高性能 SoC と高精細ディスプレイが生みだす快適さ
―Xiaomi 14 Ultra は、カメラ以外の性能も非常に高いと評判です。まずは、スマホの頭脳とも呼ばれる SoC※について、どのようなものが搭載されているかを教えていただけますか?
Xiaomi 14 Ultra には、ハイエンドの SoC である Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform が搭載されています。
機能に対してスペックが十分ではないスマホでは、ギャラリーアプリ(画像を閲覧するアプリ)を開いた際に画像の表示が遅れたり、カメラの起動や連写に時間がかかったりすることがあります。Xiaomi 14 Ultra では、そのようなストレスをほとんど感じません。これは、高品質な SoC を搭載しているからこそ実現できたと思います。
※System-on-a-Chip の略。CPU や GPU などの主要機能を 1 つのチップにまとめたもの。
―Xiaomi 14 Ultra の高性能は、カメラ機能にとどまらず、スマホ全体の動作を向上させているのですね。
はい。スマホ全体の使用感を向上させるのはもちろん、グラフィック性能が求められるゲームのプレイ時にも優れたパフォーマンスを発揮します。また、高い性能を発揮し続けるためには冷却システムも重要です。このモデルは独自の冷却システムである IceLoop システムを搭載し、長時間使っても熱でシャットダウンなどしないようになっています。
さらにお伝えしておきたいのは、高精細ディスプレイを搭載してることですね。
―最大輝度 3000 nit、WQHD+解像度のディスプレイですね。
はい。ゲームはもちろん、動画や撮影した写真などを見るときにも、ディスプレイ品質の良さを実感していただけると思います。
たとえば、映画やドラマなどで描かれる黒を多用した暗い表現は、ディスプレイの性能が良くないとうまく表現できません。Xiaomi 14 Ultra なら、色調も豊かに表現できますので、どこでも快適にご視聴いただけます。
―スピーカーから鳴る音も迫力がありますよね。
そうですね。Dolby Atmos®ステレオ スピーカーを搭載しているので、クリアな音質と音の広がりをしっかりと感じられます。Xiaomi 14 Ultra を視聴デバイスとして使っていただく際には、ディスプレイ品質の良さに加えて、スピーカーの優れた音質も体感いただけます。
強さと美しさを兼ね備えたボディに宿る高級感。Xiaomi 14 Ultra のデザインの秘密
―いろいろなシーンで写真撮影や動画視聴が快適にできると嬉しい反面、持ち運ぶ機会が増えるので、うっかり落としてしまいそうで心配です…
そうですよね。でも、Xiaomi 14 Ultra は金属フレームでしっかり保護されており、Xiaomi Shield Glass という通常のガラスよりも強いガラスパネルを使用しています。落下時の衝撃にも対応できるよう、耐落下性は前モデル(Xiaomi 13 Ultra)よりも 10 倍向上しています。
また、 IP 68(6 級の防塵性能と 8 級の防水性能)にも対応していて、ホコリや水にも強いので、いろいろな場所で安心してお使いいただけますよ。
―以前のモデルより頑丈になったのにもかかわらず、Xiaomi 14 Ultra のデザインは非常に高級感がありますね。
おっしゃるように、ハイエンドモデルということもあり、高級感は大切にしています。たとえば、背面にはヴィーガンレザーを採用し、上質感を持たせています。先ほど説明した金属フレームも、耐久性を高めるだけでなく、製品全体に高級感をもたらす要素として重要な役割を果たしているのです。
スマホのビジュアルはだんだん似通ってきていますから、そのスマホならではの個性を表現するのは難しいです。一方で、Xiaomi 14 Ultra は背面カメラが非常にユニークなデザインになっているので、誰が見ても「あの人は Xiaomi 14 Ultra を持っている」とわかるデザインになっていると思います。
シャワー中にフル充電!? Xiaomi 14 Ultra の驚異的な充電性能
―Xiaomi 14 Ultra の急速充電について、詳しく聞かせてください。
はい。このモデルは写真・動画撮影はもちろん、高度な編集もできます。高性能かつディスプレイが明るいということもあり、使い方によってはバッテリーを多く消費するのです。そのようなことを想定して、90 W の急速充電を採用しました。すぐにお使いいただけるよう、この急速充電器も同梱されていますよ。
Xiaomi の急速充電を実際に体験された方は、皆さん驚かれますね。充電中にシャワーを浴びて部屋に戻ったら、もう 100% になっている、と。
―それは凄いですね!
充電中はパーセンテージが小数点第 2 位まで表示され、その数値がどんどん増えていく様子をリアルタイムで確認できます。
―具体的に、どれくらいの時間でフル充電が可能なのでしょうか?
付属の 90 W 充電器をお使いいただければ、約 33 分間で 100% まで充電できます。
実は、Xiaomi は充電やバッテリー マネジメント関係で多数の特許を取得しています。ですから Xiaomi 14 Ultra も、バッテリー充電用の専用チップや、バッテリー マネージメント用の専用チップを搭載しているのです。「充電が速すぎて不安になる」との声もいただいたことがありますが、安心してお使いいただければと思います。
ライカレンズ搭載で 10 万円台… なぜこの価格が実現できたのか
―Xiaomi 14 Ultra は、199,900 円で販売されています。日本ではフォトグラフィーキット(別売 22,000 円)がセットになっていることを考えると、この価格でも非常にお得に感じます。なぜこれほど価格を抑えることができたのでしょうか?
まず、より多くの方に届けたいという強い気持ちがありました。ユーザーからすると、20 万円がひとつの心の壁だと考えて、それを超えないように各所を調整し、10 万円台に抑えました。
Xiaomi は基本的に、ハードウェアで大きな利益を取らないという方針です。ですから、結構ギリギリを攻めた価格設定になっています。
―10 万円台にするために、かなり努力されたということですね。この価格設定に関して、購入者からの反応はいかがでしたか?
「コンパクト デジタルカメラの代替として使えるのはお得」「ライカのレンズが付いて 10 万円台というのは安い」という感想をいただいております。
写真家の佐藤健寿さんは「僕が学生だったら、このスマホ 1 台持って旅に出かける」とおっしゃっていましたね。Xiaomi 14 Ultra には 4 つのレンズが付いていますから、旅先に複数のレンズを持って行かなくても良いというわけです。
別途レンズを購入する必要がなく、荷物が減るのでフットワークも軽くなりますし、スマホですから通信もできます。この価格に対する感想は人それぞれですが、総合的に見て、得られる体験はかなり大きいと思います。
ユーザーの声を反映し期待に応え続ける Xiaomi 社の信念
―X の公式アカウントでスマホユーザーにアンケートをするなど、ユーザーとコミュニケーションを積極的に取られている印象を受けました。今後もユーザーの声はアップデートや製品開発などに反映されますか?
もちろんです。ユーザーからの声は、 Xiaomi 社の創業以来大切にしています。先日、本社(中国)へ行った際、MIUI のモニュメントを見ました。このモニュメントは、当初 MIUI(Xiaomi 独自の Android UI)を作るのに協力してくださった 100 名のお名前やハンドルネームをもとに作られているんですよ。それくらい、私達はユーザーの声を重要視しています。
日本ではまだ運用していませんが、Xiaomi Community というアプリでユーザーからフィードバックをいただき、改善を進めるようにしています。創業当時と今では、扱っている商品も異なりますし、ソフトウェアも複雑になってきていますが、そのような中でも根底には、ユーザーの声を大切にするという考えを持ち続けています。
―ユーザーの声を大切にしているからこそ、Xiaomi の製品は高い評価を受けているのですね。
そうですね。Xiaomi 14 Ultra に関しても、スピード感をもってリリースしました。このモデルに限らず、グローバルで開発した高品質なものを、早く、安く日本に展開できていると思います。その結果が、スマホ出荷台数の世界第 3 位につながったのかなと。
―日本で多く普及している FeliCa のような地域特有の規格について、今後の Xiaomi のハイエンドスマホに搭載される可能性はありますか?
Xiaomi 社としては、商品ごとに最適なものを見極めて導入するべきだと考えています。仮に FeliCa を搭載する場合、スマホのハードウェア自体を変えなければなりません。設計から変える必要があるため、日本でのリリースや OS のバージョンアップの遅れ、コストアップなどにもつながるでしょう。
たとえば、POCO F6 Pro というスマホを 2024 年 5 月に日本で販売しました。POCO F6 Pro はグローバル仕様ですから、FeliCa は入っていませんし、防水・防塵レベルも IP 68 に対応していません。それでも、Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform を搭載して 6 万円台というコスパの良さがあり、高い評価をいただいているんですよ。FeliCa を搭載しないスマホは、それを上回る特徴や機能が必要なのは確かでしょうね。
―ありがとうございます。最後に、Xiaomi のスマホの使い勝手の良さについてお聞かせください。Xiaomi の UI はとても使いやすいと感じますが、紹介したい機能はありますか?
そうですね。私がよく使うのは、アプリのショートカット機能です。ロック解除するときにそのまま指を当て続けると、QR コードスキャナー、検索ブラウザ、カレンダー(イベント追加)アプリを起動させるショートカットが表示されるんですよ。意外と知られていない機能ですが、覚えておくと便利です。
Xiaomi のスマホは、幅広いカスタマイズが可能です。設定次第では、使い慣れた端末と似たような操作感にすることもできます。自分好みにカスタマイズしてご利用いただきたいですね。
【取材協力】
安達晃彦さん:Xiaomi Japan プロダクトプランニング本部 本部長
Xiaomi 14 Ultra について、プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦さんに、カメラ機能以外の性能について伺いました。Xiaomi 14 Ultra のようなフラッグシップ モデルだけでなく、Redmi シリーズなどのお手頃なスマホも多く展開されています。気になる方は Xiaomi の公式サイトをチェックしてみてください。
Xiaomi 14 Ultra の購入はこちらから
※本記事で紹介した内容は、取材当時(2024 年 9 月)のものです。
▼Xiaomi インタビュー連載|全 3 回
- 第 1 回: スマホカメラの新時代を切り開く「Xiaomi 14 Ultra」ライカと共に作り上げたカメラ性能に迫る
- 第 2 回: カメラだけじゃない!Xiaomi 14 Ultra はなぜ驚くほどの高性能を実現できたのか?
- 第 3 回: Xiaomi 14 Ultra がもっと便利に! IoT デバイスとの連携で日常はどう変わる?