携帯(スマホ)料金の平均はいくら?
携帯料金をできるだけ抑えたい場合、他の人がどれくらいの金額を支払っているのかは気になるところです。総務省による調査では、携帯料金の支払金額の平均は一月あたり約 5,824.8 円という結果が出ています。また、そのうち通信料金(インターネット接続など)は平均 3,297.1 円となっています。
自分の料金が平均を上回っている場合は、一度使い方やプランなどを見直してみてもよいかもしれません。
※携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(概要)総務省 2021 年 3 月調査より。
請求の内訳を知ろう
携帯料金を抑えたいのなら、まずは自分の支払いの内訳を知っておくべきでしょう。内訳を正確に知れば無駄に気づくことができ、節約にもつながります。ここでは、一般的な携帯料金の内訳を紹介します。
- 基本料: 契約しているプランの基本となる料金です。契約内容などにより料金は異なります
- 通信料、通話料: インターネット利用や通話などをした際にかかる料金です。通信料は、パケット通信料やデータ通信料という名目で請求されることもあります。契約しているプランによっては、通信料や通話料が基本料に含まれる場合もあります
- オプション サービス料: 留守番電話や割込通話、セキュリティ サービスなどのオプション サービスの料金です
- 分割払いの代金: キャリア経由で端末(スマホ本体)などを分割払いで購入した際に発生する代金です
- キャリア決済: 商品代金やサービス料金を、携帯電話料金などとまとめられる決済サービスです。たとえば、Google Play の支払いをキャリア決済にしているときなどが該当します
- 事務手数料: 新規契約や機種変更、 SIM カードの変更時などに発生する、事務手続きにかかる料金です
- ユニバーサル サービス料: 110 番や 119 番などの緊急通報のサービスや公衆電話などを、安定して供給するための料金です
- 電話リレーサービス料: 聴覚や発話に困難のある人たちが電話を利用するためのサービス料です
※契約の内容によって請求される内訳の内容は異なります。
※契約しているキャリアなどによって呼び方が異なる場合があります。
※不明点は契約しているキャリアなどの公式ページでご確認ください。
料金を抑えるポイント
携帯料金の内訳を見直しても無駄がない場合、どのようにすれば料金を抑えられるのでしょうか。ポイントを 6 つ紹介します。
小まめに利用状況を確認する
携帯の料金は請求時にまとめて確認するのはもちろん、1 週間に 1 回、3 日に 1 回など、利用状況をキャリアのウェブサイトなどで小まめにチェックするとよいでしょう。使い過ぎに気づいたときに通話やデータ通信などをセーブすれば料金を抑えられます。
また、契約しているプランが本当に合っているのか、無駄がないかを都度チェックしておけば、プランを変更するときの参考になります。留守番電話をはじめとするオプションに加入している場合は、本当にそれが必要なのかを再度見直しましょう。
無料通話アプリを活用する
通話料金を抑えたい場合は Google Duo などの無料通話アプリを活用するとよいでしょう。一般的に無料通話アプリは電話回線を使わず、インターネット通信で通話をするため、通話料金がかかりません。そのため、キャリアの通話料金を抑えるのに役立つでしょう。また、音声通話だけでなくビデオ通話ができるアプリもあります。
ただし、Wi-Fi ではなくモバイルデータ通信で通話をする場合は、基本的に通信料がかかるため注意しましょう。
データ通信料を抑える工夫をする
データ通信料を抑えたい場合は、オフラインでスマホを利用する工夫をしましょう。たとえば、YouTube の有料サービスである YouTube Premium に加入している場合、動画を一時保存してオフラインで再生できます。あらかじめ Wi-Fi を利用して一時保存しておけば、外出先で動画を視聴する際のデータ量の節約になるでしょう。
自分に合うキャリアやプランを選ぶ
日本にはいくつかのキャリア(自社の通信回線を持つ通信事業者)が存在しています。それぞれサービス内容や料金プランが異なるので、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
キャリアによっては、データ通信の料金を一定にするものや、電話をかけ放題にする定額制のプランもあります。毎月の請求書を参考にして、キャリアやプランを見直すとよいでしょう。
プラン変更は手続きをした翌日ではなく、翌月から適用される場合もあります。変更するタイミングにも注意して手続きしましょう。
MVNO(仮想移動体通信事業者)を視野に入れる
MVNO(エム ブイ エヌ オー)とは、自社では通信回線を持たず、他の通信キャリアから回線を借りて通信サービスを提供している事業者を指します。一般的に格安 SIM と呼ばれる SIM カードを提供しており、料金を比較的抑えられるプランが用意されています。
ただし、キャリアメールや一部のオプション サービス(留守番電話やキャッチホンなど)が利用できない場合もあります。MVNO に変更する際は、ご自身に必要なサービスが利用できるかを事前に確認しておきましょう。
格安 SIM について知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
低価格帯の端末を選ぶ
端末の料金を抑えたいのなら、コストパフォーマンスに優れた端末を選ぶのも一つの手です。キャリアや販売店によっては、キャンペーンなどを利用してお得に端末を入手できる機会もあります。使いたい機能が搭載されているかを確認してから購入しましょう。
※予算やスペックに応じた端末を知りたい方はこちらの「スマホ診断ツール」もご活用ください。
安心して携帯(スマホ)を利用するために
携帯料金は、基本的に毎月かかる費用です。早めにプランの見直しや工夫などを行えば、月単位では大きな金額にならなくても、年単位では大きな節約になるかもしれません。安心してスマホを利用するためにも本記事を参考にご自身の携帯料金を見直してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 8 月)のものです。