端末補償サービスとは?
端末補償サービスとは、各キャリアが提供している月額課金のオプションサービスです。加入することで、スマホの修理費や交換費などの全額および一部を負担してくれます。端末補償サービスに加入していなくても修理は受けられますが、近年、スマホが高額になるのに伴い修理費も高くなっています。端末補償サービスに加入することで、もしものときの修理費の負担が軽くなったり、修理が不可能な状態でも会員価格で破損した端末を交換できたりするので、正規価格で新品を買わずに済むでしょう。
端末補償サービスはこんなときに役に立つ!
ここでは、具体的にどのような場合に端末補償サービスを受けられるのか解説します。
水濡れによって故障したとき
スマホを水の中に落として故障させてしまった場合は、修理または交換となります。スマホの水濡れは、多くの場合修理が不可能となります。水濡れ故障が修理の対象外となっている場合もあるので、そのときは交換のみとなります。
盗難・紛失したとき
※スマホによってはこのサービスを受けることができない場合があるので、各キャリアのサイトで、ご自身の機種が追跡サービスに対応しているかご確認ください。ソフトバンクでは、スマホの追跡サービスは別の有料プランになるので注意してください。
スマホを盗まれたり紛失したりしたときに、スマホの追跡をするサービスが受けられます。キャリアのオペレーターによってなくしたスマホのおおよその位置を調べてもらうことが可能で、スマホの電源が入っていなくても、電源が切れる直前の位置を推定して特定できます。また、遠隔操作でスマホをロックすることも可能です。これらの操作は、自分のパソコンでもできます。スマホを追跡しても見つけられなかった場合は端末補償により会員価格で交換ができます。盗難、紛失で交換する際には、警察に届け出のうえ、申請をする必要がありますのでご注意ください。
破損したとき
スマホの破損状況により、端末メーカーの保証対象なら無料、保証対象外であっても修理代金の上限が決まっているので安心です。キャリアによっては、動作に問題がなくても、外装破損しているものを通常より大幅に割り引いて交換してくれます。修理不可能なほど破損している場合は会員価格での交換となります。
故障したとき
ボタンを押しても反応しない、電源が入らない、などの故障のときも端末メーカーの保証対象内であれば無料で修理を受けられます。メーカーの保証対象外の場合でも、修理料金の上限が決まっているので安心です。修理不可能の場合は交換となります。各キャリアのサイトで故障状態などを報告すると、修理費や交換費の目安がシミュレーションできます。補償サービスに加入していれば、修理費も交換費も実費よりだいぶ低く抑えられているはずです。修理か機種交換のどちらがいいかを決めて解決しましょう。
端末補償サービスの使用方法
端末補償のサービスはオプションなので自動的には適用されません。各キャリアの端末補償サービスを利用するには、契約して毎月料金を払う必要があります。また、端末補償サービスに加入できるのは、au とソフトバンクの場合、基本的に端末を購入したタイミングのみとなります。ドコモは機種の購入日を含めて 14 日以内までは加入できますが、それまでにトラブルに遭っていた場合は加入できません。各社の定めた期限を過ぎてから加入することは不可能なので注意しましょう。修理の場合は、修理中に使うための代替機を受け取れます。交換の場合、届くのは早くて当日です。キャリアとお届け地によっては、追加料金を払うことで、申請から数時間で故障した端末と同機種のものが届けられます。また、故障して一切操作ができない場合、補償サービスを使ってスマホのデータを復旧させることも可能です。故障した端末を各キャリアに預けると、取り出されたデータが USB メモリや DVD-R などの外部メモリに保存されるので、それを受け取ります。キャリアによっては復旧されたデータをオンラインで受け取れるので、店舗に出向く必要がありません。端末補償サービスに加入していて実際トラブルに見舞われた場合、スマホの機種交換の方法は以下の 3 つです。
- キャリアのサイトにログインしてオンラインで手続きする方法
- コールセンターに電話して手続きする方法
- 店頭に行って手続きする方法
コールセンターと店舗は営業時間が決まっていますが、オンラインの場合は通常 24 時間受け付けているので、オンラインでの手続きが便利です。オンラインで手続きする手順は以下のとおりです。
- サイトにログインをして、該当のページに移動します。
- 注意事項などに同意して、受取先の住所をチェックしてください。
- 機種の確認や、トラブルの詳細をチェックまたは入力します。
盗難紛失の場合、警察への届け出の有無、受理番号などを入力する必要があるので事前に用意しておいてください。 - そのほか必要事項を入力して、自己負担代金や、申込内容に間違いがないかなどを確認して申し込みます。
交換機種が届いたら、SIM カードの移し替え、データ移行などを行って、旧機種を返送しましょう。旧機種の返送をしないと多額の違約金を請求されることがあるので忘れないようにしてください。
端末補償サービスの注意点
端末補償サービスはトラブルの際に、金銭的負担を軽減してくれます。しかし、すべての場合において補償されるわけではありません。ここでは補償サービスにおける注意点を解説します。
端末補償サービスが使用できないケース
キャリアの補償サービスでは、基本的にメーカー保証対象内であれば無料、保証対象外でも上限価格を設けての修理となります。そして修理不可能な場合や紛失して手元にない場合は、機種の交換で対応してくれます。基本的にはどのようなトラブルもカバーされていますが、端末補償サービスの対象外になる場合もあります。端末補償サービスの対象外となる主な例は以下のとおりです。
- キャリア指定の窓口以外での修理を受けたことのある端末
- ソフトウェアを含めて改造された端末
- コンピュータ ウイルスによる障害に起因する場合
キャリアによっても補償の範囲に違いがあるので、サービスの利用規約にしっかり目を通しておきましょう。
キャリアごとに自己負担費用が設定されている
修理費用や交換費用は端末補償サービスによって安くなりますが、いくらになるのかはキャリアによって異なります。また、交換費用は所有しているスマホの機種によるところが大きいので、思ったほど安くはなかった、ということもあるかもしれません。
使用可能回数が限定されている
キャリアによって異なりますが、サービス全般、あるいは機種交換回数、頻度には上限があります。例えば交換の場合は、年に 2 回まで、あるいは最後に交換してから一定の期間が経過しないと受け付けてもらえないといった回数制限などです。ご自身の加入している補償の上限は把握しておきましょう。
トラブルに備えて端末補償サービスの活用を検討しよう
スマホは精密機械なので、修理費が高額になる傾向があります。各キャリアの端末補償サービスに加入すれば、最低月々数百円からの料金で、トラブル時の費用を補償または一部負担してもらえます。スマホを壊したり紛失したりした場合、実費なら数万円から十数万円の買い替え費用が必要になりますが、端末補償サービスに加入することによって、数千円から 1 万円前後で同機種に交換できることがあります。大切なスマホを安心して使えるよう、次回購入時は端末補償サービスに加入することを検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。