イヤフォンなどで見かける Bluetooth 5.0 って何? バージョンの違いやスマホでの活用方法を知ろう
イヤフォンなどで見かける Bluetooth 5.0 って何? バージョンの違いやスマホでの活用方法を知ろう

イヤフォンなどで見かける Bluetooth 5.0 って何? バージョンの違いやスマホでの活用方法を知ろう

2023.03.29

イヤフォンなどで見かける Bluetooth 5.0 って何? バージョンの違いやスマホでの活用方法を知ろう

スマホで音楽や動画を楽しむために、ワイヤレス イヤフォンを使っている方も多いでしょう。イヤフォンのパッケージを手に取ったときに「Bluetooth 5.0」という記載を見かけたことがあるのではないでしょうか。Bluetooth は、バージョンにより特徴が異なります。それぞれの違いを知ることで、よりご自身に合う製品を選べるようになるかもしれません。本記事では、Bluetooth の概要、Bluetooth 5.0 のメリット、バージョンによる違い、製品を選ぶときのポイントについて解説します。

そもそも Bluetooth とは?

Bluetooth(ブルートゥース)は、近くにあるデバイス同士をワイヤレスで接続できる技術です。身近な例でいえば、スマホで音楽やゲームなどを楽しむときに使う、ワイヤレス イヤフォンが挙げられるでしょう。

Bluetooth に対応しているワイヤレス イヤフォンを使えば、スマホとイヤフォンに 10 ~ 20 m 程度の距離があっても、音が聞こえます。

そもそも Bluetooth とは?

Bluetooth 5.0 の改良点と使うメリット

スマホで使用するワイヤレスのイヤフォンや他の周辺機器などには、Bluetooth 5.0 というバージョンの規格が採用されることがあります。Bluetooth 5.0 は、それまでのバージョンよりも機能が向上しています。ここでは、具体的にどのような点が変わったのか、詳しく説明します。

Bluetooth 5.0 の改良点と使うメリット

ハイスピードかつ省電力

Bluetooth 5.0 は、前のバージョンと比べて通信速度が約 2 倍速くなりました。たとえばワイヤレス イヤフォンのファームウェア アップデートが必要な場面があれば、素早く更新ができるでしょう。

また、通信する時間を短縮できるため、消費電力を抑えられるというメリットがあります。省電力設計なので電池持ちが良いため、以前のバージョンのワイヤレス イヤフォンよりも、コンテンツをさらに長い時間楽しめるでしょう。

遠くにあるデバイスとも接続できる

Bluetooth 5.0 は、前のバージョンと比べて通信範囲が約 4 倍広くなりました。最大 400 m 離れても通信が可能で、より遠くにあるデバイス同士での接続ができます。たとえば、自室にスマホを置いたまま他の部屋に移動しても、ワイヤレス イヤフォンで音楽などを聴きやすくなったといえるでしょう。

Bluetooth のバージョンって何?

Bluetooth 5.0 は、それまでのバージョンと比べて、より便利になったと紹介しました。そもそも、Bluetooth の「バージョン」とは一体どのようなものなのでしょうか?

バージョンとは Bluetooth の規格のことで、「Bluetooth 5.0」「Bluetooth 4.1」などの数字で表されます。最初に一般公開されたバージョンである「Bluetooth 1.0」から進化を続け、新しいバージョンが登場しています。Bluetooth のバージョンは、数字が大きくなるにつれて機能が改良されていると考えてよいでしょう。

Bluetooth のバージョンって何?

バージョンは見ておくべき?

Bluetooth はバージョンによって通信方式が異なります。そのため、バージョンが違うデバイス同士は接続できない可能性があります。

バージョンが異なるデバイスで接続できた場合は、低いバージョンに合わせて接続されるため、高いバージョンで改良された一部機能が使えなくなるので注意が必要です。

デバイスの機能を最大限に活用したい場合は、バージョンを確認しながら製品を選んでみてはいかがでしょうか。

バージョンを確認する方法

お使いのスマホやイヤフォンなどの Bluetooth のバージョンを確認するには、取扱説明書を確認するか、メーカーの公式サイトを参考にしましょう。Google Pixel シリーズの場合は、こちらからご確認いただけます。

Bluetooth 製品を選ぶときのポイントは?

ここからは、Bluetooth 製品を選ぶときに確認しておきたいポイントを紹介します。購入前に、お手持ちのデバイスで Bluetooth 製品が使えるか、シーンに合った使い方ができるかを確認する方法でもあるので、知っておくと便利でしょう。

Bluetooth 製品を選ぶときのポイントは?

欲しい機能が使えるかどうかを確認しよう

さまざまな機能を持つ Bluetooth ですが、Bluetooth にはデバイス同士が接続を行うために機能ごとにルールのようなものが設けられています。このルールを「プロファイル」といい、Bluetooth を使うためにはデバイス同士が同じプロファイルを持っている必要があります。

スマホと Bluetooth のどちらかに機能が不足していると、希望する使い方ができない可能性があるため注意しましょう。一つの Bluetooth には、複数のプロファイルが備わってるケースが多く、それぞれの用途に対応できます。

主なプロファイルは以下になります。

  • A2DP:ワイヤレスで高品質オーディオを再生できます(音楽や動画やゲーム)
  • AVRCP:ワイヤレスでリモコン操作ができます(再生や停止、音量など)
  • HSP:ワイヤレスでヘッドセットを使用できます(通話など、ただし発着信の操作はできません)
  • HFP:ワイヤレスでハンズフリー通話や「OK Google」などの音声アシスタントを使用できます
  • HID:ワイヤレスでキーボードやマウスを使用できます

たとえば、音楽を再生したい場合には「A2DP」、ハンズフリーで通話したい場合には「HFP」のプロファイルが、スマホと Bluetooth のそれぞれに必要となります。使用用途によってプロファイルは異なりますので、使いたい機能がスマホと Bluetooth に対応しているかを事前に確認しておきましょう。

Google Pixel の場合は、こちらのページで使える機能を確認できます。

通信可能距離を確認しよう

Bluetooth 製品を選ぶときは、接続するデバイス同士がどのくらい離れていても接続できるかを「通信可能距離」で確認しておきましょう。通信可能距離は、実際に Bluetooth 製品 を使う場所やシーンをイメージすると確認しやすくなります。

たとえば、スマホとイヤフォンを接続して移動中に使用する場合は、通信可能距離の目安を 10 m 程度にしてみましょう。他にも、家の中にあるスマート家電を Bluetooth で操作するといった場合は、通信可能距離が 100 m  程度を超えなければ使いやすいかもしれません。製品の購入前に通信可能距離を確認しておけば、使用シーンにあった使い方ができるでしょう。

※Bluetooth 製品は使用する環境の状況により通信距離が短くなる場合があります。

スマホで Bluetooth 5.0 に対応した製品を使ってみよう

Bluetooth 5.0 は、接続したときの遅延が軽減される、遠くにあるデバイスと接続しやすいなどのメリットがあります。Bluetooth 5.0 に対応した製品とスマホを接続すれば便利に使えるでしょう。

また、Bluetooth のバージョンは数字で表され、バージョンによって特徴やできることが異なります。スマホと接続する製品のバージョンが同じであれば、機能を最大限に活用できます。使いたい機能や通信可能距離とあわせて、購入前に確認しておきましょう。ぜひ、自分のスマホで使える製品を探してみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 12 月)のものです。

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