Google フォトなら豊富な画像加工機能を利用できる
Android スマホで使える画像加工アプリは数多くあります。そのため、どのアプリを使えばいいか迷っている方もいるでしょう。実は Android スマホで利用できる Google フォト アプリで、多彩な画像加工機能が使えることをご存知でしょうか?
たとえば切り抜きや色調の調整、描画やフィルタなど、項目を選んでタップするだけで本格的な編集ができます。
画像の加工編集だけでなく、Google フォトでは次の機能が使えます。
- 写真と動画の管理・整理
- 写真と動画の共有
- バックアップ
加工して保存した画像は、Google フォトのアーカイブ機能やアルバム機能で整理することが可能です。
また、家族や友人と簡単に画像やアルバムを共有できます。「パートナーとの共有」を利用すれば、すべての写真や特定の人物が写っている写真、特定の日付以降の写真など、共有する画像を詳細に設定できます。
さらに、Google フォトで自動バックアップを設定しておけば、機種変更時やスマホが故障したときも、保存した画像の紛失を未然に防げるので安心です。
※お使いのスマホに Google フォト アプリがインストールされていない場合は、Google Play ストアでインストールできます。
こんなときどの機能を使えば良い? シーン別に役立つ機能を紹介
Google フォトの画像加工機能が役立つシーンを紹介します。ここで紹介する機能を使用するには、Google フォト アプリから編集したい写真をタップして表示し、画面下の [編集] タブをタップしてください。
※編集機能を利用するには、お使いのスマホに 3 GB 以上の RAM と Android 8.0 以降が搭載されている必要があります。また、32 ビット版デバイスでは利用できる編集機能が限定されます。
写真に日付などを書き込みたいときは描画機能
写真上に撮影した日時やイラストなどを書き込みたいときは、[マークアップ] をタップして、描画機能を活用しましょう。手書きのペンで画像内に自由に書き込めるほか、テキスト入力で文字も打ち込めます。たとえば、旅行で撮影した写真の撮影日時などを書いたり、メモを残したりしておくと、大切な思い出を振り返るときに便利かもしれません。
詳しい手順は、ヘルプセンターの写真に描画、ハイライト、テキストを追加するを参考にしてみてください。
色合いを変えたいときはフィルタ機能
Google フォトでは 19 種類のフィルタを利用できます。好みのテイストになるまで色々なフィルタを試してみましょう。フィルタを選択すると仕上がりをプレビューできて便利です。
たとえば、晴れた空の写真はそのままでもきれいですが、少し色合いを変えるだけで印象は変わるかもしれません。また、料理の写真を鮮やかにして、美味しさを伝えたいときなどにも役立つのではないでしょうか。
本見出しの右側の写真には「メトロ」というフィルタを使用しています。加工前の左側の写真と比べると、空の色味が明るくなり、花の鮮やかさを引き立たせています。
さらに、フィルタをもう一度タップして色合いの強さを調整したり、他のフィルタを選択して効果を重ねることもできます。活用する場合は、ヘルプセンターのフィルタを追加するを参考にしてみてください。
被写体がより際立つぼかし加工
Google Pixel をはじめ、多くの Android スマホに、背景をぼかして被写体の存在感が際立つように撮影するポートレート モードが搭載されています。SNS に投稿する写真の撮影などで、活用されている方も多いかもしれません。
Google フォトのぼかし機能 ※1 を使えば、撮影後の写真もポートレート モードで撮影したように加工することができます。ぼかしの量や範囲を自由に調整できるため、思いどおりの加工がしやすいでしょう。
ぼかし機能は風景の撮影などでも活用できますが、人物やペット、花や食べ物などの被写体が、手前にはっきり写っている写真などでより効果を発揮します。いろいろな写真で試してみてはいかがでしょうか。
肌のトーンを整えたいときは調整機能
暗いところで人物を撮影したとき、肌のトーンが暗く写ってしまったことはありませんか。さらに鮮やかに調整したいときは [調整 ※2] 機能で細かく整えてみましょう。
[調整] 機能の中の [肌の色] では、画像の肌色の彩度を調整することができます。暗くトーンが落ちてしまった場合に、実際の肌の色に近づけることはもちろん、調節の仕方によっては被写体の印象を変えられます。
同じ調整機能の [明るさ] や [コントラスト]、[ハイライト] などと組み合わせれば、より細かく全体の印象を変えられます。たとえば、よりエネルギッシュに見せたい場合は [色温度] を調整して暖色にするなど、工夫が楽しめるのではないでしょうか。
詳細は、ヘルプセンターの写真を調整するを参考にしてみてください。
曇りの日などに撮影した暗い写真には明るさ調整
撮影場所や天候によって、写真が暗くなってしまうことがありますよね。楽しい場面で撮った写真は、その雰囲気も伝わるように残したいと思われる方も多いでしょう。そのようなときは、調整機能のいくつかの項目で明るさやコントラストを整えてみてはいかがでしょうか。
[明るさ] は全体の明るさや暗さを調整できます。明るくしたために、白っぽさが気になる場合には [コントラスト] でトーンの差が調整可能です。また [HDR] は、全体の明るさやコントラストを高めて、バランスの良い写真に仕上げられます。
使用する際は、ヘルプセンターの写真を調整するを参考にしてみてください。
不要な部分を削除したいときは消しゴムマジック
これさえなければ、もっといい写真になったのに…。撮影した写真に通行人や車、木などが映りこんでしまい、仕上がりが今一つになってしまったという経験がある方も少なくないでしょう。
Google Pixel 4 以降をお使いのユーザーと Google One のメンバーは、Google フォトから「消しゴムマジック」を利用できます。画像の不要な部分をワンタップで簡単に消去できる便利な機能です。
画像の中で AI が自動検知した削除候補を選ぶか、削除したい箇所をタップすると消去できます。不要な物を消した後の背景も、AI が自動で補正してくれるため、難しい操作が必要ありません。
写真の形や角度を思い通りに変えられる切り抜き機能
必要な部分だけを切り抜きたいときや、SNS に載せる写真のアスペクト比を変えたいときは、切り抜き機能を使えば、簡単な操作で思い通りの形に整えられます。
アスペクト比は比率をワンタップで選択できるだけでなく、ドラッグして自由に縦横の長さを変えることができます。そのほか、[回転アイコン] から写真を好きな角度に回転させたり、[変形アイコン] から画像の頂点を移動させて画角や遠近感を調整したりすることも可能です。また、写真に [自動] と表示されれば、タップするだけで自動で傾きが調整されます。
見出しの右側の画像は、アスペクト比 16:9 で切り抜き、写真の傾きを微調整したものです。左側の元画像と比べると、海面や船が大きく写し出され、よりインパクトのある印象に変わっています。
このように切り抜き機能は、写真を見やすい角度に変えたいときや、被写体にクローズアップしたいときなどに役立ちます。
活用する場合は、ヘルプセンターの写真の切り抜きや回転を行うを参考にしてみてください。
思い出を 1 枚の写真にしたいときはコラージュ機能
旅行や結婚式などで撮影した写真の数々を 1 枚の写真にまとめたいときは、コラージュ機能を活用しましょう。1 枚の写真から思い出を振り返りたいときに便利な機能です。
Google フォト アプリでは最大 6 枚の写真と、デザイン性の高いテンプレートを使ってコラージュを作成できます。コラージュは、[ライブラリ] タブの [ユーティリティ] から作成できます。活用する際は、ヘルプセンターの Google フォトでコラージュを作成、編集するを参考にしてみてください。
Android ユーザーが Android スマホの魅力を動画で紹介。Google フォトで写真を編集してみた感想もこちらから。
画像加工初心者なら Google フォトの「候補」機能を活用しよう
「ダイナミック」、「ウォーム」、「クール」をはじめ「ポートレート」、「モノクロポートレート」など自動で提案される効果の候補から、適用したいものをワンタップするだけで、手軽に画像を加工することができます。効果を選ぶと適用された画像をプレビューできるので、色々な効果を試して好みの雰囲気のものを保存すると良いでしょう。
画像に適した効果を自動で提案してくれ、ワンタップで加工できるので、画像編集の初心者の方にとっても手軽で便利な機能です。
スマホの加工機能を使って手軽に画像加工を楽しもう
本記事では、Google フォトの加工機能を活用シーン別に紹介しました。フィルタや調整をはじめとした画像加工機能を使うと、スマホで撮影した写真をより理想的な雰囲気に仕上げられるでしょう。また、候補機能を活用すれば、初心者の方でも簡単に編集できます。スマホで画像加工にチャレンジする際はぜひ活用してみてください。
※1 Google One メンバーまたは Google Pixel をお使いのユーザーにご利用いただけます。(ポートレート モードで撮影した写真では、Google One メンバーでない場合や Google Pixel をお使いでない場合でもぼかし機能をご利用いただけます)
※2 調整機能は、デバイスによっては一部の機能をご利用いただけない場合があります。
※3 一部の編集提案機能は Google Pixel シリーズのデバイスか、Google One のメンバーのみ利用可能です。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 8 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。