YouTube の視聴時間は制限できる
YouTube では、一つの動画の視聴が終わると次の動画が自動再生される場合があります。そのため、時間を意識していないと際限なく動画視聴を続けてしまいかねません。そのような問題は、YouTube アプリの機能を活用してみましょう。
YouTube で自動再生をオフにしたり、YouTube Kids などのアプリ機能を使えば、ご自身で長時間の動画視聴を制限したり、保護者側でお子様の動画視聴を管理したりできます。用途に合わせてアプリや機能を使い分けてみてください。
YouTube アプリのリマインダー機能を活用しよう
YouTube で動画の視聴時間を管理したいなら、YouTube 公式アプリの「休憩のリマインダー」が役立つはずです。ここではリマインダー機能の概要や、具体的な利用方法について紹介します。
休憩のリマインダーとは
YouTube アプリには、動画の視聴時間を自己管理するためのリマインダー機能が搭載されています。あらかじめ YouTube アプリで時間を指定しておけば、一定時間経過後にアプリ側から休憩を促してくれる通知機能です。リマインダーが作動するとともに、視聴中の動画は一時停止されます。
基本的に一時停止された動画は、リマインダーを閉じるか動画を再開するまで解除されません。リマインド頻度は最短 5 分から 23 時間 55 分まであり、5 分単位で細かく指定できるため、あらゆる場面で活用できる機能といえるでしょう。
リマインダーの設定方法
- プロフィール写真をタップします
- [設定] をタップします
- [全般] をタップします
- [休憩を取るように通知する] の横にあるスイッチをタップしてオンまたはオフにします
- オンにした場合は、リマインダーの頻度を選択して [OK] をタップします
リマインダーの解除方法
リマインダーが表示されたときに [閉じる] をタップすると、動画の視聴を続行できます。[設定] をタップすると、リマインダー頻度の編集や、通知のオンとオフの切り替えが可能です。
リマインダーが作動しない場合
特定の条件を満たしていない場合、リマインダーが作動しない可能性があります。YouTube アプリでは、アプリのアカウントからログアウトしたり、アプリを終了したりすると、設定したタイマーがリセットされてしまいます。視聴中の動画を 30 分以上一時停止した場合も同様に、リマインダーは作動しません。
その他に、スマホをオフラインにした状態で動画を再生した場合にも、リマインダーは作動しないようになっています。
YouTube Kids のタイマー設定を活用しよう
お子様の動画視聴時間を管理したい保護者の方には、YouTube Kids アプリが便利です。ここでは、YouTube Kids の概要と、保護者側からお子様の動画視聴に時間制限をかける方法を紹介します。
YouTube Kids とは
YouTube Kids とは、YouTube が開発した子ども向けの YouTube 視聴アプリのことを指します。YouTube には子ども向けの動画コンテンツも多く存在するため、お子様の好奇心や豊かな感性を育むためにも活用できるでしょう。
しかし YouTube は、ときに小さなお子様を持つ親にとって懸念を感じる動画が表示される可能性もあるかもしれません。YouTube Kids では、そのような動画の視聴制限やお子様の視聴時間制限などの管理が可能です。また、不適切な動画をブロックするだけでなく、対象年齢設定まで指定できます。
YouTube Kids は、自動システムによって YouTube 上の膨大な動画の中から家族向けコンテンツを視聴できます。お子様はもちろん、保護者の方にとっても安心して利用できる YouTube 視聴アプリといえるでしょう。
タイマーの設定方法
- アプリの画面右下にある [南京錠] のアイコンをタップします
- 表示された計算式の答え、またはカスタム パスコードを入力します
- [タイマー] を選択します
- スライドバーまたはプラスとマイナスのボタンを使って制限時間を設定します
- [タイマーを開始] をタップします
- 制限時間に達すると「時間だよ、またね!」という通知が表示され、アプリがロックされます
タイマーの解除方法
画面のロックを解除する手順は次のとおりです
- アプリの画面右下にある [南京錠] のアイコンをタップします
- 表示された数字、またはカスタム パスコードを入力します
- [タイマー] を選択し、[タイマーを停止] をタップします
気を付けておきたいこと
通常、YouTube Kids の画面ロックは保護者側で解除する必要があります。表示された簡単な掛け算を解くか、設定したカスタム パスコードを入力すればロックを解除できる仕組みです。しかし、掛け算が解ければ、お子様でも画面ロックを解除できてしまいます。
YouTube Kids は 12 歳以下のお子様を対象としていますが、計算式や操作手順がわかるお子様であれば、自力でロックを解除してしまうかもしれません。その場合、保護者側が設定した制限が無意味になる可能性があります。YouTube Kids は、未就学児から小学生までのお子様向けの YouTube 動画視聴アプリといえるでしょう。
Google のファミリー リンクを活用しよう
Android には、お子様が持つデバイスの利用時間を保護者側で管理できる「ファミリー リンク」があります。ファミリー リンクは、お子様のスマホの使いすぎや不適切なアプリのダウンロードを防ぐことで、安心してスマホを楽しめるように作られた管理機能です。
主にファミリー リンクでは、お子様のアプリやデバイスの利用状況を保護者側が確認したり、1 日あたりの利用時間上限を指定することもできます。この機能を活用すれば、YouTube アプリの動画視聴時間を保護者側で制限することも可能です。
たとえば、おやすみ時間設定を使うことで、お子様の就寝時刻になると自動で Android スマホの画面をロックできます。またファミリー リンクでは、特定のアプリの利用時間制限も可能です。YouTube を特定アプリに指定すれば、ファミリー リンクからでもお子様の 1 日あたりの動画視聴時間の上限設定が可能になります。
より計画的に YouTube を楽しもう
動画の視聴時間をスマホのアプリで管理できるようになれば、より計画的に YouTube を楽しめるでしょう。ご自身の時間管理だけでなく、保護者の方にとっては、お子様の YouTube 視聴管理ツールとしても役立ちます。
あらかじめタイマーを設定しておけば、時間を忘れて動画を見続けることもなくなるはずです。限られた時間を使って動画視聴を楽しみたいときなどに便利でしょう。今回紹介したアプリ機能を活用して、YouTube の視聴時間を管理してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2022 年 12 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。