Google Arts & Culture とは
Google Arts & Culture は、世界のアートと文化に気軽に触れられる Google のサービスです。ブラウザはもちろん、スマホのアプリでも提供されているため、いつでも好きなときに芸術鑑賞ができます。
たとえば、遠くてなかなか足を運べない海外の美術館や博物館、文化遺産にスマホで訪れてみてはいかがでしょう。Google Arts & Culture では、好きな画家の作品を検索したり、行ってみたかった美術館の中をストリートビューで歩いてみたりと、自宅にいながらアートや文化を楽しめます。また、アートや文化遺産などを鑑賞するだけでなく、その歴史や作品に関する知識を深めることもできます。
※Google Arts & Culture 内で公開されている作品は、著作権フリーまたは著作権処理済みの画像です。
Google Arts & Culture のアプリでできること
Google Arts & Culture アプリでは、スマホ一つで多面的にアートや文化に触れられるさまざまな機能が用意されています。ここでは、Google Arts & Culture アプリでできることをみていきましょう。
世界の芸術をスマホで楽しめる
Google Arts & Culture では、世界の 80 か国以上、2,000 を超える美術館や博物館にあるアート作品を高解像度のデジタル画像で細部まで楽しめます。たとえば、有名画家の作品を検索すれば、異なる文化施設に展示されている数多くの絵画を一気に鑑賞できますし、行ってみたい美術館の名前で検索すれば、その美術館に展示されているさまざまな作家の作品を見られます。
また、Google Arts & Culture には海外の文化施設だけでなく、日本国内の美術館や博物館も登録されています。
世界の文化を学べる
Google Arts & Culture では、芸術鑑賞だけでなく、世界遺産や世界各国の文化について学ぶこともできます。たとえば、ユネスコに登録されている代表的な文化遺産や自然遺産、無形文化遺産などをスマホで閲覧可能です。また、写真やストーリーを通して海外の食文化に触れたり、世界各国の民族の儀式や生活などを学んだりすることもできます。
作品のストーリーや知識も学べる
Google Arts & Culture で閲覧できる芸術作品や世界遺産などの多くのコンテンツでは、解説やストーリーも楽しめます。
作品の下に表示される情報カードを開くと、たとえば絵画なら、作者や作品の背景について書かれていたり、博物館や世界遺産などの建物であれば、いつ建てられ、どのような歴史があるのかといったストーリーや見どころを知ることができます。また、閲覧した作品と同じ作者、あるいは関連するテーマの展示物もおすすめしてくれます。
アプリでいろいろな作品を鑑賞するだけで、作品や芸術に関する知識も自然と身につくかもしれません。
ストリートビューで美術館内を歩ける
作品が展示されている美術館内をストリートビューで歩くことも可能です。検索した絵画などの作品の下に表示される情報カードに「ストリートビューで表示」というメニューが表示されていれば、対象の作品が展示されている美術館内をストリートビューで閲覧できます。ストリートビューで館内を巡れば、まるでその場にいるような気分で鑑賞できるでしょう。
Google Arts & Culture アプリの使い方
Google Arts & Culture は、スマホアプリでも利用できます。ここでは、Google Arts & Culture アプリの基本的な使い方をみていきましょう。
Google Arts & Culture アプリは、Google Play ストアからインストールできます。アプリを起動したら、トップ画面に表示されるさまざまなテーマや、トピックの中から興味のあるものをタップして自由に探索してみましょう。また、下記のような方法で作品を見つけて鑑賞することもできます。
【検索する】
画面左上の検索アイコン(虫眼鏡マーク)をタップすると、アーティストの名前や美術館 / 博物館名を入力して検索できます。好きな画家の名前や作品名などを検索すれば、関連する作品や美術館、ストーリーなどのコンテンツが表示されます。
【カテゴリから作品を探索する】
アプリを起動するとはじめに表示される探索画面の上部には、 [ビジュアル アート] や [工芸品]、[ファッション] などのカテゴリのタブが配置されています。カテゴリのタブをタップすると、それぞれのカテゴリに関連する Google Arts & Culture 内の作品やストーリー、コレクションが表示されます。
たとえば、[ビジュアル アート] タブではさまざまなアーティストの絵画作品、[コレクション] タブでは、世界中の美術館や博物館のコレクションが鑑賞できます。各カテゴリのタブではさらに、作者や国、テーマやトピックなどで作品を絞り込むことも可能です。また、一部のカテゴリは、画面中央にある「トピックの表示」からも同様に確認できます。
さまざまなカテゴリやトピックの中から、興味のある作品を探してみてはいかがでしょうか。
【お気に入りに追加する】
気に入った作品や後で見たい作品は、コンテンツ画面のお気に入りボタン(ハートマーク)をタップして、お気に入りに追加しておくとよいでしょう。
お気に入りに追加したコンテンツは、探索画面下部の [お気に入り] をタップすることで一覧表示されます。一度検索した作品などをお気に入りに登録しておけば、いつでも好きなときに鑑賞できて便利でしょう。
【ストリートビューで鑑賞する】
探索画面上部の [ストリートビュー] タブ、あるいは探索画面下部にある「その他のデータ」の中の [ストリートビュー] をタップすると、ストリートビューで閲覧できるコンテンツが表示されます。
また、各コンテンツの情報カードにある [ストリートビューで表示] からも、その作品がある美術館内をストリートビューで歩き回れます。
目的の美術館などが決まっている場合は、各施設のトップ画面から下部にある [ミュージアムビュー] をタップしても、館内のストリートビューを起動できます。各美術館や博物館のページには、検索や [コレクション] タブからアクセスするとよいでしょう。
【文化とテクノロジーの融合を体験する】
画面下部の [再生] をタップして開く画面では、カメラやゲームなどを通して、従来の鑑賞方法に留まらない新しい方法でアートや音楽を体験できます。たとえば、自分に似ている作品を見つけたり、写真や絵画と「にらめっこ」するゲームを楽しめたりします。
再生画面上部の [ラボ] のタブでは、絵画や音楽などの文化と、AI などのテクノロジーを融合したクリエイティブ機能を試すことができます。再生画面では、ここで紹介した機能以外にも、さまざまなコンテンツがあります。実際に触れて楽しんでみましょう。
カメラを使って Google Arts & Culture をさらに楽しもう
Google Arts & Culture アプリには、スマホのカメラを使った楽しみ方もあります。ここでは、Google Arts & Culture とカメラで、どのようなことができるのかをみていきましょう。
AR を使って作品を目の前で鑑賞する
Google Arts & Culture アプリでは、芸術作品を AR(拡張現実)で目の前の空間に映し出して鑑賞することができます。たとえば、お気に入りの絵画を AR で自宅のリビングに映し出せば、スマホのカメラを通して、まるで自宅に飾られているかのように作品を楽しむことができるでしょう。空間に映し出された作品や絵画は、スマホを動かしてさまざまな角度から見ることも可能です。
【Art Projector を使って AR で作品を鑑賞する手順】
- Google Arts & Culture のアプリを開きます
- 鑑賞したい作品を、検索やカテゴリから探し、目的の作品をタップして開きます
- 作品下部にある情報カードを開きます
- [AR(拡張現実)で見る] をタップします
- [Art Projector を起動] をタップします
- カメラを床に向けて、円を描くように動かします
- 作品をタップするか、画面上のハイライト表示された領域に作品をドラッグします
室内などの空間に選択した絵画などが設置され、スマホを通して実際のサイズで作品を鑑賞できます。
自分やペットと似た芸術作品を探す
再生ページにある Art Selfie や Pet Portraits といった機能では、自分やペットと似た芸術作品を探すことができます。スマホのカメラを使ってその場で撮影した写真はもちろん、スマホに保存されている画像から探すことも可能です。
【自分やペットに似ている作品を探す手順】
- Google Arts & Culture のアプリを開きます
- 画面下部の [再生] をタップします
- 画面上部にある [カメラ] タブをタップします
- [Art Selfie] をタップします
- 画面下部の [Art Selfie] をタップして、写真を撮ります
- ペットの写真を撮りたい場合は、右側の [Pet Portraits] をタップして写真を撮ります
※Pet Portraits は、再生画面上部の [カメラ] タブにある Pet Portraits からも利用できます - または左にスワイプして写真アイコンから写真を選ぶこともできます
- カメラに写っている人物やペットと似た芸術作品が表示されます
※自分やペットの写真は、あなたやペットに似ている芸術作品を探すためだけに使用されます。
※撮影した写真や選択した既存の写真は、デバイスから外部に送信されることはなく、共有しない限り自分以外のユーザーには表示されません。
※ Pet Portraits にご自身のペット以外の写真を使用しないでください。
撮った写真をアートのように変える
Art Transfer という機能では、撮った写真を一流の芸術家の作品のように変換できます。その場で撮った写真だけでなく、フォルダに保存している既存の写真を変換することも可能です。ご自身で撮った写真を絵画のように加工して楽しんでみましょう。
【写真をアート作品のように変える手順】
- Google Arts & Culture のアプリを開きます
- 画面下部の [再生] をタップします
- 画面上部にある [カメラ] タブをタップします
- [Art Transfer] をタップします
- シャッターボタンをタップして写真を撮影します(または写真アイコンから写真を選びます)
- 適用するスタイルを選択します
- 選択したスタイルに合わせて、写真がアート作品のように表示されます
その他、カメラを使ったさまざまな機能がありますので、実際に試してみてはいかがでしょうか。
Google Arts & Culture で世界の芸術や文化を気軽に楽しもう
Google Arts & Culture があれば、ブラウザやスマホアプリで世界中の絵画や文化遺産を楽しみ、美術館や博物館を体験できます。自宅にいながら、まるで現地にいるかのように芸術鑑賞をしてみてはいかがでしょうか。また、AI を使ったクリエイティブな機能や、芸術作品に触れられるゲーム機能なども楽しめます。Android スマホに Google Arts & Culture アプリをダウンロードして、いつでも世界の芸術と文化を楽しみましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 11 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。