Zuki です。今回は Google Pixel 8 Pro の長期使用レビューを通して、私が感じるAndroid OS の魅力を深掘りしていきたいと思います。

私は発売された 2023 年 10 月 12 日以降ずっと Google Pixel 8 Pro を使用していまして、その中で感じた良いところをまずご紹介します。

望遠撮影に強い！先進の AI 技術を搭載したカメラ

Pixel シリーズといえばカメラに定評があります。実際に Google Pixel 8 Pro のカメラで撮影したところ、写真・動画を問わず望遠性能や手ぶれ補正が特に素晴らしいと感じました。

そして、先進の AI 技術も外せません。CM などを通して、写真に写り込んだ不要なものを消去できる「消しゴムマジック」や​​複数の写真を組み合わせて理想の表情のグループ写真を作成できる「ベストテイク」が有名ですが、個人的には「音声消しゴムマジック」が秀逸だと感じます。また、カメラに追加実装される予定の「動画ブースト機能」や「ビデオ夜景モード」も非常に楽しみです。※

音声消しゴムマジック：動画を撮影するときの不要な背景音や雑音を減らし、聞きたい音だけをクリアに残すことができる機能。

※動画ブースト機能とビデオ夜景モードは、2023 年 12 月 7 日より提供開始しています。

文字起こしや通話スクリーニングなど実用的な AI 機能を満載！

カメラ以外の機能として最も重宝していると言っても過言ではないのが、レコーダーの「文字起こし機能」です。各社の発表会にお邪魔することが増えていますが、その内容を記録する上で必須の機能になっています。もちろん、似たようなアプリもあるとは思いますが、やはり文字起こしの精度という点で Pixel のこの機能が使いやすいと感じます。

そのほか、「この曲なに？（楽曲検索機能）」や「通話スクリーニング機能」も一度体験すると欠かせなくなる機能です。

通話スクリーニング機能：スマホに着信があったときに Google アシスタントが代わりに応対し、着信相手の名前や要件を事前に確認できる機能

ディスプレイが明るく見やすい！

普段使いの点では、ディスプレイ輝度（ディスプレイの明るさ）の向上が挙げられます。特に屋外、直射日光の当たる場面での視認性が改善されている点は、とても使いやすく感じました。

7 年間の OS アップデートを提供！

最後に、OS アップデートの保証期間が長いという点も魅力です。Pixel にならって各メーカーも保証期間を延ばしてきていますが、最低 7 年間の保証ということで、「そんなに長期間使わないよ！」というツッコミが入るほど充実しているサポートだと思います。

続いて、私が感じた Google Pixel 8 Pro の気になるところを 2 点ご紹介します。

指紋認証機能の改善

まずは電池持ちです。ベンチマークアプリなどで計測すると、それほど悪いというスコアではありません。しかし、例えば画面をオフにした状態で指紋認証をするためにロック画面の設定で「時間と情報を常に表示」をオンにしておくと、スクリーンオフ状態でもバッテリーが結構減っていく印象です。

「時間と情報を常に表示」をオフにして、画面を完全にオフにした真っ暗な状態でも直接指紋認証ができるよう、UI もしくはアクセスが改善されることを期待したいです。

※画面を完全にオフにした状態からも画面をタップして指紋認証ボタンを表示すれば、指紋認証可能です。

「Tensor G3」のゲーム性能

AI 学習に力を入れている Google 独自のプロセッサー「Tensor」も Google Pixel 8 Pro では 3 世代目の「G3」になりましたが、そのベンチマークスコアは、他の最新フラッグシップスマートフォンと比較するとやや非力かなと感じました。 重いゲームをハードにプレイしたいという方には向かない・・・とまでは言いませんが、ひと世代前のフラッグシップスマートフォンのような感じがします。

AI もゲームもどちらも一線級の性能となれば、鬼に金棒。端末の価格にも相応感が生まれると思いますので、次期モデルでのゲーム性能の向上を期待したいところです。

ここからは、私が感じる Android OS の魅力、Android スマートフォンの魅力についてご紹介します。

MMDラボが運営する MMD研究所が行った 2023 年 9 月スマートフォン OS シェア調査 で、4 万人以上を対象にメインで使用しているスマートフォンの OS について質問したところ、iPhone の iOS が 50 ％、Android OS が 49.7 ％という回答を得たとのレポートがありました。それだけ Android OS、Android スマートフォンの使いやすさが浸透してきたのだと思いますし、それを Google Pixel シリーズが牽引していることは間違いないと思います。

端末の選択肢が豊富で多様性がある！

以前、YouTube のコミュニティ機能を活用して視聴者に「Android スマートフォンの魅力」についてアンケートをとったところ、一番多かったのは、なんといっても「端末の選択肢が豊富にある」という点でした。

ひと口に「Android スマートフォン」といっても、カメラ機能が優れた端末やゲーミング性能に特化した端末、あるいは 2 万円程度で買える普段使いを損なわない程度にコスパを求めた端末など多種多様なスマートフォンがリリースされています。 さらにはそのデザインもメーカーによって異なるため、自分の用途や好みに合ったベストなスマートフォン、あるいはサブスマホを自由に選べる点が Android の魅力だと思います。

逆に、選択肢が多すぎて悩ましいという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方向けのレファレンスモデルが「Google Pixel シリーズ」と言っていいと思います。

開発自由度の高いソフトウェアもメーカー独自に進化している

メーカー独自の方向性は端末のデザインや機能だけではありません。Android OS をベースにしたソフトウェア（UI）もメーカーごとに独自の進化をしています。

Android OS はオープンソースであるため様々なメーカーが開発することが可能です。拡張性に優れていて自由度が高いため、1 つのアプリで 2 つのアカウントが使える機能などソフトウェア的に独自の機能を持っているスマートフォンも多々あります。Android OS、Android スマートフォンを一言でいうと「自由度が高い」という言葉に尽きると思います。

メーカーごとに UI が異なるといっても、ベースは Android OS なので、もちろん機能的な互換性は高く、例えば Android スマートフォン同士で写真や動画など様々なファイルを気軽に共有できる「ニアバイシェア」は、異なるメーカーの Android スマートフォン同士でも利用することができます。

メーカーそれぞれが自由度を保ちつつ、Android OS に共通の機能は使えるように担保されているのが、Android スマートフォンの魅力ですが、個人的に一番好きな機能は「ジェスチャー・ナビゲーション」です。

昔ながらのボタン・ナビゲーションを選択できる自由は維持しつつ、ジェスチャー・ナビゲーションでは統一されたジェスチャー操作によって親指一本で快適にスマートフォンを使いこなせます。また、機種によっては画面下部にあるアンダーバーを消すことも可能です（Google Pixel シリーズでは設定不可）。

Android の独自機能「マルチウィンドウ」

そして、画面を分割して 2 つのアプリを同時に利用することができる「マルチウィンドウ」。Google Pixel シリーズでは「分割画面」という名称の機能ですが、この機能はハイエンドスマートフォンだけでなく、エントリーモデルでも利用することができます。

この機能を活用すると、YouTube で動画を観ながら SNS やメールをチェックしたりといった使い方ができます。上下に表示するアプリ位置の変更やウィンドウの大きさの変更などのカスタマイズも可能です。

他にも便利な機能がたくさん

Android ではアプリの「ウィジェット」が豊富に用意されているのも魅力で、ホーム画面にリアルタイムの天気やニュースを表示させることができます。

また、「デバイスを探す」アプリを Google Play からインストールしておけば、万が一スマートフォンやイヤホンを紛失してしまっても、PC や他のスマートフォンからデバイスの位置を確認したり、音を鳴らして探し出したりすることが可能です。

Google Play Points を活用しよう！

最後に、Google Play Points をご紹介しましょう。Google Play Points とは、Google Play ストアでアプリやゲーム、電子書籍などを購入すると購入金額に応じてポイントが貯まるポイントプログラムです。獲得したポイントは Google Play のクレジットや、アプリ内アイテム、アプリやゲーム内で利用できるクーポンなどと交換することができます。また、獲得したポイントによりステータスが上がり、100 円ごとに貯まるポイント数が増加します。

Google Play Points は Google Play ストアで頻繁にアプリやゲームを購入する人にとっては、非常にお得なポイントプログラムだと思います。

今回は「Google Pixel 8 Pro」の長期使用レビューと共に、Zuki 的 Android スマートフォンの魅力について紹介してきました。 「もっとこんな便利な機能があるよ！」や「こういう機能を盛り込んでくれるともっと使いやすくなるのに！」といった新しい発見と驚きを今後も楽しみにしています。