私生活で電話を持ち運ぶようになった時代
現代の私たちが日常で利用しているスマホは、移動通信サービスの「携帯電話」の普及からはじまりました。携帯電話からスマホへの発展は、大きくわけて 4 つの時代を経ていたとされています。
フィーチャーフォンの普及
まずは、1993年頃までの「移動通信サービス黎明期」がありました。当時、持ち運べる大型の電話機「ショルダーフォン」は1991年頃に超小型化が進み、フィーチャーフォンの原型ができあがりました。超小型化した携帯電話はネットワークにつながったり、本体にカメラが搭載されたり、あるいは決済機能が使えるようになるなど、日本独自の進化を遂げていきました。
この日本独自の進化をガラパゴス諸島で独自に進化した生態系にたとえて「ガラパゴス携帯」、いわゆるガラケーと表現されます。
超小型化した多機能な携帯電話は、1993年頃から1998年頃までは「携帯電話普及開始期」でした。その後、1998年頃から2008年頃までに「フィーチャーフォン全盛期」を迎えます。フィーチャーフォンとはスマホよりも前の世代の携帯電話を指す言葉です。
フィーチャーフォンからスマホへ
2008年頃以降から、フィーチャーフォンはスマホへと発展し「スマホの登場・普及期」に入ります。スマホは、インターネット接続はもちろん、さまざまなアプリが目的別に提供され、携帯電話としての音声通話だけではなく、SNS などの文字によるコミュニケーション手段などが1台のデバイスだけでもできるようになりました。いわば、携帯電話とパソコンが融合したような、高機能なフィーチャーフォンがスマホだといえるのではないでしょうか。
現在は、スマホを使って家電などの遠隔操作ができるツールとしても利用でき、また AI (人工知能)によって人間を強力に支援するデバイスへと進化しています。
スマホが変えた私たちの生活
Android をはじめとしたスマホは、私たちの日常生活をどのように変えたのでしょうか。ここでは、スマホがもたらした変化についてみていきます。
なんでもスマホで検索:「調べる」という行動の変化
Android をはじめとしたスマホが普及したことで、私生活やビジネスで「何かを調べる」という行動が変化しました。従来は、辞書や辞典などの書籍、インターネット上の情報を閲覧するにはパソコンなどを利用することがほとんどでした。しかし、スマホの登場により、いつでも手元で情報を調べることが習慣化した人も多いことでしょう。自宅ではもちろん、外出先などでも気軽に調べやすくなったのではないでしょうか。
さまざまな情報が届く:情報量の増加
スマホは、通知設定をしておけば SNS やメールなどの情報が届きます。スマホを活用することでさまざまな情報が届くため、今までよりも多くの情報を入手できるようになったかもしれません。
連絡手段の増加:コミュニケーションの手段の多様化
Android をはじめとしたスマホでは、電話の他にも SNS やメールなどが利用できます。これにより、日常生活やビジネスにおいてのコミュニケーション手段が多様化したといえるでしょう。
スマホで買い物:消費行動の変化
スマホでインターネットやアプリなどを利用する方も増加したことでしょう。多くの EC サイトは専用アプリなどを提供し、スマホで買い物などができる環境が整っています。
従来のように店舗で買い物をするだけでなく、ネットショップなどで商品を購入するという選択肢が増えたことで、ユーザーの消費行動も変化したことでしょう。
支払い(決済)方法も変化する?
Android スマホで決済ができる機能も搭載されるようになってきています。その結果、財布を持ち歩かなくても買い物ができたり、交通機関を利用したりできるようになりました。
Google Pay については、「 知っておきたい Google Pay と Android スマホのキャッシュレスについてメリットや使い方などを解説 」にて解説していますので、あわせて参考にしてください。
これからのスマホ
今後も、Android をはじめとしたスマホはさまざまな機能を搭載し、発展していくのではないでしょうか。そして、私たちの生活にますます必要なデバイスとなることが考えられます。スマホに搭載される機能を予想することはできませんが、発表される新機能を把握すればスマホの進化を実感できるでしょう。
災害情報もスマホで確認
近年でも、日本や世界の各地で災害は発生しています。そんなとき、スマホで災害情報などが確認できると便利ではないでしょうか。Google 検索と Google マップで地震や台風などの災害情報が見やすくなりました。災害発生時にはスマホに有用な情報が届けられます。たとえば、Google 検索と Google マップでは、気象庁の地震や台風などのデータをもとに、従来よりもさらに詳細な情報を提供できるようになりました。Google 検索を使えば、地震や台風の現状や予想に関連する情報や、身の安全を守るための情報などがわかります。これら機能については Google Japan Blog でも取り上げられていますのでご確認ください。また、災害情報の詳細についてはこちらをご確認ください。
安全にスマホを使う、使えることがより大切
さまざまな機能を使ったり情報取得をしたりできるスマホは、私たちのプライバシー情報が保存されているデバイスでもあります。そのため、スマホを安全に使うように意識することも大切だといえるでしょう。
Android 12 での新機能
これからのスマホがどうなるのかを明確に予想はできません。しかし、発表される新しい機能などを把握しておくことは、進化していくスマホを利用するために大切な知識だといえるでしょう。
たとえば、Android 12 は、よりパーソナルな OS となりました。ロック画面や通知、設定やウィジェットなどのスマホ全体の使い勝手を自分の好みに変更できます。また、プライバシーに関する設定についても、アプリに正確な場所へのアクセスを許可するか否かをユーザーが決められます。しばらく使用していないアプリや不要なアプリについては権限をリセットするなどの機能も搭載されました。
このように、Android 12 に加わった新しい機能は、使いやすさやプライバシー・セキュリティなどのさまざまな部分におよびます。
Android 12 の新機能については、「Android 12 に加わった 12 の新機能」などで紹介していますので、あわせて参考にしてください。
Android スマホはこれからも日常生活やビジネスシーンを支える
近年の「スマホ」になるまでには、さまざまな歴史がありました。そして、スマホの多機能化が進むにつれて、物事を調べる手段やコミュニケーション手段など、私生活やビジネスが少しずつ便利になってきたといえるのではないでしょうか。今後も Android などのスマホは、私たちの日常を支えるデバイスになっていくことでしょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。