Android スマホに搭載されている Smart Lock とは?
スマホには知られてはならない多くの個人情報が入っているので、ロック機能は欠かせません。しかし自宅にいて安全なときや持ち歩いているときに、頻繁にロックされてしまうと解除が面倒になることもあるでしょう。家に帰るたびに画面ロックの設定を変えるのは手間がかかり、解除したまま外に出てしまう危険もあります。
そのようなときに役立つ機能が Smart Lock です。Smart Lock とは、いくつか特定の条件をご自身で設定し、一定の条件に対応して、スマホのロックを解除したままにしてくれる機能です。安全な場所、環境でこの機能を活用すれば、スマホのロック解除という毎回の操作から解放されるのではないでしょうか。
なお、Smart Lock 機能をオンにしていても、設定した場所から離れたり、指定したデバイスとの接続をオフにしたりすると、スマホはロックされます。それに加え、スマホを 4 時間使用しなかった場合も再びロックされるので、セキュリティは比較的高いといえるでしょう。
Smart Lock 機能でスマホのロックを安全かつストレスフリーに
スマホのロック解除は、以前に比べて手間がかからなくなりました。指紋や顔を使った生体認証があれば、パスコードを入力することなくロックが解除されます。
しかし、マスクや手袋をしているといった状況下では生体認証が機能しにくくなる場合があります。また他人に盗み見られるリスクや、スマホを不正に使用されるリスクがない状態ではスマホをロックする必要がないと感じる方もいます。
そういったときは Smart Lock を活用してみましょう。Smart Lock では以下の 3 つの設定が可能です。
- 持ち運んでいるとき
- 信頼できる場所にいるとき
- 信頼できるデバイスに接続しているとき
これらの機能を活用すれば「自宅にいるときはロックしない」、「自分のイヤホンを接続しているときはロックをしない」などといった使い方ができます。さらに「よく買い物をするお店ではロックを解除して、スマホ決済やアプリのポイントカードを速やかに出せるようにする」といった使い方も便利でしょう。
「ウォーキング中は頻繁に歩数を確認したいから、スマホを持って動いているときはロックしてほしくない」と思われる方にも Smart Lock は役立ちます。
Smart Lockを設定する方法
続いて Smart Lock の設定方法を確認しておきましょう。Smart Lock の設定や操作は簡単です。あなたの暮らしに沿ったシチュエーションで設定しましょう。
Smart Lock の設定方法
Smart Lock は設定アプリの [セキュリティ] で設定します。[セキュリティ] の [詳細設定] の中の [Smart Lock] という項目を選択しましょう。機種や OS のバージョンによって手順が違う場合もあるので、見つからないときはデバイス内検索で探してください。
[Smart Lock] を設定するときは、PIN、パターン、パスワードのいずれかを求められます。それらのコードを入力したら、Smart Lock を使用する場所やシーンの選択画面に遷移します。選択できる場所やシーンは以下のとおりです。
- 持ち運び検知機能
- 信頼できる場所
- 信頼できるデバイス
状況に応じた Smart Lock の設定
では、それぞれのシーンや場所による Smart Lock の設定方法を解説します。
※すべて、設定アプリから [セキュリティ] → [詳細設定] → [Smart Lock] → [本人照合] で開いた状態からの手順となります。
【持ち運びを検知してロックを解除する】
- [持ち運び検知機能] を選択します
- [持ち運び検知機能を使用する] をオンにします
以上で設定は完了です。ロック解除後はスマホが持ち運び中であることを検知している限りロックはされません。テーブルなどに置いて動きが感知されなくなったら最長 1 分で自動的にロックされます。
スマホによってはあなたの歩き方を学習し、著しく異なる歩き方を検知するとロックすることがあります。その場合はスマホのロックを解除してください。それにより、スマホが新しい歩き方を学習します。
【信頼できる場所でロックを解除する】
- [信頼できる場所] を選択します
- Google アカウントに自宅を登録していれば [自宅] が表示されるので、自宅を登録する場合はタップします
- 画面の手順に従って操作して完了させます
自宅以外の場所を追加する場合は、[信頼できる場所] をタップして、[信頼できる場所の追加] をタップします。地図を検索して好きな場所を選びましょう。最後に信頼できる場所に名前を付けて [OK] をタップすれば完了です。
(注)信頼できる場所は大まかな範囲で半径最大 80 m 以内でスマートフォンのロックが解除されたままになる可能性があります。
【信頼できるデバイスの近くにいるときにロックを解除する】
- スマホの Bluetooth をオンにして [信頼できるデバイス] を選択します
- [信頼できるデバイスを追加] をタップして、リストからデバイスを選択します
以上で設定は完了です。選択したデバイスとスマホが接続されている間はロックが解除されたままになります。安全な接続かをスマホが判断できなかった場合、通知が届きます。ロックされた場合は解除しましょう。
Bluetooth で接続するイヤホンやスマートウォッチ、カーナビといった製品を信頼できるデバイスに追加できます。
Smart Lock を使用する場所・シーンは慎重に選ぼう
Smart Lock には設定した条件以外の状況になるとロックされるなど、十分なセキュリティ対策がほどこされています。しかしリスクがゼロとはいえません。たとえば自宅に小さな子どもがいる場合や、外出先などで Smart Lock を使用するときに以下のようなリスクが考えられます。
- 子どもが触ることによる誤送信や誤発信
- 他の人に情報が見られてしまう可能性
- 信頼できるデバイスと共に落としたり、盗難に遭ったりしたときに、悪用される恐れ
あくまで一例ですが、ロックが解除されたスマホを使用する際には、上述したような懸念が起こる可能性があります。
Smart Lock は、暮らしのちょっとした煩わしさを解消してくれる便利な機能です。設定後は、画面ロックが解除されたままになっていることを念頭におき、状況やセキュリティに配慮しながら活用するとよいでしょう。
Smart Lock を活用してストレスフリーにスマホを使おう
Smart Lock はスマホを特定の場所に置いている、特定のデバイスとスマホを繋いでいる、スマホを持って動いているといったときにロックを解除したままにできる機能です。Smart Lock を活用することで、頻繁にロックを解除する手間から解放されるのではないでしょうか。状況に応じて Smart Lock を活用し、ストレスのないスマホライフを送りましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2022 年 10 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。
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