Android スマホの画面ロック解除の種類
ロック画面とは、スマホの電源を入れたときや、画面消灯時に電源ボタンを押したときに表示される画面のことです。Android スマホでは、スマホを第三者に不正利用されたり、個人の情報が流出したりするのを防ぐために、パスワードなどを使ってスマホの画面をロックできます。
ロックの解除方法は複数あり、搭載されている機能は製品によってさまざまです。ここでは Android スマホに搭載されている、代表的な画面ロックの解除方法について紹介します。
※設定できるロック解除方法はデバイスによって異なります。詳しくはメーカー公式サイトをご覧ください。
パターン
画面に表示される 9 つの点と点をなぞってつなぎ、指で簡単なパターンを描くことで認証を行う画面ロックの解除方法です。あらかじめスマホのタッチパネル上でパターンを登録しておけば、次回以降は表示される点を順番通りになぞることでロックを解除できます。
たとえば、アルファベットの「L」字やカタカナの「コ」の字など、ご自身が入力しやすいパターンの登録が可能です。ただしパターンがシンプルなものだと、第三者に盗み見られた場合に悪用される可能性が高まります。セキュリティ強化を求めるなら、複雑なパターンを設定しておくとよいでしょう。
PIN
PIN とは、あらかじめ登録した 4 桁以上の数字を入力することで画面のロックを解く方法です。PIN コードの文字数制限は機種によって異なりますが、よりセキュリティを強化したい場合は、4 桁より長い PIN コードを設定するとよいでしょう。
パスワード
名前のとおり、ご自身で設定したパスワードを入力するロック解除方法です。4 桁以上の文字または数字を登録できます。PIN と同様に、登録できる文字数制限は機種によって異なります。セキュリティを強化したい場合には、数字と英字を掛け合わせたり、文字数を長めに設定したりして、複雑なパスワードにするとよいでしょう。
指紋認証
指紋認証は、スマホに登録した指紋を読み取って本人確認をすることで、画面ロックを解除できる生体認証のことです。本体に搭載された指紋認証センサーに指を添えるだけでロック解除できるため、パスコードの入力をする必要がありません。
指紋登録した本人以外はロックを解除できないため、セキュリティを強化したい場合に役立つでしょう。
顔認証
顔認証は、人間の顔のデータを使ってロックを解除できる生体認証のことです。本体に搭載された顔認証カメラにあらかじめご自身の顔を登録しておくことで、次回以降はセンサーが自動的に照合して本人確認を行い画面のロックを解除します。
スマホの画面を正面から見るだけでロックを解除できるため、デバイスと接触したり、毎回コードの入力をしなくて済むので動作がスムーズです。
Smart Lock
セキュリティ対策として有効な画面ロックですが、毎回ロック解除するのを面倒に感じている方もいるでしょう。そのような場合には、Smart Lock(スマートロック)を使用してみましょう。Smart Lock とは、特定の条件を満たす場面で、一時的にスマホの画面ロックを自動解除できる機能のことです。
たとえば「場所」を条件にするとしましょう。自宅を信頼できる場所として設定した場合、自宅にいる間はスマホをロックなしで使用できるようになります。ただし、信頼できる場所は半径最大 80 m 以内の大まかな範囲です。設定した住所の付近で、スマホのロックが解除されたままになる可能性があります。
画面ロックなし
Android スマホでは、画面をロックをしないように設定できます。画面ロックなしの場合、スマホを起動してすぐにホーム画面にアクセスすることが可能です。しかし画面をロックしていないと、第三者にスマホを閲覧されたり、カバンの中で誤作動が起きたりする可能性があります。
誤動作を防ぐためには「スワイプ」を設定しておくとよいでしょう。Google Pixel 6 の場合、ロック中の画面を下から指でなぞるだけで、すばやくホーム画面にアクセスできます。ただし、スワイプ設定はパスワードなどの入力が必要なく誰でも簡単にロックが解除できるためデータは保護されません。
スマホには電話番号や電子マネーの決済情報など、さまざまな個人情報が登録されています。紛失や盗難によって個人情報の漏洩や不正利用のリスクを防ぐためにも、簡単なセキュリティ対策としてこの上で紹介したいずれかの画面ロックを設定しておくとよいでしょう。
Android スマホでは、画面のロック解除方法を複数から選択可能です。また機種によっては、2 つの解除方法を併用できる場合もあります。
Android スマホの画面ロック解除の設定について、詳細はこちらをご覧ください。
Android ユーザーが Android の魅力を語る。実際に Android のロック解除を使ってみた感想もこちらの動画から。
ロック画面をカスタマイズできる便利機能
Android スマホのロック画面では、ロックの解除方法以外にも、知っておくと便利な機能があります。ここからは、Android スマホのロック画面を自分好みにカスタマイズするための機能について紹介します。
アプリなどの新着通知の表示設定を変更する
Android スマホでは、ロック画面にも着信やアプリからの通知を表示できます。ロック画面に通知が表示されれば、ロックを解除しなくても最新のお知らせをすぐに確認できるので便利です。
ただしロック画面では、ロック解除をしなくても画面に通知が表示されるため、着信やアプリなどの情報が第三者に閲覧されることがあります。ロック画面にプライベートな通知を表示したくない場合は、通知の表示設定をしておくとよいでしょう。
Android スマホの通知管理について、詳しくはこちらをご覧ください。
壁紙を変更する
Android スマホでは、ロック画面の壁紙を自由に変更できます。初期搭載されているデフォルトの壁紙はもちろん、旅行先で撮影した思い出の写真や、ペットの写真など、好みに合わせたカスタマイズが可能です。
お気に入りの画像をロック画面に設定すれば、スマホを開くのが楽しみになるかもしれません。その日の気分や季節に合わせて設定してみるのもよいでしょう。
スクリーンセーバーを設定する
スクリーンセーバーとは、スマホの充電時やホルダー装着時に、スマホ内の写真やカラフルな背景、時計などを画面に表示できる機能のことです。あらかじめスクリーンセーバーを設定しておくことで、待機中のスマホのロック画面に自動でお気に入りの映像が映し出されます。
おしゃれな画像やお気に入りの写真を設定して、スマホをフォトフレームの代わりに使ってみるのもよいでしょう。
画面消灯(スリープ)や画面ロックまでの時間を変更できる
Android スマホでは、デバイスを一定時間利用しなかった場合に自動で画面消灯(スリープ)させる機能や、その画面消灯後に自動でロックさせる機能が搭載されています。これらを設定することでバッテリーの消費抑制やセキュリティの強化などが期待できますが、スマホを使っていると、画面を長く表示させておきたいときや、すぐにロックさせたくない場面もあるかもしれません。
このような場合は、ディスプレイがスリープしないように設定するか、画面消灯やロックされるまでの時間をあらかじめ長めに設定しておくとよいでしょう。
設定手順は、以下のとおりです。
【画面消灯までの時間設定】
- 設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] をタップします
- [画面消灯] をタップします
- 画面消灯までの任意の時間を選択します
【画面消灯後からロックまでの時間設定】
- 設定アプリを開きます
- [セキュリティとプライバシー] をタップします
- [デバイスのロック] をタップします
- 「画面ロック」の横の設定アイコン(歯車マーク)をタップします
- [面消灯後からロックまでの時間] をタップします
- ロックするまでの任意の時間を選択します
時間や天気などの情報を表示させる
一部の Google Pixel では、画面がオフになっているときでも、ロック画面を常に点灯状態にすれば、時間や日付、天気などの情報をロック画面に表示して、スマホを時計のように利用できます。設定中は画面が常に点灯するためバッテリーの消費量は多くなりますが、毎回電源ボタンを押して点灯させる手間はなくなるでしょう。
Android スマホの時間と情報を常に表示する方法は、以下のとおりです。
- 設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] → [ロック画面] をタップします
- [時間と情報を常に表示] をタップして設定をオンにします
Android スマホのロック画面を自分好みにカスタマイズしよう
Android スマホでは、ロック画面に表示される情報をご自身で選択できます。複数から選べる画面ロックの解除設定はもちろん、ロック画面に表示される通知や時間表示、壁紙の設定、待機中のスクリーンセーバーなど、自由に選べて便利です。
それぞれの特徴を理解して、より快適にスマホを使えるようにロック画面をカスタマイズしてみませんか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023年 3 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。
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