Digital Wellbeing とは
Digital Wellbeing の定義にはさまざまな解釈がありますが、大まかにいえば、テクノロジーと生活のバランスを取り、デジタルに関わる生活の中で健康やワークライフ バランスを気にかけることです。つまり、「デジタル機器の使い方を見直して生活や健康に気を付ける力」を指す用語と捉えるとイメージしやすいのではないでしょうか。
スマホをはじめとしたデジタル機器は、情報収集やコミュニケーションなど、私生活に欠かせないツールとなりました。しかし、いつでも情報をやりとりできる状態が、スマホの使いすぎにもつながっています。
たとえば、新しい情報や友人たちの行動が気になりスマホをチェックしてしまうのも、使いすぎの一つでしょう。また、仕事においてメールやビジネスチャットの通知が気になってしまうことも、ワークライフ バランスを乱してしまう一因となります。
デジタル機器との関わり方を見直し、利用するユーザーが生活や健康も含めて満足にデジタル機器を使える状態をサポートするのが、Digital Wellbeing の目的だといえるでしょう。
Android スマホの Digital Wellbeing ってなに?
Android スマホに搭載されている「Digital Wellbeing」は、スマホの利用時間を確認し、管理できる機能です。たとえば、その日にどのくらいスマホをチェックしたのか、どのようなアプリをどのくらいの時間使っていたのかを、円グラフなどで確認できます。
また、スマホの使いすぎを防止するために、1 日におけるアプリやウェブサイト閲覧の上限時間を設定できます。上限を超えたら使用を一時停止し、アプリからの通知を止めることも可能です。
スマホを使う時間を見直し、場合によっては利用時間を制限することで、生活の質の向上や健康とスマホ利用のバランスを管理できるでしょう。
Android スマホの Digital Wellbeing の機能でできること
Android スマホの Digital Wellbeing の機能には、スマホの使いすぎを防ぐために、手軽に活用できるものが多く備わっています。
ここからは、Android スマホに搭載されている Digital Wellbeing の主な機能を紹介します。
※ Android のバージョンや機種によって、機能は異なる場合があります。
アプリごとの利用状況を確認できる
毎日、どのくらいスマホを利用しているかなど考えたことはありますか?「Digital Wellbeing 機能」では、1 日のスマホの利用状況がアプリごとに内訳表示されて合計時間を円グラフで確認できます。
たとえば、動画アプリを長時間利用していると分かれば、1 日に多くの時間を動画視聴に費やしていることが確認できるでしょう。SNS アプリの利用時間が長ければ、コミュニケーションに費やす時間や、友人たちの動向への関心が高いことに気づけるかもしれません。
アプリごとの使用状況を確認して、自身のスマホ習慣を把握しましょう。
アプリごとの利用状況を制限できる
円グラフをタップすると表示される「ダッシュボード機能」では、 1 日に使用できる特定のアプリの利用時間を制限することができます。利用の多いアプリを「アプリタイマー」で時間設定して、アプリの使いすぎなどを防ぎ、スマホ利用時間のコントロールに役立てましょう。
アプリの利用時間管理や利用時間制限の詳しい手順については、こちらをご覧ください。
通知や表示をオフにできる
選択したアプリを一時停止できる
仕事や勉強などに集中したいときは、「フォーカス モード」を使って、選択したアプリを一時停止してみましょう。つい見てしまう動画アプリや SNS など、集中の妨げになるアプリを選択して一時的に停止すれば、生産性向上が期待できるかもしれません。
選択したアプリは、フォーカス モードをオンにすると通知が届かなくなります。フォーカス モードを切り替えるには、画面上部の [今すぐ ON にする] あるいは [今すぐ OFF にする] をタップしてください。フォーカス モードはスケジュール設定により自動的にオンにすることも可能です。
フォーカスモードの詳しい設定手順についてはこちらをご覧ください。
スマホをふせるだけで通知などをブロックできる
Android スマホは、机などの平な場所にふせるだけでサイレント モードに切り替わり、音や画面、通知などをブロックできます。音や視覚的な通知を、少しの間だけ止めたいときなど便利な機能です。
「ふせるだけでサイレントモード」の詳しい設定手順は、以下になります。
- 設定アプリを開きます
- [Digital Wellbeing と保護者による使用制限] をタップします
- [Digital Wellbeing ツール] で [ふせるだけでサイレントモードをオン] をタップします
- [ふせるだけでサイレントモードをオン] 機能を使うをオンに設定します
※Google Pixel 6 を使用した場合です。
※この機能は、Android 10 以降でのみ動作します。
Android ユーザーが語る。Android をもっと便利に活用する方法 動画はこちら。
保護者によるスマホの使用制限ができる
Android スマホで使える「ファミリー リンク」も、Digital Wellbeing の機能の一つです。ファミリー リンクを利用すれば、子どもが使うスマホの機能を保護者が制限できます。使用するアプリやウェブサイトの管理、利用時間の上限設定などをすることで、子どものスマホ利用を見守りましょう。
「ファミリー リンク」の詳細についてはこちらをご覧ください。
歩きスマホによる前方不注意防止しやすくなる
Google Pixel シリーズの Digital Wellbeing には、歩きながらのスマホ使用を防止するための「前方注意機能」が搭載されています。これは屋外で歩きながらスマホを操作している際、注意喚起する通知が送られる機能です。屋外での歩きスマホは事故などに繋がる可能性もあります。
ついつい歩きながらスマホを操作することが癖になっている方は人に危害を与えたり、自らが事故にあったりしないよう、歩きスマホの防止に前方注意機能を使ってみてはいかがでしょうか。
Digital Wellbeing で前方注意機能を設定する際は、こちらを参照して操作を行ってください。
※この機能は Google Pixel 2 以降でのみ動作します。
Digital Wellbeing の機能を利用してスマホとの付き合い方を見直してみよう
Android スマホに搭載されている Digital Wellbeing の機能を使えば、スマホの利用時間を確認し、管理もできます。普段の生活の中でスマホを使いすぎていると感じる方は、Digital Wellbeing の機能を活用して改善してみてはいかがでしょうか。
※ 本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。
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