Android スマホの「録音アプリ」とは?
音声や周囲の音を録音できるアプリです。あらかじめスマホやタブレットにインストールされている機種もあり、録音アプリの名称は Android スマホやタブレットのメーカーなどによって異なります。たとえば、Google Pixel では「レコーダー」、Galaxy スマホでは「Galaxy ボイスレコーダー」が録音アプリにあたります。
お使いのデバイスに録音アプリがみつからなくても、Google Play ストアでダウンロードが可能です。お好みでアプリをダウンロードしましょう。
Android スマホの録音アプリでできること
Android スマホやタブレットの録音アプリには、音声などの録音以外にも便利な機能があります。Google Pixel にインストールされている「レコーダー」アプリを例に、録音アプリでできることを 4 つ紹介します。このレコーダー アプリは Google 製で、Google Play ストアからダウンロードが可能です。
音声などの録音
音声の録音、一時停止、再開、保存、削除などができます。スマホがスリープモード(画面オフの状態)になっても録音を続けられるので、長時間の録音が可能です。
保存する際に録音データに名前を付けることもできます。録音したファイルを管理したいときに役立つでしょう。
録音ファイルの編集
一度録音したファイルの一部を切り取って保存したり、削除したりできます。音声の波形をみながら、また文字起こしを確認しながら編集を行えるため、自分に合った操作方法を選ぶとよいでしょう。文字起こしについては、この後で詳しく解説します。
編集した録音ファイルは削除または保存できます。保存する場合は新たに名前を付けることも可能です。
文字起こし
録音内に会話などが含まれているなら、音声を文章に変換した「文字起こし」を表示できます。文字起こしの内容が意図したものと異なる場合は修正が可能です。文字起こしを利用した文字のコピーや共有、ウェブ検索もできます。また、文字起こし内の言葉を検索して、録音された正確な時間がわかるので、インタビューなど長時間の録音データ内から、特定の箇所を聞き直したいときに役立つでしょう。
録音アプリの文字起こし機能を使った感想はこちらもチェック。Android ユーザーが Android の魅力を動画で紹介。
録音ファイルの共有
録音ファイルは何種類かの方法で共有できます。
Google アカウントを利用すれば、他のユーザーと共有可能なリンクを取得できます。他にも文字起こしの内容を Google ドキュメントやテキスト ファイルとして書き出す方法や、録音ファイルを動画データに変換する方法で共有できます。
紹介した録音アプリの機能の使い方は、Google Pixel ヘルプページで画像とともに詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
Android スマホの録音アプリでは通話を録音できない
多機能で何かと便利な録音アプリですが、通話の録音はできません。録音アプリの目的は周囲の音の録音であって、通話を録音するものではないことを理解しておきましょう。通話の録音を法律で禁じている国や地域もあります。用途以外の目的で利用するのはやめましょう。
録音アプリが活躍する場面
さまざまな機能が備えられている録音アプリ。あなたはどのように活用しますか?録音アプリが活躍しそうな場面の例を 5 つ紹介します。この例にとどまらず、自分にとって便利な使い方をみつけてみましょう。
思いついたことを素早く音声メモ
思いついたアイデアを、忘れないうちに声で記録してみるのはいかがでしょうか。考えごとをしているときなどは、スマホやタブレットのキーボードで文章を打つのが煩わしいこともあるでしょう。録音アプリであれば、録音ボタンさえタップしてしまえば記録が始まります。音声で録音されるため、録音した当時の感情なども振り返りやすいでしょう。文字起こし機能を利用すれば、自力で書き起こす必要もありません。
歌や楽器など趣味の練習
音楽演奏などの趣味がある人は、録音アプリをより活用できるかもしれません。演奏や歌などを録音しておけば、後から聴いて振り返ることができます。ゴルフなどのスポーツのフォームを一人では確認しにくいように、一人で演奏の練習をする場合は改善点を見つけづらいことがあるのではないでしょうか。録音アプリを使って客観的に自分の演奏を聴いて振り返れば、より効果的な練習ができるかもしれません。
会議などの議事録作成
議事録の作成は、会議で決定したことや議題に上がったことを記録する重要な仕事といえます。しかし、議事録を取っていると会議に集中しづらく、反対に会議に集中していると議事録がおろそかになる可能性があります。会議に参加するメンバーにあらかじめ了承を得て録音アプリで記録しておけば、会議の内容が記録から漏れる心配が減り、会議にも集中できるでしょう。
録音された音声からの単語検索や、文字起こしが可能なため、録音した会議のすべての音声を聴く必要はありません。ピンポイントで聞きたい場所を選びやすいのも録音アプリを使用するメリットです。
取材などの録音の予備
取材のとき、レコーダーの他にも予備となる録音機器があると安心できます。万が一レコーダーの故障などで録音が失敗しても、予備データで対応できるからです。書き起こし機能のある録音アプリであれば、取材後の書き起こしもスムーズに行えるでしょう。録音する場合は、事前に取材相手の承諾を得ておく必要があります。
面接やプレゼンなど話し方の練習
普段自分が認識している声と、録音した自分の声の違いに驚いたことはありませんか。この原因は骨の振動による聞こえ方の違いからくるものですが、自分の声や話し方は意外と認識できていないものです。就職活動などの面接や重要なプレゼンなど、話し方の印象をよくしたい場合は練習しておくとよいでしょう。録音して客観的に自分の話し方を聞くのも練習方法の一つです。編集機能のある録音アプリを使えば、無音の箇所や言い直した箇所の削除が可能なため、より効率よく練習できるでしょう。
録音アプリの選び方
Google Play ストアにはサードパーティ(デバイス メーカー以外の開発者)製の録音アプリも多数あります。あらかじめインストールされている録音アプリも便利ですが、求める機能によっては、その他の録音アプリの利用も選択肢になるでしょう。録音アプリの選ぶポイントを紹介します。
録音可能時間
録音アプリによって録音可能時間は異なります。会議や取材など、長時間録音するときにはアプリの録音可能時間をチェックしましょう。「録音したと思っていたのに、途中で切れていた」などのアクシデントは避けたいものです。アプリをダウンロードする前に、自分が必要とする録音時間に対応しているかどうかを確認しておくとよいでしょう。
録音ファイルの形式
録音ファイルの形式は、音質やファイルサイズに影響します。また、プロジェクトなどで録音ファイルを他人と共有する場合には、ファイル形式を統一しておくのが望ましいでしょう。その他、別のソフトでも録音ファイルを使用したい人などは、ファイル形式が変更できるようなアプリを利用すると便利かもしれません。
有料・無料
予算があるかどうかもアプリを選ぶ基準になるでしょう。アプリの使い勝手を知ってから購入したい場合は、無料版をインストールして、慣れてから有料の拡張機能などの購入を検討してもいいかもしれません。
編集機能
録音ファイルによって編集できる機能は異なります。SNS での発信やインターネット上へのアップロードなど、アウトプットを目的とした録音をする人などには重要なポイントかもしれません。音声の合成、速度の変更、音量の変更など、さまざまな編集機能を盛り込んだアプリもあるようです。
録音アプリを使う際の注意点
録音アプリを使うときは、以下に注意しましょう。
バッテリー消費量に注意する
アプリを使用していると、思いのほかスマホやタブレットのバッテリーを消費していることがあります。バッテリー残量が少ないと、録音中に充電が切れてしまうかもしれません。バッテリーの充電をしておいたり、バッテリー消費を軽減する設定にしたりするのも効果的です。
保存容量に注意する
録音したデータを保存できる容量があるかを確認しておきます。保存容量が足りないと、仕事で録音アプリを利用する場合は業務に支障が出てしまうかもしれません。スマホやタブレットのストレージのほか、バックアップ用に Google ドライブなどの容量も確認しておくと安心できるでしょう。
法律を確認する
法律違反と知らずに著作物を許可なく録音するなど、気付かぬうちに法律に違反しないよう、あらかじめ録音のルールや法律を確認しておきましょう。
周囲の人などの許可を得る
録音をする場合、当事者や周囲の人に同意を得るように定められている場所や状況もあります。人との会話は許可なく録音しないようにしましょう。法律や規則に違反しない状況でも、マナーとしてあらかじめ了承を得ることを意識してみましょう。
録音アプリを幅広く活用しよう!
録音アプリを使えば手持ちの Android スマホやタブレットで簡単に録音ができるだけでなく、ファイルの編集や文字起こしなども可能です。これらの機能がある録音アプリを利用すれば、仕事や勉強などを効率よく進めることができ、趣味を充実させたりできるでしょう。マナーや法律を守りながら Android スマホやタブレットの録音アプリを利用して、あなたにぴったりの便利な使い方を探してみませんか。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。