スマホでも使える Google Classroom とは
Google Classroom(グーグル クラスルーム)とは、Google が提供する指導と学習を一元管理できるツールです。
学校の授業のほか、塾や自宅学習でも利用できるため、学習の機会を広げるサービスといえます。児童生徒の皆さんの中には Google Classroom を利用している方も多いのではないでしょうか。
Google Classroom は、スマホから利用することもできます。課題の確認や提出のほか、クラス ストリームなどを利用した教師やクラスメイトへの連絡もスマホから可能です。
「外出中にいつも持ち歩くスマホで課題の確認や提出をしたい」という場合は、Google Classroom のスマホアプリを使ってみてはいかがでしょうか。
児童生徒がスマホから Google Classroom のクラスに参加するには
スマホで Google Classroom が使えれば、パソコンが使えない移動中やちょっとした時間にもクラスの様子や課題を確認できて便利でしょう。スマホから Google Classroom を使うなら、アプリが便利です。Google Classroom のアプリは Google Play ストアからダウンロードできます。
ここからは、アプリを使ってスマホから Google Classroom に参加する方法を紹介します。
クラスの参加に必要な情報
アプリでクラスに参加する前に、必要な情報を準備しておきましょう。Google Classroom にログインし、クラスに参加するためには、以下のような情報が必要です。
- 児童生徒として招待を受けた Google アカウント
- 上記が新規発行されたアカウントの場合、そのログイン情報(メールアドレスと初期パスワード)
- クラスのリンクまたはクラスコード、招待メール
※クラスへの参加に必要なアカウントやクラスへの招待については、各教育機関にご確認ください。
クラスに参加する方法
クラスへの参加に必要な情報がそろったら、早速アプリからログインしてみましょう。パソコンやタブレットなど、別の端末からクラスに参加したことがある場合は、ログインするだけでクラスに参加できます。
Google Classroom アプリから初めてクラスに参加する場合は、クラスのリンク、招待メール、クラスコードをそれぞれ利用した 3 つの方法があります。
クラスのリンクで参加する場合は、共有されたリンクをブラウザで開き、[クラスに参加] をタップします。招待メールの場合は、メール内の [参加] をタップするとブラウザが開き、確認画面に移ったら再度 [参加] をタップします。
この際、クラスへ参加予定の Google アカウントでログインしていることを確認し、ログインしていない場合はアカウントを切り替えましょう。
そのままブラウザで Google Classroom を操作することもできますが、この後 Google Classroom アプリでログインすると、アプリ上でもクラスが表示されます。
クラスコードを利用した参加方法の手順は、以下のとおりです。
- Google Classroom アプリを開きます
- [使用する] をタップします
- クラスへ参加予定の Google アカウントでログインします(または [アカウントを追加] からメールアドレスとパスワードなどを入力します)
- ログインするとクラスが表示されます(表示されない場合は、右下のクラスに参加アイコン(+)をタップするとクラスコードを利用してクラスへ参加できます)もし、上記の画面のあとに [クラスを作成] [クラスに参加] と選択する画面が出た場合は [クラスに参加] をタップします
- 次の画面でクラスコードを入力して右上の [参加] をタップすると、クラスに参加できます(クラスコードがわからない場合は学校や教師に確認してみましょう)
参加できないときのチェックポイント
紹介した方法を試しても参加したいクラスが見当たらないときは、右上のプロフィールアイコンからログインしている Google アカウントをチェックしてみましょう。
たとえば、プライベート アカウントや、他の人のアカウントなどで自分のクラスに参加することはできません。クラスに登録されたアカウントでログインできていない場合は、アカウントを切り替えてクラスに参加できるか確認してみましょう。
※上記を確認してもクラスに参加できない場合は、ヘルプページをご覧いただくか、クラスを運営する教育機関などにお問い合わせください。
スマホで使える Google Classroom の便利な機能を紹介
クラスに参加できたら、さまざまな機能をスマホで使ってみましょう。Google Classroom アプリは、ストリーム、授業、メンバーの 3 つのタブに分かれていて、主にストリームと授業のタブでクラスの活動が行われます。
ここからは、Google Classroom アプリの主な機能とその使い方について紹介します。
情報共有ができるクラス ストリーム
クラス名をタップするとまずクラス ストリームの画面に移ります。クラス ストリームでは、教師からのお知らせを確認できます。
また、教師が設定している場合は、授業タブに課題が追加された履歴を確認できたり、児童生徒もクラス ストリームへ投稿やコメントができたりします。クラスの活動の流れを把握しやすく、クラスメイトとの情報共有の場としても利用できるでしょう。
トピックごとに資料や課題を確認できる授業タブ
授業タブでは、教師から送られてきた質問や課題、資料を確認できます。資料には写真や動画ファイル、YouTube のリンクなども含まれるため、教科書のみにとどまらない幅広い学習体験ができるでしょう。
また、気になったときにいつでも課題を確認できるのも、スマホで Google Classroom を使うメリットの一つです。クラス全体の課題や、自分に割り当てられた課題など、画面右上のフィルタを使ってチェックしたいものだけを絞り込むこともできます。
フィルタ機能では、教師によって課題や資料のトピック(科目やテーマなど)が設定されていれば、トピックごとに情報を見ることができるので、復習したいときにも役立つ機能ではないでしょうか。
オンラインで課題提出から採点結果まで可能
スマホから課題の提出もできます。Google ドキュメントなどの文書ファイルだけでなく、カメラロールの写真やスキャン画像をアップロードできるのは、スマホならではの便利さといえます。また、Google ドライブのファイルを添付することも可能です。
課題を提出する手順は以下のとおりです。
- Google Classroom を起動して該当するクラスを表示します
- [授業] タブから該当する課題をタップします
- [あなたの課題カード] で開くアイコンをタップします(または、上へスワイプします)
- アイテムを追加する場合は [+提出物を追加] をタップして、任意の場所から追加したいファイルを選択します。たとえば、スマホ内のファイルを添付するときは [アップロード] をタップします
- すべてのファイルのアップロードが完了したら、[提出] をタップして確定します
- 「課題を提出しますか?」というメッセージが表示されたら [提出] をタップします
- 課題のステータスが提出済みに変われば完了です
テスト付きの課題の提出や、課題の完了、提出の取り消しなどもスマホでできます。詳しい操作方法はヘルプページをご確認ください。
また、課題によっては、教師からの評価や採点の基準がわかる「ルーブリック」を確認できます。
ルーブリックとは、教師が課題の中で生徒に重点的に取り組んでほしいと考えていることに基づいて設定されるものです。課題に取り組む際のポイントや採点後に復習すべき箇所がわかるので、課題のさらなる理解に役立つでしょう。
※実際の課題提出方法は、所属している学校や教育機関などにご確認ください。
課題の提出し忘れを防ぐリマインダー
Google Classroom アプリには、課題の提出し忘れを防ぐ機能もあります。
たとえば、割り当てられた課題を [ToDo] から確認できます。[ToDo] は、画面左上のメニューアイコン(≡)から確認できます。
また、課題の期限やクラスの予定を Google カレンダーに表示したり、カレンダー内に個人的なリマインダーを設定したりも可能です。リマインダーの設定は、デジタルならではのメリットといえるでしょう。もしかすると、通常の授業よりも課題の提出がスムーズになるかもしれません。
また、アプリの通知機能を使うのも便利です。メニューアイコン(≡)内の [設定] から、通知の項目を変更できます。通知の設定では、スマホの通知やメールで通知を受け取れるように設定できます。
通知を受け取るタイミングは、教師から課題を投稿されたときや課題期限に関するリマインドなど、自分が指定した内容の通知だけが来るようにカスタマイズできます。詳しくはヘルプページをご確認ください。
Google Classroom で保護者ができること
保護者はクラスには参加できませんが、教師や管理者から招待され、保護者として登録すると「概要説明メール」を受け取れる場合があります。
概要説明メールとは、クラスの活動や課題の様子を把握できる定期的なお知らせです。お子様が未提出の課題や提出期限の近い課題、教師が最近投稿したお知らせなどを確認できます。成績は含まれないため、知りたい場合はお子様か学校に直接確認しましょう。
概要説明メールの受信は任意で、いつでも解除可能なほか、受信頻度を毎日または毎週から選択可能です。ただし、報告する活動がない場合は、受信頻度のとおりに届かない場合があります。
保護者として登録できるのは、お子様が学校などから発行された Google Workspace for Education アカウント([児童生徒名]@[学校名].edu の形式)で Google Classroom を利用し、かつ教師または管理者が保護者へ招待を送信した場合のみです。保護者が招待を承諾すると登録が完了します。
※実際に保護者として概要説明メールを受け取れるかどうかは、クラスを提供している教育機関にご確認ください。
Google Classroom アプリを使いこなそう
Google Classroom は、オンライン上で教育が受けられるサービスです。資料の確認や課題の提出などが可能なため、オンライン化が進む教育現場で広く活用されています。
パソコンやタブレット以外にもあらゆるデバイスでアクセスができ、Google Classroom アプリを利用すれば普段持ち歩くスマホからも利用できます。外出先や通学時間など、すきま時間を利用して効率よく学習に取り組めるでしょう。
お手持ちのスマホに Google Classroom アプリをダウンロードして、よりよい学習環境を整えてみてください。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2022 年 11 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。