Android スマホのセーフモードとは
セーフモードとは、Android スマホを初期状態で起動させるモードです。スマホをセーフモードで起動すると、購入後にご自身でインストールしたアプリは起動できなくなり、工場から出荷された時点でインストールされているアプリだけが起動できる状態になります。
セーフモードでスマホを起動して、通常時に発生していた画面のフリーズや、動作が遅くなるなどのトラブルが起こらないない場合は、購入後にインストールしたアプリによって不具合が発生しているかもしれません。
セーフモードはそのような場合に、新しくインストールしたアプリから順番にアンインストールし、スマホの挙動を検証することで、不具合の原因を切り分けて診断できる機能です。
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Android スマホでセーフモードを使うときの注意点
セーフモードを起動すると、スマホのホーム画面に設定したウィジェットが削除される可能性があります。対策として、セーフモードを起動する前にホーム画面のスクリーンショットを撮影しておけば、元に戻したいときの参考になるでしょう。
またセーフモードに切り替えると、無線通信を遮断する「機内モード」の状態で起動します。Wi-Fi や Bluetooth、モバイルデータ通信を通常どおり使いたい場合は、設定アプリまたはクイック設定から機内モードをオフにしてください。
Android スマホのセーフモードを活用してトラブルの原因を切り分ける
Android スマホで次のようなトラブルが発生した場合、セーフモードを活用して原因を調査してみましょう。
- 突然、再起動する
- フリーズする
- クラッシュする
- 動作が遅くなる
これらのトラブルの原因がアプリにあるのか、ハードウェアにあるのか、セーフモードを利用することである程度の推測ができます。セーフモードを活用してトラブルの原因を探ってみましょう。
※Android のバージョンや機種によって、手順や名称が異なる場合があります。詳しくはメーカーのサポートサイトをご覧ください。本記事では Google Pixel 8 の操作手順を紹介します。
セーフモードで起動して使用する
セーフモードでスマホを起動する手順は以下のとおりです。
【スマホの電源がオンの場合】
- スマホの電源ボタンと音量大ボタンを同時に押します
- 画面上の [電源を切る] を長押しします
- 「再起動してセーフモードに変更」と表示されたら [OK] をタップします
- 画面下部に「セーフモード」と表示されたら、トラブルが発生しなくなったかどうかを確認します
【スマホの電源がオフの場合】
- スマホの電源ボタンを数秒間長押しします
- アニメーションが開始したら、スマホの音量小ボタンを長押しします。アニメーションが終了するまで押し続けると、スマホがセーフモードで再起動します
- 再起動後、画面下部に「セーフモード」と表示されます
セーフモード起動中でも、アプリのアンインストールは行えます。画面がフリーズして通常モードでスマホが操作できないときは、セーフモードを起動しているときに対処するとよいでしょう。
Android スマホのセーフモードを解除する
セーフモードでトラブルが起きなければ、購入後にインストールしたアプリが原因で不具合が起きている可能性が考えられます。一度セーフモードを解除し、スマホを通常の状態に戻してから、不具合の原因になっていると考えられるアプリのアンインストールを行いましょう。
また、操作した覚えがないのに Android スマホがセーフモードになっていて、困った経験がある方もいるかもしれません。セーフモードは一時的なトラブルの原因を診断するための機能であり、通常時の使用は推奨されていません。何らかの理由でスマホのセーフモードが有効になってしまった場合は、手動で解除する必要があります。
セーフモードを解除するには、スマホを再起動して電源を入れ直すことで通常モードに戻ります。
【ボタンから行う】
- スマホの電源と音量大ボタンを同時に押します
- 画面上の [再起動] をタップして再起動します
【クイック設定パネルから行う】
- ホーム画面上部から下に 2 回スワイプします
- 画面右下の [電源ボタンメニュー] → [再起動] をタップして再起動します
セーフモードを解除すると、スマホは機内モードになります。機内モードがオンになっている状態ではスマホの通信機能が制限されるため、セーフモードを解除する際は、機内モードも手動で解除しましょう。
セーフモードを終了して原因と考えられるアプリを特定する
セーフモードを解除して通常の状態に戻したあとは、どのアプリに原因があるか特定するために、直近にインストールしたアプリから順にアンインストールしていきましょう。
アプリをアンインストールする手順は以下のとおりです。
- Google Play ストア アプリを開きます
- 右上にあるプロフィール アイコンをタップします
- [アプリとデバイスの管理] → [管理] をタップします
- 削除したいアプリにチェックマークを入れ、右上のゴミ箱アイコンをタップします
- ポップアップが表示されたら、[アンインストール] を選択します
一つのアプリをアンインストールした後は、必ずスマホを再起動し、トラブルが改善したかを確認します。トラブルが発生しなければ、アンインストールしたアプリが原因だったと推測できるでしょう。この作業を順に繰り返します。
原因と思われるアプリを特定できたら、それ以外のアンインストールしたアプリを再インストールしましょう。
ダウンロードしたアプリをアンインストールしても、原因のアプリが特定できずトラブルが発生する場合は、システム ファイルやハードウェアなど、スマホ本体の理由で不具合が起きている可能性もあります。このようなときは、メーカーのサポートサイトや窓口で相談しましょう。
セーフモードで削除されたウィジェットを追加する
前述のとおり、セーフモードを利用するとホーム画面のウィジェットが削除される可能性があります。ウィジェットが削除された場合はセーフモード終了後に追加しましょう。
【ウィジェットを追加する】
- ホーム画面で、空いているスペースを長押しします
- [ウィジェット] をタップします
- 追加したいウィジェットを一覧からタップし、該当のアプリを選択します
- ウィジェットを長押しすると、ホーム画面の画像が表示されます
- ウィジェットを配置したい場所までドラッグして、指を離します
【ウィジェットのサイズを変更する】
- ホーム画面でウィジェットを長押しします
- 指を離すと、上下左右に枠線と点が表示されます
- これらの点をドラッグし、ウィジェットのサイズを変更します
- 完了したら、ウィジェット以外の場所をタップします
※ウィジェットによってサイズが一定の場合があり、上記のような枠線が表示されない場合は、サイズを変更できません。また、ウィジェットによっては、最大と最小の大きさが決まっているものがあります。
Android のセーフモードを使ってトラブルシューティング
Android スマホをセーフモードで起動すると、工場出荷時にインストールされているアプリだけが起動し、購入後にご自身でインストールしたアプリは一時的に無効になります。そのため、トラブルの原因が購入後にインストールしたアプリなのか、それともそれ以外なのかをある程度切り分けられるはずです。
Android スマホに不具合が発生したときは、セーフモードを活用して診断してみるとよいでしょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2024 年 3 月時点に Google Pixel 8(Android 14)で検証しました。
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