仕事用プロファイルとは
仕事用プロファイルとは、アプリやデータを個人用と仕事用に分けることができる機能です。 Android 5.0 以降を搭載したデバイスで利用できます。仕事用プロファイルのメリットや利用方法、注意点についてご紹介します。
メリット
仕事用プロファイルを利用することで、仕事用と個人用でデバイスを分けることなく、アプリやデータを利用できます。プライベートの時間でも仕事の連絡があることを懸念して、複数台のデバイスを持ち歩く必要もなくなるでしょう。例えば、休日の外出先で、仕事用のデバイスを忘れたことに気づいて慌てる、といったことがなくなるかもしれません。
利用方法
「設定」「アカウント」の順にアクセスして、「仕事」が表示されていれば仕事用プロファイルが設定されています。デバイスに仕事用プロファイルを追加する方法につきましては、一度、ご自身の所属先などにご確認されることをおすすめします。
仕事用プロファイルがインストールされている場合、次の手順で仕事用アプリにアクセスできます。
- 画面を下から上に向かってスワイプする
- 「仕事」をタップ
- 開きたいアプリをタップ
※この手順の一部は、Android 9.0 以降でのみ動作します。
また、デバイスの所有権がユーザーに譲渡されている場合は、自分で仕事用プロファイルを削除できます。仕事用プロファイルの削除手順は次のとおりです。
- 「設定」をタップ
- 「アカウント」をタップ
- 「仕事用プロファイルを削除」をタップ
- 「削除」をタップすると全ての仕事用プロファイルのアプリとデータが削除される
仕事用プロファイルの動作中は、個人用の通知と仕事用の通知がどちらも表示される場合があります。プライベートの場面では、仕事用プロファイルを一時停止すると、仕事用アプリの通知が一時的に止まり、プライベートの活動に集中できるようになります。例えば、休憩中や終業後、休暇中などは仕事用プロファイルを一時停止するとよいでしょう。仕事用アプリにアクセスすると、仕事用プロファイルを有効にするかどうかダイアログが表示されます。
また、仕事用プロファイルは次の手順で一時停止・有効にできます。
- 画面を下から上に向かってスワイプする
- 「仕事」をタップ
- 「仕事用アプリ」のスイッチを切り替える
また、次のようにクイック設定からも仕事用プロファイルの一時停止・有効を切り替えられます。
- 画面を上から下に向かってスワイプする
- 仕事用タイルをタップする(仕事用タイルがない場合はパネル下部の編集アイコンをタップして追加する)
仕事用タイルがグレーの状態が「一時停止」、点灯していれば「有効」な状態です。
Android 7.0 Nougat 以降を搭載の端末のみ仕事用プロファイルは次の通知設定によって、ロック画面でも新着メールや予定など、仕事に関する通知を受け取ることができます。
- 「設定」をタップ
- 「通知」をタップ
- 「仕事用プロファイルの通知」をタップ
- 「端末がロックされているとき」をタップ
上記まで進みましたら、次のいずれかを選択しましょう。
- 仕事用通知を全て表示しない……ロック画面に仕事用の通知が一切表示されなくなります。
- 機密性の高い仕事用通知の内容を非表示にする……ロック画面に仕事用通知は表示されますが、個人情報を含む通知は非表示になります。
- 仕事用通知の内容をすべて表示する……ロック画面に仕事用の全ての通知とその詳細が表示されます。
このように、個人情報の保護に配慮した設定ができる点は Android の魅力のひとつでしょう。
注意点
仕事用プロファイルのロック機能がONになっている場合、パスコードを複数回間違えると仕事用プロファイルと関連データがデバイスから削除されてしまう可能性があります。ロック時のパスコードや要件は管理者が設定するため、事前に確認を取っておきましょう。
※ Android のバージョンやデバイスによっては、設定方法が異なる場合があります。
フォーカスモードとは
フォーカスモードとは、 Android 10 以降で利用できる「アプリの起動・通知を制限する機能」です。指定したアプリの起動と通知を制限できます。フォーカスモードのメリットや利用方法、注意点などについて詳しくご紹介します。
メリット
フォーカスモードの名称の由来は、不要なアプリの起動や通知に邪魔されず、仕事やプライベートに集中(フォーカス)できることからきています。仕事中に個人用アプリが通知されると、生産性が低下する恐れがあります。また、プライベートを楽しんでいるときに仕事用アプリが通知されると、楽しみが半減するかもしれません。フォーカスモードを活用すれば、仕事とプライベートそれぞれのシーンで「集中」できるようになるでしょう。
利用方法
フォーカスモードの利用手順は次のとおりです。
スマートフォンの設定アプリを開きます。
「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」をタップします。
「フォーカス モード」をタップします。
一時停止するアプリを選択します。フォーカス モードがオンになっていると、これらのアプリを
使用できず、これらのアプリから通知が届くこともなくなります。
集中を妨げられたくない場合に、フォーカス モードを使用します。
フォーカス モードのオンとオフを切り替えるには、画面上部の「今すぐ ON にする」
または 「今すぐ OFF にする」をタップします。
フォーカス モードを自動的にオンにするには、「スケジュールの設定」をタップします。
フォーカス モードがオンになっているときに一時的に停止を解除するには、「一時的に解除」をタップし、時間制限を選択します。
一部のスマートフォンでは、フォーカス モードをクイック設定に追加できます。
フォーカスモードの対象となったアプリは、設定以降は一切起動・通知ができなくなります。再びアプリを使用したい場合は、対象のアプリのチェックボックスをタップして、フォーカスモードをOFFにしましょう。
注意点
フォーカスモードのON・OFFを毎回切り替えることが手間に感じられる方は、起動・通知を許可する時間帯を設定しましょう。例えば、就業時間の 9 ~ 18 時は個人用アプリの起動・通知を制限するなど、ライフスタイルや就業時間に合わせて設定できます。スケジュール設定する際は、フォーカスモードの設定画面の「スケジュールの設定」をタップし、フォーカスモードを始める時間と終わる時間を設定しましょう。
また、曜日ごとにフォーカスモードをONに設定することはできますが、異なる開始時間と終了時間を設定することはできません。そのため、平日の日中の起動・通知を制限する、夜間の安眠を妨げられないように全ての曜日の夜間の起動・通知を制限する、などといった使い方もおすすめです。
Android の仕事に使える便利機能でビジネスライフを快適に
Android の仕事用プロファイルやフォーカスモードを活用すれば、仕事とプライベートそれぞれの時間を関係のないアプリの起動・通知に邪魔されることが少なくなります。仕事用プロファイルは管理者による設定が必要です。また、フォーカスモードは曜日ごとにスケジュール設定ができない点に注意が必要です。それぞれの機能を活用すれば、より快適なビジネスライフを送ることができるでしょう。
※本記事で紹介した機能など一部ではご利用になれないデバイスもあります。本製品またはその一部の機能を利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。