アプリを切り替えずに使える「かこって検索」とは
かこって検索は、画面に表示された画像やテキストなどの気になる情報を丸く囲って、その場で調べられる Google の新しい検索機能です。この機能は現在、Google Pixel シリーズ、Samsung Galaxy の一部の機種に対応していますが、今後もより多くの Android スマホに展開する予定です。
かこって検索を使えば、スマホの画面に表示されている画像やテキスト、動画などを、アプリを切り替えることなく、直接 Google 検索で調べることができます。テキストをコピーしたり、スクリーン ショットを撮る必要はありません。
かこって検索は、Google Chrome や SNS、YouTube など、さまざまなアプリの操作中に利用できます。操作方法は非常にシンプルで、スマホのホームボタンまたはナビゲーション バーを長押ししてから、画面上の気になる画像やテキストを指で丸く囲ったり、なぞったり、タップしたりするだけです。
たとえば、YouTube アプリで動画を視聴中でも、かこって検索を使えば動画の再生を中断することなく、囲った対象物に関連する情報を調べられます。操作中のアプリを閉じたり切り替えたりせずにその場で直接検索できるため、Google 検索への素早いアクセスが可能になるでしょう。
また、ホームボタンまたはナビゲーション バーの長押し後、右下の翻訳ボタンをタップすれば、画面上に表示された言語を任意の言語に直接、翻訳されます。英語の PDF ファイルを日本語へ翻訳したいときや、音楽アプリに表示された外国語の歌詞の意味を調べたいときなどに役立つでしょう。
※かこって検索は多くのアプリで利用可能な機能ですが、機密情報などを扱う一部のアプリでは使用できない場合があります。
かこって検索の使い方
Android スマホのかこって検索を使えば、画面上の気になる情報をすぐに調べたり、翻訳したりできます。ここでは、かこって検索の基本的な操作方法を紹介します。
画像 / テキストを検索する手順
- スマホの画面下部にある [ホームボタン] または [ナビゲーション バー] を長押しします
- 画面の色がグラデーションに変わり、Google 検索バーと翻訳ボタンが表示されます
- 検索したい画像やテキストを丸で囲って選択します
- 画面下部に Google の検索結果が表示されます
かこって検索から元の画面に戻る場合は、以下の方法で操作を終了します。
- 検索結果を下にスワイプする
- 画面左上の [X] をタップする
- 画面の左端から画面中央に向かってスワイプする
画像 / テキストの選択方法
Android スマホのかこって検索では、以下のようにジェスチャー操作で、気になる情報を選択して検索できます。画像やテキストなど、知りたい内容に応じてジェスチャーを使い分けてみましょう。
- 丸で囲む: 気になる画像やテキストを指で丸く囲って選択します
- タップする: 気になる箇所を指で軽くタップし、検索範囲を選択します
- 指でなぞる: 気になる画像やテキストを指でなぞって選択します
- ハイライトで表示する: 気になるテキストを指で長押しし、ハイライト表示して選択します
画面上のテキストを即時に翻訳できる
かこって検索の画面で表示される翻訳ボタンをタップすれば、画面に表示された言語を、任意の言語に翻訳できます。
- スマホの画面下部にある [ホームボタン] または [ナビゲーション バー] を長押しします
- 画面下部に表示される Google 検索バーの右にある[翻訳ボタン]をタップします
- 画面下部のボタンから任意の言語を選択します
なお、翻訳されたテキストをさらにかこって、Google 検索を行うことも可能です。
かこって検索の便利な利用シーン
かこって検索は、SNS アプリの利用中や YouTube でコンテンツを再生しているときなど、あらゆる場面で使える検索機能です。ここでは、かこって検索が役立つシーンを紹介します。
動物や花の名前を調べる
名前がわからない動物や花の名前を調べたいときは、かこって検索を使ってみましょう。たとえば犬の種類がわからないときに、かこって検索で犬の写真を囲えば、犬の品種や性格などの詳細な情報を調べられます。他にも、歴史上の偉人や著名人の顔写真から、その人物の名前を調べることも可能です。
服やアクセサリー・商品などを調べる
画面に写っている服やアクセサリー、商品などについて調べたいときにも、かこって検索は役立つでしょう。たとえば、SNS の投稿でモデルが着用しているファッション アイテムについて調べたいとき、かこって検索で写真を選択すれば、着用アイテムの詳細や商品の販売ページなどを調べられます。
場所を調べる
かこって検索は、地名や建物名など、場所の情報を調べたいときにも役立ちます。たとえば、風景写真がどこで撮影されたのか知りたい場合、写真やその場所のランドマークをかこって検索すれば、撮影場所やランドマークの詳細な情報を調べられます。
食べ物や飲み物を調べる
食べ物や飲み物の名称を調べたいときにも、かこって検索は便利です。たとえば、YouTube で見かけた知らない料理について調べたい場合、動画に映っている食事の部分をかこって検索すれば、検索結果の関連画像からその料理の名称や、使われている食材などの詳細を調べられます。
漢字の読み方や意味を調べる
漢字の読み方を調べたいときにも、かこって検索は活用できます。読み方がわからない漢字のテキストをなぞったり、かこって検索すれば、その場で漢字の読み方や言葉の意味を調べることが可能です。コピーやペーストなどの操作をする必要がないため、単語や語句の意味がスムーズに調べられるでしょう。
単語や画面を翻訳する
かこって検索は、わからない外国の単語や文章を翻訳したいときにも使えます。たとえば、フランス語を翻訳したい場合、かこって検索でテキストを選択してから [翻訳] を選択すると、その場で Google 翻訳が立ち上がりフランス語の翻訳が表示されます。併せて発音のアクセントを聴くこともできます。画面上に表示された情報の他に、写真や動画の中の文字を選択して日本語に翻訳することも可能です。
また、先に紹介したとおり、かこって検索の画面で右側に表示される [翻訳ボタン] をタップすれば、画面に表示されているテキストを、すぐに任意の言語に翻訳することもできます。
テキストと画像を組み合わせて調べることもできる
かこって検索の魅力は、画面を切り替えずに Google 検索が使えることだけではありません。かこって検索で選択した画像と、追加で入力したテキストの情報を組み合わせて、検索できます。
たとえば、SNS で最近よく見かけるキャラクターについて気になったとします。かこって検索で、そのキャラクターのイラストを丸で囲み、「なぜこのキャラクターが人気なの?」とテキストで質問を入力すると、AI がその答えを検索結果に反映してくれます。
対象物の名前がわからなくても、画像とテキストを掛け合わせることで気になるトピックをすぐに調べられるので、商品のコンセプトやデザインのアイデア、最新トレンドなどを調べたいときなど、幅広いシーンで役立つでしょう。
かこって検索が利用できない場合の対処方法
かこって検索に対応した機種を使用しているのに機能が使えない場合は、スマホの設定に問題があるかもしれません。以下の手順でスマホの設定を見直してみましょう。
デジタル アシスタント アプリの設定を確認する
- スマホの設定アプリを開きます
- [アプリ] → [デフォルトのアプリ] をタップします
- [デジタル アシスタント アプリ] をタップします
- 以下の点を確認してください
・「デフォルトのデジタル アシスタント アプリ」が Google に設定されている
・「スクリーンショットを使用」がオンになっている
ナビゲーションモードの設定を確認する
【ジェスチャーナビゲーションの場合】
- スマホの設定アプリを開きます
- [システム] → [ナビゲーション モード] をタップします
- [ジェスチャーナビゲーション] の横の設定ボタンをタップします
- 検索の項目から [かこって検索] をオンにします
【3 ボタン ナビゲーションの場合】
- スマホの設定アプリを開きます
- [システム] → [ナビゲーション モード] をタップします
- [3 ボタン ナビゲーション] の横の設定ボタンをタップします
- 検索の項目から [かこって検索] をオンにします
かこって検索で、Google 検索をもっと便利に活用しよう
かこって検索を使えば、画面に表示された画像やテキストなどの詳細情報を、指で選択するだけで瞬時に検索できます。たとえば、YouTube 動画の映像に映り込んだ商品を調べたい場合、かこって検索を使えば動画の再生を停止することなく、その場で検索できます。
さらに、Google の最新 AI 技術を駆使したマルチ検索機能の搭載により、画像とテキストを組み合わせた高度な検索も可能になるため、検索がさらにスムーズになるでしょう。
Android スマホの新機能かこって検索を利用して、Google 検索を便利に使いこなしましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2024 年 4 月時点に Google Pixel 8(Android 14)で検証しました。
※検索結果は画像によって異なることがあり、あくまでイメージです。
※画像によって、検索結果の精度が異なることがあります。
※一部のアプリ、サービスで利用できないことがあります。
※一部お使いになれない国や言語があります。機能が利用できるかどうかは、アプリとデバイスの設定によります。