wireless にスマホを発送するまでの流れをみていきましょう。
- Google ストアで、購入したいスマホを選びます
- 購入手続きの画面で、[下取りに出す] を選択します
- 下取りするスマホの [メーカー]、[モデル]、[ストレージサイズ] を選択します
- 「下取り対象のスマートフォンは良好な状態ですか?」に対し回答していきます
- 「下取りの見積もり額 ※1」が提示されるので、それを了承すれば [続行] を選択します
- 手順に従ってスマホを購入します
- 購入したスマホが届いたら、下取りに出すスマホのデータを新しいスマホに移行します
- 下取りに出すスマホのデータを削除して出荷時の状態にリセットします
- 届いた下取りキットに、下取りに出すスマホを入れて梱包し発送します
この時点で、新しいスマホは既に利用できる状態になっているので、スマホが使えない期間ができる心配はないといえるでしょう。
※1 実際の下取り額はスマートフォンの状態や下取りが可能かどうかによって査定後に確定します。
下取りに出したスマホの査定額が支払われるまでの流れ
下取りに出したスマホは査定され、評価に応じて下取り額が決定します。ここでは、査定額決定や払い戻しが行われるまでの流れについて紹介します。
- 下取りに出したスマホが査定されます
- 査定の評価結果がメールで届きます
- 査定額に従って払い戻しが行われます
査定にて下取り額が見積もり額の 75% を下回った場合は、下取りパートナーである PCS Wireless からスマートフォンが返却されます。
クレジット カードへの払い戻しや Google ストア クレジットでの受け取りなど、購入した機種や条件によって払い戻し方法は異なります。
払い戻し方法についてはこちらもあわせてご覧ください。
スマホを下取りに出した後はどうなる?
スマホを下取りに出した後、引き取られたスマホはどうなるのでしょうか。下取り後のスマホがどのように活用されているのか、詳しく解説します。
下取りした事業者はスマホを細かく検査
下取りされたスマホは、下取りをする各事業者が機器の状態をチェックします。たとえば Google の下取りプログラムで送られたスマホは、下取りパートナーである PCS Wireless によって細かく検査され、下取りプログラムを申し込んだときの申告内容とスマホの状態が一致しているか、バッテリーの状態やバックライトが正しく機能しているかなど、多岐にわたるチェックが行われます。
査定結果によっては、見積もり額が上がる場合もあれば下がる場合もあります。状態が申告内容と異なる場合、結果はメールにて連絡があり、新たに算出された査定額での払い戻しになります。
検査時にチェックされる項目については、ヘルプページをご覧ください。
リセット & リフレッシュしてリユースされる
下取りが完了したスマホは、リセットとリフレッシュが実施されてリユース品(中古品)となることもあります。リフレッシュとは、下取りで回収したスマホの故障修理や外側のカバーなどを交換して新品同様の状態にすることです。そして、リフレッシュしたスマホが高品質であることをキャリアが認定して再販するものを認定リユース品といいます。
また、キャリアが下取りしてリフレッシュされたスマホについては、故障時などの補償サービスとして活用されることもあるようです。
分解してリサイクルされる
スマホを提供するメーカーや通信事業者では、積極的にリサイクルに取り組んでいます。スマホにはレアメタルなどリサイクル可能な資源が含まれているためで、これらの部品は新たな電子部品などに生まれ変わります。
たとえば Google では、下取りしたスマホなどの製品のリサイクルに積極的に取り組んでいます。資源を再利用するプロダクトやサービス、プロセスで環境に与える影響を低減することが目的です。すでに Google Pixel 6 と Google Pixel 6 Pro で使用されているアルミニウムは、100% リサイクル素材が採用されています。
Google の取り組みについては、こちらもあわせてご覧ください。
スマホを下取りに出す際の注意
スマホを下取りに出す際にはいくつかの注意点があります。下取りに出す前にチェックしておきたいことをみていきましょう。
スマホのデータはバックアップする
下取りに出すスマホを発送する前に、新しいスマホへのデータ移行が完了しているケースは多いのではないでしょうか。たとえば Google ストアを利用して下取りに出すスマホは、出荷時の設定にリセットする必要があるため、万が一に備えてデータや設定などのバックアップを取っておくとよいでしょう。
バックアップ先については、Google ドライブや Google One などのクラウド系サービスを活用するとよいかもしれません。
データを消去して出荷時の設定に戻す
下取りに出すスマホは、基本的にはデータを消去(リセット)してから手放すようにしたほうがよいでしょう。それにより個人情報を守ることができ、またリセットされていないスマホを下取りしない事業者にも対応できます。
たとえば Google ストアの下取りプログラムでは、出荷時の設定にリセットされていないスマホは、運営会社からスマートフォンが返送され、下取りの払い戻しは受け取れません。このとき、Google ロックなどのアクティベーションロックの解除も忘れずに行うようにしましょう。
Android スマホを出荷時の設定にリセットする方法については、こちらをご覧ください。
下取り用スマホの発送期限を守る
下取りに出すスマホの送付期限がある場合は、期限を守るようにしましょう。
たとえば Google ストアの下取りプログラムでは、下取り見積もり額の有効期限は 14 日間とされています。そのため、新しいスマホを受け取ってから、14 日以内に下取り用のスマホが下取りパートナーの元に到着するように発送しましょう。
万が一発送期限を過ぎてしまった場合は、現在の市場価値で再評価されます。また、下取りパートナーの元に下取り用のスマホが早く到着すると、スマホの状態確認を早く行えるので査定および下取り額の払い戻しも早まる可能性があります。下取りを希望する方は、できるだけ早めの発送を考えるとよいでしょう。
下取りに出したスマホは発送後にキャンセルできない
下取りに出したスマホは、基本的に下取りをキャンセルできないことが多いでしょう。
たとえば Google ストアでは、下取りに出すスマホの発送完了後のキャンセルはできません。キャンセルする可能性がある場合は、下取りに出す意思が固まるまで、スマホの発送を行わないようにしましょう。
下取りプログラムを上手に使ってスマホの機種変更をしよう!
スマホの下取りプログラムを使えば、新しいスマホをお手頃な価格で購入できる可能性があります。また、今後使う予定のない古いスマホを引き取ってもらう手段としても活用できるでしょう。
たとえば、Google ストアの下取りプログラムなら、新しいスマホを自宅で受け取り、下取りに出すスマホは自宅から発送するだけなのでショップへ行く手間も省けます。これから新しいスマホを購入したいと考えている方は、下取りプログラムを上手に活用して新しい機種を購入してみてはいかがでしょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 11 月)のものです。