モバイル バッテリーとはどんなもの?
モバイル バッテリーとは携帯充電器のことです。経済産業省の資料内では、モバイル バッテリーを「ポータブル リチウム イオン蓄電池」と表現しています。リチウム イオン蓄電池とは、リチウムの酸化や還元によって電気エネルギーを供給するもので、正極と負極を持っており、その間をリチウム イオンが移動することで充電したり放電したりできる電池です。リチウム イオン蓄電池は大容量の電力を蓄積することができるため、モバイル バッテリーをはじめとしたさまざまなバッテリーに利用されています。
モバイル バッテリーは、一般的にスマホやワイヤレス イヤホンなどのアクセサリなどを充電できる機能を持ち、電源のない屋外でも使用できる製品です。さまざまなメーカーがモバイル バッテリー製品を提供しており、その本体サイズや蓄電容量、デザインなども豊富で、選ぶときに迷ってしまうかもしれません。
基本的には、自宅などの充電できる屋内であらかじめモバイル バッテリーを充電しておき、外出先に持ち歩く予備電源として活用されることが多いでしょう。そのため、本体サイズは荷物にならない程度のサイズも多いのですが、バッテリー容量に比例してモバイル バッテリー本体のサイズも大きくなる傾向があります。また、停電などの非常事態が起こった場合にもモバイル バッテリーが活躍するでしょう。
モバイル バッテリーの種類
外出時などに便利なモバイル バッテリーには、さまざまな種類があります。ここでは、モバイル バッテリーの種類について、本体サイズやバッテリー容量、形状、充電速度の違いなどについてみていきましょう。
本体サイズ
モバイル バッテリーには、大小さまざまな製品が提供されています。小さなものではスーツの胸ポケットに入るサイズから、大きなものではスマホと同じくらいか一回り大きなタイプもあります。
バッテリー(蓄電)容量
モバイル バッテリーのバッテリー容量についても、さまざまなバリエーションがあります。バッテリー容量は「mAh(ミリ アンペア アワー)」という単位で表記されており、たとえば 5,000 mAh や 10,000 mAh といった具合です。数値が大きいほどバッテリー容量が多いことを意味しています。バッテリー容量と本体サイズは必ずしも比例するわけではありませんが、大容量バッテリーの方が本体サイズも大きくなる傾向にあるようです。
本体の形状
本体の形状は、薄型や小型、電源アダプター型などがあります。、持ち歩く際にバッグやポケットのスペースを節約したい場合には薄型や小型のもの、電源アダプターとしても使うならばアダプター型のものにするなど、選択肢は多いのではないでしょうか。
コネクタの種類とポート数
モバイル バッテリーは、製品によってコネクタやポート数などにも違いがあります。これは、さまざまな種類のスマホやアクセサリ製品などのコネクタに対応するためです。
近年では、入力と出力の双方が可能な USB Type-C という USB が普及しつつあるので、一つのポートで入力と出力を兼ねるタイプも出てきているようです。また、ケーブルを接続する必要のないワイヤレス充電ができるスマホなどが登場したこともあり、モバイル バッテリーの中にもワイヤレス充電が可能な製品も増えています。
充電速度
モバイル バッテリーは、メーカーや機種によって充電速度が異なる場合があります。具体的には、急速充電に対応しているか否かの違いです。もちろん、急速充電に対応したスマホやアクセサリでなければ急速充電機能を使うことはできませんので、自身が使っているスマホやタブレットなどのデバイスが急速充電に対応しているかどうかを確認のうえ、製品を選ぶ必要があります。
モバイル バッテリーの選び方と使い方
モバイル バッテリーは、外出時にスマホのバッテリーが少なくなったときなどに役立ちます。前述のとおりさまざまな種類が提供されていますので、使い方によって選択しなければなりません。ここでは、モバイル バッテリーの選び方について確認していきましょう。
一日に何度も充電したい
スマホを一日に複数回充電したい場合は、バッテリー容量の大きなものを選択するとよいでしょう。自身の使っているスマホのバッテリー容量が 5,000 mAh の場合、10,000 mAh 以上の容量を持つモバイル バッテリーを選べば、スマホを 2 回フル充電できる計算になります。あくまでも数値上の計算ですので、実際には誤差がある場合もあります。
いつでも持ち歩きたい
モバイル バッテリーを頻繁に持ち歩くならば、本体サイズが小さく、薄いモバイル バッテリーを選ぶとよいでしょう。小型のモバイル バッテリーならば、かさばりにくく、あまり荷物になりません。近年では、本体サイズが小さく薄いものでも、5,000 mAh 程度の容量を備えた製品もあり、持っているだけでも安心感があるのではないでしょうか。
バッテリーがなくなったら急いで充電したい
外出先などで急いでスマホを充電したい場合には、急速充電対応のモバイル バッテリーがよいでしょう。急速充電ができるモバイル バッテリーは、「USB QC(Quick Charge)」や「USB PD(Power Delivery)」などに対応している製品です。ただし、スマホやタブレットなどのデバイスや、それらに接続するケーブルも、急速充電に対応できるスペックである必要があります。購入前に仕様を確認することが大切でしょう。
普段の充電にも使いたい
モバイル バッテリーには、充電アダプターの役割を兼ねるものもあります。大きさや厚みはやや増しますが、普段はコンセントに挿してアダプターとして利用し、外出するときにはコンセントから抜いてモバイル バッテリーとして持ち歩けるという利点があります。アダプターとして利用している間に充電もされるので、コンセントから抜けばすぐにモバイル バッテリーとして活躍するでしょう。
複数の機器を同時に充電したい
モバイル バッテリーでスマホとワイヤレス イヤホンなどを同時に充電したい場合は、出力ポートの多いタイプを選択するとよいでしょう。モバイル バッテリーには USB ポートや USB Type-C ポートなど、製品によってさまざまな種類のポートがあり、備えるポート数も製品によって異なります。そのため、複数の機器を同時に充電したい場合には、異なる種類のポートやいくつかのポート数を備えたモバイル バッテリーを選択するとよいでしょう。
モバイル バッテリーで外出時や非常事態に備えよう
モバイル バッテリーは、スマホなどを充電できる「持ち歩けるバッテリー」です。頻繁にスマホを使う方や、停電などの非常時に備えておきたい場合に活躍するでしょう。容量や形状などさまざまな組み合わせの製品が提供されていますので、利用シーンにあわせて選ぶこともできます。モバイル バッテリーを一つ持っておけば、バッテリー切れを気にすることなく安心してスマホやアクセサリを使えるでしょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。
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