スマホのスペックを項目ごとに解説
まずは、スマホを選ぶ上で重要になる主なスペックの詳細と、どこに注目すべきなのかなどを項目ごとにお伝えしていきます。
※メーカーや機種などによってスペックの表記が異なる場合があります。
ディスプレイ
ディスプレイの項目では、主に以下のような点が記載されています。
- 画面サイズ
- 画面解像度
- パネルの種類
画面サイズはインチで記載されており、ディスプレイの面の大きさを示しています。解像度は「2400×1080」のように記載され、縦横のドット数を示しています。この数字が大きいほど、細かい部分まで綺麗に再現されるというイメージです。またパネルの種類には、TFTやIPSといった「液晶ディスプレイ」と、AMOLEDといった「有機ELディスプレイ」などがあります。発色が良く消費電力が少ないのは有機ELディスプレイで、スペックが高いものほど機種代金が高くなる傾向にあります。
ROM・RAM
ROMとRAMはセットで記載されていることが多く、1文字しか違いがないので混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。どちらも「GB(ギガバイト)」という単位で表されますが、全く別のものを指しています。ROMはストレージと記載されることもあり、わかりやすくいうとスマホ本体の容量のことを意味しています。RAMはメモリのことで、複数アプリを同時に起ち上げた時などの動作速度に影響します。
CPU
CPUは、スマホに限らずパソコンなどにも搭載されているプロセッサです。Android のCPUには、「Qualcomm Snapdragon 855 オクタコア」と記載されているものもありますが、オクタコアというのはCPUのコア数です。コア数が高いほど同時処理数は増えて性能も上がる傾向にあります。
カメラ
カメラ性能は、一般的には高い画素数のほうがいいと思われがちですが、レンズ枚数やセンサーサイズなども影響するでしょう。とはいえ、実際にこれらの要素を判断するにはカメラに精通する方でないと難しいかもしれません。ひとつの目安としては、画素数やレンズ枚数を基準に決めてもいいでしょう。あとは実際にスマホのカメラで写真や動画を試し撮りしてみてはいかがでしょうか。あわせて、写真に映る色味の好みも意識してみてください。
バッテリー
バッテリー容量は、電池がどのくらい持つのかを測る基準にもなります。できるだけ長く連続利用したい場合は、バッテリー容量が大きいものを選ぶようにしましょう。あまりにもバッテリー容量が少ないと、外出時などにモバイルバッテリーを別途持ち歩く必要もでてくるかもしれません。
リフレッシュレート
リフレッシュレートはHz(ヘルツ)という単位で示されます。
1秒間に画面を更新する速さを表すものです。数値が高いほど1秒間に更新される速度が速いので、画面描写がより滑らかな動きになります。逆に数値が低ければカクカクした動きになり、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。一般的には60Hzのスマホが多く、120Hzあると滑らかに動きます。
240Hzになるとゲーミングスマホに搭載されるほどの性能だといえるでしょう。また最近のスマホでは、60Hz〜120Hzと可変型であるものも存在します。素早い画面の動きが必要ない操作では60Hz、激しい画面の動きを生じる操作時には120Hzと、自動的に変化してくれるなどの機能です。その時々のスマホ操作に適した状態で利用できると同時に、バッテリーの節約にもつながるでしょう。
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用途によって重視するスペックを決める
スマホを利用する上で、スペックはスマホをストレスなく利用するためのひとつの目安にもなります。もちろんスペックの高いほうがさまざまな用途に対応できるかもしれませんが、その分スマホの機種代金も高くなる傾向があります。スマホを利用する上で、自分がどの部分を重視したいかを明確にして、スペックを選ぶと良いでしょう。そこで、用途ごとにどのスペックを重視したらいいのか選ぶ際のポイントを紹介していきます。
※スマホの機能などについては、機種やメーカーによって異なる場合があります。
カメラ性能にこだわりたい方が重視したいスペック
カメラ性能にこだわりたい方は、画素数やレンズ個数はもちろん、撮影した写真や動画を目で見たままに写し出してくれるディスプレイも重視したほうがよいでしょう。有機ELディスプレイ搭載のスマホを利用する場合は、解像度が高いスマホを選ぶことをおすすめします。また、カメラにはナイトモードやポートレートモード、マクロモードなど、さまざまな機能が多く備わっている機種もあるので、こだわった写真を撮りたい方は、各種機能にも注目してみましょう。
スマホカメラについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
動画視聴などコンテンツを楽しみたい方が重視したいスペック
動画や映画コンテンツを大迫力で楽しみたいという方は、ディスプレイにこだわりたいですよね。そういう方はインチ数が大きく、解像度の高い機種を選ぶといいかもしれません。また機種によっては上部と下部にスピーカーを備えた、デュアルスピーカーなどを搭載したスマホもあるようです。
スマホでゲームをプレイしたい方が重視したいスペック
スマホでゲームをプレイする方は、CPUやROM・RAM、リフレッシュレートに注目することをおすすめします。CPUに性能のよいものが搭載されていれば、スマホ全体のパフォーマンスが向上し、スムーズな動きを見せてくれるでしょう。また膨大なデータ容量のゲームアプリであっても、ストレージ容量が大きければ空き容量も確保しやすくなるはずです。さらに高リフレッシュレートであれば、画面への描写などがスムーズになると思いますので、ゲームの大事なワンシーンでも高いパフォーマンスを発揮できるかもしれません。
ゲーミングスマホについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
自分の使い方にあったスマホを選ぼう
スマホを選ぶポイントとしては、どんな用途で使うことが多いかを考えた上で、必要な項目のスペックを重視した選び方をしましょう。
今後どのようにスマホを利用していきたいかを考え、用途にあったスマホを選ぶのがいいでしょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイス等もあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。
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