車での移動時に便利な Google マップのナビとは
車での移動ルートも案内してくれる Google マップ アプリのナビは、位置情報を利用して目的地までの道順を矢印や音声ガイドで示す「ターンバイターン方式」で案内してくれます。運転中でも進行方向がわかりやすく、リアルタイムの交通情報に基づいた最適なルートを把握することもできるため、より早くスムーズに目的地に到着できるでしょう。
※大型車や緊急車両でのナビの利用は想定されていません。
※利用する地域や言語によっては、ナビ機能および車線情報が対応していないことがあります。
※本記事末尾で紹介する注意事項をよく読み、安全に配慮して利用してください。
Google マップのナビを使う
車で目的地に向かう際に Google マップのナビを表示する方法を紹介します。
ナビの操作方法
ナビを表示する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開きます
- 検索バーをタップして目的地を検索するか、地図上で目的地をタップします
- すぐにナビを開始したい場合は [ナビ開始] をタップするとナビが始まります
目的地までの経路を確認する場合は [経路] をタップして、次の手順に進みます - 交通手段から [車] を選択します
- 経路が表示されます。利用できる経路が複数ある場合は地図上に別の経路が灰色で表示され、タップするとその経路に切り替わります
- [ナビ開始] をタップするとナビが始まります
ナビが始まると、最適な経路や右左折の位置、車線情報、交通状況に関する注意などが音声ガイドによって案内されます。
※ナビを使うときは、位置情報をオンに設定し、Google マップ アプリでの使用を許可しておきましょう。
※[GPS を測位しています] というメッセージが表示される場合は、デバイスが GPS の信号を探索している状態です。トンネルの中または付近、駐車場内など、GPS の信号を取得できない場所ではこの状態になることがあります。
Google アシスタントでハンズフリー操作する方法
Google アシスタントをオンにしておけば、ハンズフリーでの操作が可能になります。スマホに「OK Google」と話しかけるだけで、Google マップのナビを操作できます。
たとえば、以下のような操作が可能です。
- 「現在地は?」
- 「到着時刻は?」
- 「近くのガソリン スタンド」
※Google アシスタントを使うときは、Google マップ アプリでのマイクの使用を許可しておきましょう。
車で利用する際に便利な 6 つの機能
経路を希望条件から絞り込む機能や過去に利用したルートを再表示する方法など、Google マップのナビを車で利用する際に便利な機能を紹介します。
高速道路などの有無を選んで経路検索する
[移動オプション] は、目的地への経路を検索する際に有料道路、高速道路、フェリーを利用するかどうかを選べる機能です。到着時刻を早めたい、移動にかかる費用を抑えたいなどの希望に応じて検索条件を選ぶとよいでしょう。
また、[移動オプション] から [通行証料金を表示] をオンにすると、目的地までの移動にかかる通行料金の目安を知ることもできます。
移動オプションを変更する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開き、目的地への車での経路を表示します
- 右上のその他アイコン(︙)をタップします
- [オプション] をタップします
- 希望の移動オプションをタップしてオンにします
経由地を追加する
目的地が複数ある場合は、経路検索の際に経由地を複数追加できます。旅行で複数の観光地を巡りたいときや、仕事で訪問先のルートを決める際に役立つでしょう。
経由地を追加する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開き、目的地への車での経路を表示します
- 右上のその他アイコン(︙)をタップします
- [経由地を追加] をタップします
- [目的地を入力] の欄をタップして、新たな目的地や経由地を入力します。経由地は最終の目的地を含め最大 9 か所まで追加できます
- 経由地を含んだ経路が表示されます
- 経由地に立ち寄る順序を入れ替えたい場合は並べ替えアイコン(二本線のマーク)を長押したまま、希望の位置まで動かします
- 希望の位置で指を離すと経由地の順序が変更され、経路が変更されます
また、ナビによる案内を実行中、経路沿いで立ち寄りたい場所を検索し、経由地として追加することも可能です。検索バーから経由地検索できるほか、ガソリンスタンドやパーキング エリアなど、ドライブ中によく使われる 6 つの場所から手軽に経由地を追加できます。
経路沿いを検索する手順は以下のとおりです。
- ナビ画面を表示します
- 画面下の情報カードをタップ、または上にスワイプします
- [経路沿いを検索] をタップします
- 6 つのジャンルから経路に追加したいものをタップするか、上の検索バーに追加したい地名や施設名、施設のジャンルを入力します
- 地図上に検索結果が表示されたら、[経由地を追加] をタップします。複数候補がある場合は一つ選んでタップしてから [経由地を追加] をタップします
- 経由地を含んだ経路が表示されます
過去に利用したルートを表示する
[経路]タブには、今まで利用したルートを保存しておくことができます。再検索することなくルートを表示できるため、目的地から自宅に帰るときや、何度も訪れる場所へのルートを調べるときに便利です。
[経路] タブにルートを表示させるには、[経路] タブの履歴から確認するか、検索時にルートを固定しましょう。
ルートを固定する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開きます
- 目的地を検索して、[経路] をタップします
- 現在地以外を出発地にする場合は、最上部の検索バーに出発場所を入力します
- [車] をタップします
- 使用したい経路を選択します
- 画面下部の [固定] をタップします
- 経路の固定が完了すると [固定済み] に変わります
渋滞情報を表示する
道路の混雑状況を地図やナビの画面に表示することができます。
手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開きます
- 右上のレイヤアイコンをタップします
- [交通状況] をタップします
または、ナビ画面で情報カードを開いて [地図に交通状況を表示] をオンにする方法でも交通状況を表示できます。
[交通状況] がオンになると、以下の画像のように、道路の混雑具合によって色が変わります。
色分けは以下のとおりです。
- 緑: 渋滞は発生していません
- オレンジ: やや渋滞しています
- 赤: 渋滞しています(赤色が濃いほど激しい渋滞)
- 赤の点線: 通行止め区間です
また、渋滞の原因を知ることもできます。事故、工事、道路の閉鎖、その他などを示すアイコンが表示され、アイコンをタップすると詳細を確認できます。
駐車した場所を保存する
現在地を駐車場所として保存できます。車から降りる前に駐車場所を設定しておくと、土地勘のない場所や広い駐車場でも自分の車を探すことができるでしょう。
駐車場所を設定する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリを開きます
- 現在地を示す青色のドットをタップします
- [駐車位置を保存] をタップします
[詳細情報] から、駐車場所の変更のほか、駐車場に関するメモや残り時間など情報の追加や編集も可能です。コインパーキングの残り時間や、駐車したフロアなどをメモしておきたいときに活用できるでしょう。詳しくは、ヘルプセンターの駐車した場所を保存するをご覧ください。
保存した駐車場所を探すときは、検索バーをタップすると、その下に [駐車場の場所] が表示されます。
なお、駐車場所は、削除するまで Google マップに保存されます。削除するには、地図上の [P] マーク、または検索バーの下に表示される [駐車場の場所] をタップして [詳細情報] を開き、[クリア] をタップしてください。
矢印を車両アイコンに変更する
現在地を示す青い矢印を車両アイコンに変更できる、遊び心のある機能があります。車両アイコンは 3 種類から選ぶことができます。アイコンを変更する手順は以下のとおりです。
- Google マップ アプリでナビを開始します
- 青い矢印をタップします
- 使用する車両アイコンをタップします
Google マップのナビを利用する際の注意点
ドライブ中の安全を守るために、Google マップのナビを利用するうえで気を付けたいポイントを紹介します。以下の注意点を含め、ナビ使用時は常にご自身の車と周囲の安全に配慮して操作するようにしましょう。
ナビの設定や操作は同乗者に頼むか停車時にする
運転中のスマホ操作は危険な行為で、道路交通法で禁止されています。Google マップのナビを使用する際は、同乗者にスマホの操作を依頼しましょう。
どうしても運転者がスマホを操作しなければならない場合は、車を安全な場所に停車し、周囲の状況をよく確認してから操作するようにしてください。
実際の交通規制に従って走行する
Google マップで表示されるルート情報の一部は開発中であるため、利用できない場合があります。実際の道路の状況や標識を確認しながら、交通規制に従って走行しましょう。
スマホのバッテリー残量に気を付ける
Google マップのナビをスマホで使用する際、画面表示や位置情報の取得、音声ガイドといった機能により消費電力が多くなります。スマホのバッテリーの消費が早まるため、長時間の移動の際は、モバイルバッテリーや車のシガーソケットを使ってスマホを充電しながら使用するとよいでしょう。
あるいは、スマホの電源ボタンを押して画面表示をオフにしてもバッテリーを節約できます。画面表示がオフになっていても音声ガイドによる経路案内は継続されます。
Google マップのナビを活用して車での移動を便利に
Google マップのナビは、車での移動ルートも案内してくれます。利用する際は、スマホ操作を同乗者に頼むか、車を安全な場所に停車して周囲確認を行ってからスマホを操作しましょう。
目的地へのルート検索の際は、有料道路を利用するかどうかなどを設定しておくことで、ご自身の希望に合ったルートを探すことができます。
リアルタイムの交通状況などを基にルートが決まれば、[ナビ開始] をタップするだけで、音声ガイドによる道案内がスタートして、目的地まで最適なルートで案内してくれます。実際の交通状況や交通規則を守りながら、Google マップのナビを活用してドライブを快適に楽しみましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 9 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。