情報収集に役立つ 4 つの「検索候補」とは
Google 検索の「検索候補」は、検索時のキーワード入力を手助けしてくれる機能です。オートコンプリートと呼ばれることもあり、表示された候補をタップするとそのまま検索できます。キーワード入力を省略できるため、検索時の時間短縮につながるでしょう。
ここでは、Google アプリ や Google Chrome で使える検索候補の種類を Google Chrome の画面を例に紹介します。
時計マークの検索候補
時計マークがついている検索候補は、これまでにご自身がスマホで検索したキーワードです。 Google Chrome と Google アプリの両方で表示され、先ほど検索したキーワードをもう一度調べたいといったシーンで活用できるでしょう。
虫眼鏡マークの検索候補
虫眼鏡マークがついている検索候補は、検索バーに入力したキーワードの関連ワードで、Google で行われた実際の検索を反映しています。たとえば、他のユーザーが検索することが多いキーワード、世の中で注目を集めている関心事、検索した場所に関する情報などです。
Google Chrome と Google アプリの両方で表示され、いくつかのキーワードを組み合わせて検索するときや、検索するキーワードに関連した情報が知りたい場合にも便利でしょう。
閲覧履歴(閲覧したウェブページ)
閲覧履歴は、入力したキーワードに関連するウェブページを過去に閲覧したことがある場合に表示されます。先に紹介した 2 つの検索候補と異なり、Google アプリでは表示されずに Google Chrome のみで表示されます。
閲覧履歴をタップするとウェブページを開くため、過去に見たページを再度見たいといったシーンで役立つでしょう。
急上昇ワード
急上昇ワードは直近の期間に検索数が増えたキーワードです。Google Chrome と Google アプリの両方で表示されます。トレンドの情報や自分では検索しない新しい情報に出会えるかもしれません。
検索候補は削除や非表示にできる場合もある
有益な情報を得るためにサポートしてくれる「検索候補」ですが、必要に応じて削除や非表示にできます。検索候補によって対応が異なり、次のようになっています。
【時計マークの検索候補】
- 削 除: できる
- 非表示: できる
【虫眼鏡マークの検索候補】
- 削 除: できない
- 非表示: できない
【閲覧履歴】
- 削 除: できる
- 非表示: できない
【急上昇ワード】
- 削 除: できない
- 非表示: できる
プライバシーや個人情報を守りたいシーンでは設定を変更するとよいでしょう。
たとえば、事前に時計マークの検索候補や閲覧履歴を削除しておけば、自分のスマホを他の人に貸すときに、プライバシーを守れるでしょう。公共の場でスマホを使用するときは、のぞき見の防止につながります。会社の情報を守るために、社用スマホを使用する際に設定を変更してもよいでしょう。
また、こっそり調べものがしたいときにも便利です。家族や友人にサプライズで贈るプレゼントを選ぶときなどに役立つでしょう。
なお、検索候補を残したくない場合は、シークレット モードを使う方法もあります。
時計マークの検索候補を削除や非表示にする方法
時計マークの検索候補は過去にご自身が入力したことのあるキーワードですが、これらは削除や非表示にできます。必要に応じて特定の候補を削除する、または、すべての検索候補を非表示に設定する方法を紹介します。
時計マークの検索候補を削除する手順
時計マークの検索候補は個別に手動で削除できます。Google Chrome と Google アプリでの手順は、それぞれ次のとおりです。
【Google Chrome での手順】
- スマホで Chrome アプリを開きます
- 検索バーをタップします
- 削除したい時計マークの検索候補を長押しします
- 「履歴から候補を削除しますか?」のポップアップで [OK] をタップします
【Google アプリでの手順】
- スマホで Google アプリを開きます
- 検索バーをタップします
- 削除したい時計マークの検索候補を長押しします
- [削除] のポップアップをタップします
時計マークの検索候補を非表示にする手順
時計マークの検索候補をすべて非表示にするには、アカウントに基づく情報にアクセスして、[アカウントに基づく情報の表示] をオフにしてください。この設定を行うと、Google Chrome と Google アプリの両方で非表示になります。
ただし、オフにすると検索候補以外にも非表示になるものがあるため、[アカウントに基づく情報の表示] に書かれている内容をよく確認した方がよいでしょう。
閲覧履歴(閲覧したウェブページ)を削除する方法
Google Chrome にのみ表示される閲覧履歴は、過去に閲覧したウェブページのリストです。特定のウェブページのみを削除することも、すべてのウェブページを一括で削除することもできます。ここでは、それぞれの削除方法を紹介します。
特定の閲覧履歴を個別に削除する手順
Google Chrome の閲覧履歴は簡単に再アクセスできて便利ですが、不要なものは削除したい場合もあるでしょう。そのようなときは特定の閲覧履歴を個別に削除できます。手順は次のとおりです。
- スマホで Chrome アプリを開きます
- 検索バーをタップします
- 削除したい閲覧履歴を長押しします
- 「履歴から候補を削除しますか?」のポップアップで [OK] をタップします
一括で閲覧履歴を削除する手順
Google Chrome の閲覧履歴は、すべてを一括で削除することができますが、期間を指定して削除することも可能です。手順は次のとおりです。
- スマホで Chrome アプリを開きます
- 右上のその他アイコン(︙) → [履歴] をタップします
- [閲覧履歴データを削除] をタップします
- 期間を限定したい場合は [期間] の下矢印アイコン(▼)をタップして、[過去 15 分以内] [1 時間以内] [過去 24 時間] [過去 7 日間] [過去 4 週間] [全期間] から選ぶこともできます
- [閲覧履歴] チェックボックスをオンにします
- それ以外の、削除したくないデータのチェックボックスをオフにします
- [データを削除] をタップします
急上昇ワードを非表示にする方法
急上昇ワードは削除することはできませんが、非表示にすることはできます。スポーツの試合結果やドラマの結末などが急上昇ワードになることもあるため、知りたくないときは非表示にするとよいかもしれません。
デフォルトではオンになっているので、非表示にしたい場合の手順を Google Chrome と Google アプリのそれぞれで紹介します。
【Google Chrome での手順】
- スマホで Chrome アプリを開きます
- google.com にアクセスします
- 画面左上のメニュー アイコン(≡) → [検索の設定] をタップします
- 画面右上の [その他の設定] をタップします
- [急上昇ワードに基づくオートコンプリート] をタップしてオフにします
【Google アプリでの手順】
- スマホで Google アプリを開きます
- 右上にあるプロフィール写真またはイニシャルをタップします
- [設定] → [全般] をタップします
- [オートコンプリートの設定] をタップします
- [急上昇ワードに基づくオートコンプリート] をタップしてオフにします
あわせて確認したい予測変換
検索候補とあわせて確認しておきたいのが予測変換です。予測変換は、ユーザーが入力する単語を予想して候補を表示することで、文字入力の時間を短縮できる便利な機能です。多くの Android スマホに標準キーボードとして搭載されている Gboard には、予測変換機能が備わっており、文字入力に役立ちます。
しかし、検索候補の削除や非表示と同様に、他の人にスマホを貸すといった、自分以外がスマホを操作する場合は、情報を守るためにも予測変換をオフにすることも検討してみましょう。これまでに入力した内容が自分以外に伝わることを防げます。
必要に応じて検索候補の削除や非表示を検討しよう
Google Chrome や Google アプリの検索候補を使えば、文字入力の時間を短縮できたり、タップするだけで目的のページにアクセスできたりします。過去に検索したキーワードを表示する時計マークの検索候補や、検索したキーワードの関連ワードを表示する虫眼鏡マークの検索候補を活用してみましょう。トレンドを知りたい場合は、急上昇ワードを確認するのもよいでしょう。
また、Google Chrome の閲覧履歴を使えば、過去に見たページをすぐに開けます。目的の情報にたどり着きやすくなる便利な機能ですが、プライバシーや個人情報を守りたいときなどには、必要に応じて削除や非表示などの設定に変更してはいかがでしょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 9 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。