スマホのメモリの役割、ストレージとの違いとは
「メモリ」とは、一時的にデータを保存する記憶領域のことで、Android のアプリやシステムなどのプログラムが読み込まれて実行される場所です。RAM(Random Access Memory)とも呼ばれ、製品のホームページや店頭などで「RAM 〇〇 GB」のように表記されるのが一般的です。
また、メモリのほかにも「〇〇 GB」と表記される記憶領域があります。スマホ内の音楽や写真、アプリなどのデータを長期的に保存する「ストレージ」で、ROM(Read Only Memory)とも呼ばれます。メモリ(RAM)とストレージ(ROM)の役割の違いは、机をイメージするとわかりやすいかもしれません。
メモリは、アプリやソフトウェアなどのデータを一時的に置いておく場所であり、机の上にあたります。机の上の面積が広い(=メモリが大きい)ほど、同時にできる作業量を増やせます。
ストレージは、データを保管するための領域であり、机の引き出しの中です。引き出しの容量が大きい(ストレージが大きい)ほど、多くのデータやファイルを保存することが可能です。また、スマホのストレージにはスマホ内部のストレージだけでなく、外部ストレージやクラウド ストレージなどがあり、併用することでより多くのデータを保存することができます。Google アカウントをお持ちの方が利用できる Google One もクラウド ストレージのひとつです。
自身に合ったメモリ容量のスマホを選ぶヒント
基本的にスマホはメモリ容量が大きくなるほど端末の操作性、応答性が向上しますが、価格も高くなる傾向があります。
最新の 3D ゲームを快適に遊びたい方、画像・動画・音楽編集アプリをスムーズに使いたい方や、複数のアプリを同時に使ったり頻繁に切り替えて使ったりする方は、より大きいメモリ容量のスマホを選択するとよいでしょう。一方、チャットや電話、SNS アプリがメインという方は、メモリが小さめのスマホでも、さほど不自由は感じないかもしれません。
大まかな目安として、8 GB のメモリがあれば一般的な用途には十分と言えます(2024 年 5 月現在)。ご自身の用途と照らし合わせて、それ以上必要か、より少なくても大丈夫か、検討するとよいでしょう。
メモリ不足が発生した場合の症状
スマホがメモリ不足になると、次のような症状が発生することがあります。
- アプリやウェブサイトを開く際に時間がかかる
- アプリの動作が遅くなる
- アプリの動作が途中で止まる
- アプリが落ちてしまう
- 同時起動しているアプリを切り替えた際に、直前のデータが保持されていない
これらの症状が出た場合は、アプリを一度閉じてみるか、それでも解決しない場合はスマホを再起動してみましょう。
また、アプリが必要としているメモリは年々増加傾向にあることから、頻繁に症状が出る場合は、現在お使いのスマホよりもメモリ容量の大きいスマホに買い替えることも検討してみましょう。
Android スマホの比較ツールを使うと、メモリ容量の大きさや予算などからスマホを比較したり、簡単な質問に答えてご自身の使い方に合ったスマホを見つけたりすることができます。買い替えの際、参考にしてみてはいかがでしょうか。
メモリの理解を深めて快適なスマホライフを送ろう!
スマホに搭載されているメモリは、起動したアプリなどのデータが一時的に保存される場所です。一般的には、容量の大きいメモリを選ぶほど、デバイスの操作がスムーズになるでしょう。本記事で紹介したメモリ不足の症状が出た場合は、アプリの終了やスマホの再起動を行ってみましょう。頻繁に症状が出る場合は、メモリ容量の大きなスマホに機種変更することも検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2024 年 5 月)のものです。