シニアもスマホを使っている? その普及状況からシニア向けスマホの特徴や注意点について
シニアもスマホを使っている? その普及状況からシニア向けスマホの特徴や注意点について

シニアもスマホを使っている? その普及状況からシニア向けスマホの特徴や注意点について

2022.05.16

シニアもスマホを使っている? その普及状況からシニア向けスマホの特徴や注意点について

日常生活やビジネスにも利用されるスマホは、シニア層にも普及しつつあるようです。さまざまなメーカーからもシニア向けスマホが提供されています。本記事では、シニア層の利用状況を確認しながら、シニア向けスマホの特徴や活用する際の注意点などを解説します。

シニアはスマホを利用しているの?

多くの方がスマホやタブレットを日常的に利用していますが、それはシニア層にも広がっているのでしょうか。まずは、総務省のデータをもとに、その利用率を確認してみましょう。

総務省の令和3年版のデジタル活用支援では、スマホやタブレットの利用状況が年齢別に公表されており、「よく利用している」「ときどき利用している」という方の合計は以下のような割合になっています。

  • 18 歳~29 歳: 98.7%
  • 30 歳~39 歳: 98.8%
  • 40 歳~49 歳: 96.2%
  • 50 歳~59 歳: 91.1%
  • 60 歳~69 歳: 73.4%
  • 70 歳以上: 40.8%

このように、70 歳以上になると利用率が低くなっていることがわかります。また、スマホやタブレットを利用しない理由としては、自身の生活に必要ないと思っていることや、どのように使えばよいかわからないといったことが挙げられるようです。

しかし近年では、スマホやタブレットを使ってオンライン ショッピングができることや、家族とのビデオ通話ができることなどを考えると、シニアの方も利用するメリットがあるのではないでしょうか。このようなデジタル活用が進まないことで、シニア層がデジタル社会から取り残されるという懸念もあり、総務省は、民間企業や地方公共団体などを通じて、シニア層のデジタル活用を社会全体で取り組む必要性を訴えています。

参考)総務省 第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済

シニアはスマホを利用しているの?

シニア向け携帯電話やスマホの特徴

上述した状況を打開できる方法の一つに、各メーカーやキャリアから提供されているシニア向けのスマホがあります。ここでは、シニア向けの携帯電話やスマホの一般的な特徴を紹介します。

シニア向け携帯電話やスマホの特徴

画面サイズや文字サイズが大きい

シニア向けの携帯電話やスマホは、画面のサイズや表示される文字サイズが大きいという特徴が挙げられます。見やすさや操作のしやすさを重視して、最初から大きな文字に設定されている機種が多い印象です。もちろん、文字の大きさについては Android の機能で変更することも可能で、自身が使いやすいように設定できます。

操作がしやすい

シニア向けの機種は、操作がしやすいという特徴もあります。上述した画面や文字の大きさにも関わりますが、たとえば、シンプルな画面でアイコンやボタンを大きく設定されているものもあります。

このように、シニア向けの機種は「見やすさ」や「操作性」が重視されているので、スマホに慣れていない方でも、画面を見ただけで使いやすいものが多いでしょう。

シニアにスマホがおすすめの理由

シニア層にスマホをおすすめする理由には、連絡手段を得ることや、家族がシニアの方の場所を確認できるなどのメリットが挙げられるでしょう。

シニアにスマホがおすすめの理由

SNS を活用した連絡が取りやすくなる

近年では、多くの方がスマホの SNS アプリを利用して連絡をとっています。これらの SNS アプリは、比較的手軽にメッセージをやり取りできることや、アプリから直接電話やビデオ通話ができる機能を備えているため、身近な連絡手段として利用しやすいでしょう。

家族や周りの方が利用する SNS アプリを使ってもらうことで、電話やメールだけの連絡よりもコミュニケーションが取りやすくなるのではないでしょうか。

位置情報で居場所がわかりやすくなる

Android スマホを利用すれば、スマホを持っている方の位置を確認することが可能です。シニアの方が Android スマホを利用することで、家族や周りの方はその位置を把握することができます。連絡が取れなくなった場合などに、居場所を知ることができるので便利でしょう。

シニアがスマホなどを使う際の注意点

シニア層がスマホなどを使う際には、注意点も把握しておくことが大切です。

シニアがスマホなどを使う際の注意点

歩きスマホによる注意力の低下

スマホを利用している際は集中してしまうことがあるので、周りへの注意が散漫になり、けがなどにつながる可能性があります。これは、シニア層に限ったことではありませんが、外での歩きスマホが危険であることを意識しておきましょう。

IT の基礎知識が必要

スマホを利用するには、基本的な使い方や機能を把握しておく必要があります。また、アプリの利用にも注意が必要です。アプリには有料のものがあることを理解しておかなければ、意図せぬところで料金が発生してしまうこともあるでしょう。

スマホを利用する際には、どのように使うのか、どんな場面で使えるのか、そしてその料金はどのくらいなのかといった最低限の知識と、 IT の基礎知識を学ぶことが重要となります。

詐欺などの被害

スマホを使うことでさまざまな情報が確認できます。それは、自らが検索してたどり着く情報から、メールなどのメッセージを受信して得る情報などです。しかし、これらの情報の中には、詐欺などに関わるものもあるため注意が必要です。たとえば、メッセージで届いたお知らせやサービス案内などの情報を鵜呑みにして、記載されている URL へアクセスし、クレジットカード情報などの個人情報を安易に入力してしまうと、詐欺に遭う可能性があるのです。

不用意にスマホを利用することで、このような被害にあう可能性もあることを十分に理解しておかなければなりません。

シニア向けにスマホの無料講習会なども開催されている

総務省は、シニア層に向けたスマホの無料講習会を実施しています。これは全国の携帯キャリアショップなどで開催され、スマホをはじめとしたデジタル機器の基本的な使い方や IT の基礎知識などが学べるようになっているようです。

シニア向けにスマホの無料講習会なども開催されている

シニア層もスマホやタブレットを活用しよう

シニア層がスマホやタブレットなどをもつことで、家族とのコミュニケーションがしやすくなるかもしれません。また、緊急事態が起こったときに連絡手段や居場所を特定する方法があれば、家族や周りの方々も安心です。利用上の注意点を把握したうえで、シニア世代にスマホの活用を勧めてみてもよいのではないでしょうか。

参考:

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