スワイプ操作とは? ほかの動作との違いも解説
スマホの操作方法には、スワイプ、ドラッグ、フリックなどがあります。一見どれも似たような動きですが、どのような違いがあるのでしょうか。ここではそれぞれの操作方法や違いを解説します。
スワイプの基本動作
スワイプとは、画面に指を置いて任意の方向に滑らせる動作です。画面やアプリの切り替え、写真を順に見るときなどに使います。スライドと基本的に同じ動作で、どちらを使っても意味は変わりません。スマホでのスライド動作をスワイプと表現することが多い、と考えればいいでしょう。
スワイプとドラッグの違いは?
ドラッグも画面上で指を滑らせる動作です。スワイプとの違いは、ドラッグは何かを選択したり動かしたりする動作だということです。文章の一部をコピーしたり削除したりしたいときには、文字列を長押しして選択バーを表示させ、そのバーを動かして選択範囲を決定します。
選択範囲を決めるためにバーを指でなぞって移動させる動作がドラッグです。また、写真や、アイコン、選択した文字列などを移動させる動作もドラッグといいます。並べ替えをするときに、アイコンなどを指先でホールドしたまま任意の場所まで移動させる動作です。
スワイプとフリックの違いは?
フリックは、画面を指で触れてから、任意の方向にはじくように指を滑らせる動作のことです。スワイプと似ていますが、一般に画面上での指の移動距離がほぼない動作をフリックといいます。
スマホ特有の文字入力方法にフリック入力というものがあります。フリック入力とはテンキー上のあ段の文字の上に指を置き、任意の方向にフリックすることでその行の母音を決定する入力方法です。同じ操作を説明する場面であっても、スワイプと表現されたりフリックと表現されたりすることがあります。
フリック入力についての詳細はこちらで説明しているため、あわせてご覧ください。
スワイプとタップの違いは?
タップとは、アイコンや写真などを選択する際や開くときに、指で一瞬叩くように触れて離す動作のことです。スワイプのように滑らせることはしません。素早く 2 回続けてタップすることをダブルタップといいます。また、指で画面に触れたまま、離さず長押しすることをロングタップといいます。
意外と知られていないスワイプの便利な機能
スワイプを活用することで、スマホの操作を簡単にできます。ここではスワイプを使ってスマホを操作する方法を紹介します。
ジェスチャー ナビゲーションとは
Android スマホは、画面下部のボタン ナビゲーションを使って、ホームや前のページに戻ったりアプリを切り替えたりしていました。それらの操作をスワイプで行えるようにしたものがジェスチャー ナビゲーションです。
ジェスチャー ナビゲーションは Android 10 以降で動作するので、お使いのスマホのバージョンを確認してください。ジェスチャー ナビゲーションを設定することにより、スマホでよく行う動作をスワイプで操作できるようになります。また、画面の下部からボタン ナビゲーションがなくなるので、画面を広く使うことができます。
ジェスチャー ナビゲーションについて詳しくは、ぜひこちらの記事もご確認ください。
ジェスチャー ナビゲーションを設定する
ここではジェスチャー ナビゲーションを設定する手順を紹介します。
- スマホの設定アプリを開きます
- [システム] を選択して [ジェスチャー] をタップし [システム ナビゲーション] へ移動します。 [システム ナビゲーション] が表示されない場合、Android のバージョンが古い可能性があります。その場合はジェスチャー ナビゲーションを設定できません
- ジェスチャー ナビゲーションを選択してください
以上でジェスチャー ナビゲーションの設定は終了です。
ジェスチャーナビゲーションについてはこちらもチェック。もっと便利な使い方を Android ユーザーが動画で紹介。
ジェスチャー ナビゲーションの操作例
ジェスチャー ナビゲーションを設定することにより、画面の下部からボタン ナビゲーションがなくなります。これまでボタン ナビゲーションで操作していた動作は、主に画面をスワイプすることで行えるようになります。具体的な操作例を紹介します。
【ホーム画面に戻る】
アプリが開かれた状態で、画面の下から上に向かってスワイプする。何らかのアプリが開かれている状態から、ホーム画面に戻るための操作です。
【直前に表示していた画面に戻る】
画面の右端、または左端から中央に向かってスワイプする。ウェブの閲覧時など、直前に開いていた画面に戻るための操作です。操作を繰り返すことで、より以前の画面まで戻れますが、ホーム画面に戻ると、それ以前には行けません。
【開いているアプリをすべて表示する】
画面の下から上に向かってスワイプし、少し長押ししてから指を離す。現在開いているアプリのサムネイルが並んで表示されます。
【アプリを切り替える】
画面の一番下で、左から中央に向かってスワイプする。現在開いているアプリを順に切り替える操作です。
並んだアプリのサムネイルをスワイプして移動し、開きたいアプリが出てきたらタップする。前項の、アプリをすべて表示した状態からも切り替えることができます。
【アプリを閉じる】
アプリをすべてサムネイルで表示した状態で、閉じたいアプリのサムネイルを上にスワイプする。
上記操作については、こちらから分かりやすく手順を確認できます。ぜひ、あわせてご覧ください。
Google マップをスワイプで拡大、縮小する
意外と知られていないスワイプの便利な機能が、Google マップでの拡大、縮小です。多くの方は、地図の縮尺を変える際に、指 2 本で押し広げたり縮めたりする、ピンチイン、ピンチアウトを行っているでしょう。その場合、片手でスマホをホールドしなくてはならず、両手が塞がってしまいます。
しかしスワイプでの縮尺変更なら、片手で行えて便利です。以下に手順を紹介します。
- スマホで Google マップ アプリを開きます
- 地図上で任意の場所をダブルタップします。2 度目のタップ時は指を離さずに画面に触れたままにしておきます
そのまま指を下にスワイプすると地図が拡大され、上にスワイプすると地図が縮小されます。
スワイプを活用してスマホを快適に操作しよう
スワイプは、スマホを操作するときにとてもよく使われる動作です。主に画面や写真を切り替えるために使われる動作ですが、それ以外にもいろいろな機能を持っています。スワイプを活用することで、スマホでよく使う動作を直感的に行えるようになるでしょう。
ジェスチャー ナビゲーションを設定して、その操作をスワイプで行うようにすれば、ボタン ナビゲーションが表示されなくなり、画面がすべて使えます。スワイプ操作の活用法をマスターしてスマホを快適に使いましょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは、OEM およびデバイス メーカーによって異なります。