ヘルスコネクトとは?
ヘルスコネクトはお気に入りのアプリや、ウェアラブル デバイス、体重計など、さまざまな健康やフィットネスに関するデータを集約できるプラットフォームです。
ヘルスコネクトではアクティビティ、睡眠、栄養、ウィメンズヘルス、身体測定値、バイタルの 6 カテゴリにわたる 50 種類以上の健康・フィットネスに関するデータを識別・分類します。ユーザーの同意のもと、ユーザーの Android デバイス上のみでデータを安全に保存し共有します。アプリの連携はユーザーが同意したもののみに限定され、どのアプリに、どのデータを共有するかを個々に選択できます。
ヘルスコネクトを利用するメリット
Android ではさまざまな健康・フィットネス領域のアプリが利用でき、それぞれ独自の機能を提供しています。
たとえば日々の歩数、体重、食事などの情報を自身で記録したり、ウェアラブル デバイスや体重計などから Android アプリへ自動的に情報を転送するなど、日常的に複数のアプリを利用していますよね。これまではこういったデータは、それぞれのアプリ内でのみ有効でした。
そこで、それぞれのアプリ内のデータを一つに集約して、健康状態の全体像や生活改善のヒントを得られやすくするために開発したのがヘルスコネクトです。
ヘルスコネクトと各アプリが連携してデータを集約できるようにして、各アプリに連携するよう設定することで、自分の健康状態の全体像がより把握しやすくなります。
たとえば睡眠アプリに歩数のデータを追加することで、睡眠と運動量の関係を把握することができます。このような組み合わせと同様に、血圧・血糖値データと食事記録アプリ、ウェアラブル デバイスから取得した心拍数とフィットネス アプリなど、さまざまなデータを連携し、並べてみることで、より健康的な暮らしを送るための気づきが各アプリから得られるようになります。
ヘルスコネクト対応アプリは?
世界では既に 50 以上のアプリがヘルスコネクトと連携しています。
2023 年 4 月から、日本でもヘルスコネクトとの連携に対応したアプリが使用可能になりました。
ここでは現在ヘルスコネクトと連携している 3 つのアプリを紹介します。
WEBGYM(株式会社東急スポーツオアシス)
WEBGYM はフィットネスに関するノウハウやトレーニング動画や、トレーニングログや歩数、体重などのデータも記録・管理できるアプリです。
WEBGYM ではヘルスコネクトを通じて睡眠データと連携します。
睡眠の質が良くなかった場合には、前日の活動量も考慮した日中の運動メニューを提案したり、睡眠前にリラックスできるコンテンツをレコメンドします。ユーザーが許可したうえで他社のアプリで記録した睡眠データを連携・表示させることにより、これまで漠然としていた運動と寝る前の習慣、そして睡眠の質との関連性がわかりやすくなり、データを基にしたパーソナライズな提案も可能になります。
また、WEBGYM で記録した運動の消費カロリーデータは、ユーザー自身の同意の元、他社のアプリにも活用できるようになります。ヘルスコネクトとの連携により、将来的にはダイエットやボディメイクだけでなく、睡眠やストレス対策などのコンテンツやサービスの提供も検討中です。
あすけん(株式会社asken)
あすけんは食事記録を通じてカロリーや栄養価の計算、管理栄養士監修のアドバイスが受けられるアプリです。
ヘルスコネクトとあすけんが連携することで、ユーザーは自分自身で同意し、選択した体重や体脂肪率、睡眠時間、歩数など、さまざまな健康データとの連携が可能になります。
日々の体重や体脂肪率の推移を可視化したり、歩数や睡眠データをあすけん上で参照することで、ダイエットのモチベーション向上や、ライフスタイルの意識的な改善に役立ちます。
さまざまな健康アプリで計測されたデータがユーザーの許可の元、ヘルスコネクトに集約されます。そこにあすけんで記録した栄養摂取記録が加わることで、ヘルスコネクトと連携する他アプリからも自身の健康状態がより効率的に把握できます。
日々の栄養摂取記録を取ることは、健康的な生活を目指すために非常に重要です。ヘルスコネクトによって、他のアプリからアクセスしやすくなることで、より効率的に健康管理ができるようになるでしょう。
ユビー(Ubie株式会社)
ユビーは気になる症状に関連する病名と適切な受診先を調べられるアプリです。5 万件の医学論文と導入医療機関のリアルデータを反映し、1100 以上の病名に対応、ほぼすべての診療科をカバーしています。
ヘルスコネクトとの連携にユーザーが同意することで、さまざまな健康に関するデータを他のアプリから取得し、症例検索での質問の精度が向上します。
たとえば、定期的な血糖測定を行っている糖尿病患者が「気分不良」という自覚症状をユビーで症状検索した場合、他のアプリから取得した血糖値のデータを基に質問精度が向上します。よりリスクの高い疾患との関連がある場合には、適切な医療機関を案内します。
また、今後予定している連携機能として、ユーザーの同意の元、他のアプリからバイタルデータを取得したうえで症例を検索すると、ユビーと提携する医療機関に症状検索結果と取得したデータを送信できます。これによって、医師は症状質問の回答結果だけでなく、定量的なデータを事前に得たうえで診療に臨めるようになります。
ヘルスコネクトの輪は、今後さらに広がります
これまで紹介したアプリの他にも、以下の 3 つのアプリがヘルスコネクトに対応予定です。
- Welbyマイカルテ(株式会社Welby)… 2 万 6,200 か所の医療機関と連携する健康データ共有アプリ
- シチズンヘルスケア健康予約(シチズン・システムズ株式会社)… 血圧計・体温計で取得したデータを簡単に記録できるアプリ
- メディセーフデータシェア(テルモ株式会社)... 血圧計・体温計で取得したデータを簡単に記録できるアプリ
ヘルスコネクトを使って、より健康的な生活につなげよう
ヘルスコネクトは、今後より多くのデータに対応する予定です。ヘルスコネクトに対応するアプリが順次増えていくことで、豊かなユーザー体験が各アプリによって構築されるでしょう。
ヘルスコネクトが多くのユーザーに使われることで、健康に対する意識や行動の向上に役立つような未来を目指します。
あなたの Google Pixel や、Android デバイスにヘルスコネクトを導入し、お気に入りのアプリと連携してみましょう。
ヘルスコネクトを使うには?
Google Pixel をご利用の場合、ソフトウェア アップデートによりヘルスコネクトが追加され、端末の設定にメニューが追加されます。
その他の Android デバイスをご利用の場合は Google Play ストアよりダウンロードして、ご利用ください。ヘルスコネクトはアプリとしては表示されません。設定画面からヘルスコネクトを選択して、設定内容やデータをご確認ください。