ホーム画面とは
ホーム画面とは、電源キーを入れてパスワード入力や指紋認証をした後、最初に現れる「待ち受け画面」のことです。最も目にすることの多い画面のため、ホーム画面を上手に活用することでスマホライフが快適になります。ここではホーム画面の壁紙の変え方や、ホーム画面のエリアについて解説します。
まずはホーム画面の壁紙を変えて気分アップ
壁紙はホーム画面のほとんどの部分を占めるため、これを変えるだけでスマホの印象は一変します。壁紙を自分らしく変えて「世界でたった一つのスマホ」を創り上げましょう。壁紙を変える方法は、Android のバージョンや機種によって異なる場合がありますが、基本的な流れは下記のようなものになります。
【壁紙の変更方法】
- ホーム画面でアイコンのない空白の部分を長押し
- [壁紙とスタイル] をタップ(軽く叩く)
- [壁紙の変更] をタップ
- ご自分で保存している写真を使いたい場合は [マイフォト] をタップ、スマホにあらかじめインストールされている壁紙を使いたい場合は用意されている写真やフォルダをタップ
- [写真] をタップ
- 表示された写真一覧の中から、壁紙にしたい写真を選んでタップ
- 表示されたプレビューを確認し、決定ならば画面下部のチェックマークをタップ
- [ホーム画面とロック画面] をタップ(ホーム画面だけを変更したい場合は [ホーム画面]、ロック画面だけを変更したい場合は [ロック画面] をタップ)
まだスマホに写真が保存されていない場合は、さっそくカメラで撮影をしてみましょう。写真は自動的にマイフォトに保存されますので、その場で選んですぐに壁紙にできます。毎日、新しく撮った写真を壁紙にすれば、いつも新鮮な気持ちでいられるかもしれません。
次にホーム画面のさまざまなエリアについて知ろう
ホーム画面はいくつかのエリアに分かれており、多くの Android スマホは上から順に下記のように並んでいます。
- ステータス バー
- 自由にアイコンが置けるエリア
- お気に入りのアプリが並ぶエリア
- 検索バー
- ナビゲーション バー
それぞれ異なる役割があり、それらを覚えるとスマホ操作が快適になるでしょう。それぞれのエリアについては次項で詳しく解説します。
スマホの状態が一目でわかる「ステータス バー」
画面の最上部にある「ステータス バー」で、さまざまな情報を確認することができます。左サイドには、現在時刻を始め、不在着信や新着メッセージなどの通知アイコンが並びます。右サイドには、電波状態やバッテリー残量など、スマホの状態を表すステータス アイコンが並びます。
さらに詳しい情報を知りたい場合は、「通知パネル」で確認しましょう。そこから電話をかけ直せたり、メッセージに返信できたりして、とても便利です。
【通知パネルを表示させる方法】
- 画面の最上部から下へスワイプ(素早く払う)
- 通知パネルが表示され、たとえば下記のような操作が可能
・不在着信の [かけ直す] をタップ → 電話をかけ直せます
・メッセージの [返信] をタップ → メッセージを返信できます
アイコンを自由に並べられるエリア
ステータスバーや検索バーなど特別なエリア以外のホーム画面には、多くのアイコンを並べることができます。アイコンとはアプリのショートカットで、タップするだけでアプリが立ち上がるものです。お気に入りのアプリのアイコンをホーム画面に並べ、すぐに使えるようにしておきましょう。
アイコンを好きな場所に移動させよう
Android スマホの大きな特徴として、アイコンを好きな場所に置ける自由さがあります。しかもドラッグ(指で押したまま動かし、指を離して止めること)して移動させるだけなので、とても簡単です。
【アイコンの移動方法】
- アイコンを長押し
- アイコンを移動させたい場所までドラッグ
ホーム画面にないアイコンを追加しよう
ホーム画面にないアプリは、「すべてのアプリ」の画面から追加できます。
【アイコンの追加方法】
- 画面の最下部から上へスワイプ
- 追加したいアイコンを上へドラッグ
- アイコンを移動させたい場所までドラッグ
- アプリを検索バーから探すことも可能
ホーム画面に不要なアイコンは削除しよう
あまり使わないアイコンは、ホーム画面から削除できます。下記の方法は、ホーム画面から見えなくするだけで、アプリそのものを削除するわけではありません。
【アイコンをホーム画面から削除する方法】
- 削除したいアイコンを長押し
- [✕ 削除] までドラッグ(下図)
また、アプリそのものをスマホから削除したい場合は、上図の [アンインストール] の方にドラッグします。
アイコンをフォルダにまとめよう
アプリの数が増えてくると、ホーム画面がアイコンだらけになってしまいます。そんなときはアイコンをフォルダにまとめて整理すると便利です。
【フォルダの作成方法】
- アイコンの上にアイコンを重ねてフォルダを作成
- フォルダができた後、フォルダをタップ
- [名前の編集] をタップ
- フォルダの名前を入力
アイコンの表示数を変えよう
多くの Android スマホでは、ホーム画面に並べられるアイコンの数を変えることができます。たとえば Google Pixel 6 では、デフォルト(初期設定)は [4×5] の合計 20 個ですが、アイコンがすこし小さくなっても、多くのアイコンを並べたいという方は、[5×5] の合計 25 個に増やすことができます。また、アイコンの数が少なくなっても一つ一つのアイコンを大きくしたいという方は、[4×4]、[3×3]、[2×2] から選べます。
【アイコン数の変更方法】
- ホーム画面でアイコンのない空白の部分を長押し
- [壁紙とスタイル] をタップ
- スクロール(画面表示されていない部分を表示させるために、指を下から上へ素早く動かし、先の方へ送ること)して画面下部の [アプリグリッド] をタップ
- 画面下部の [5×5] [4×4] [4×5] [3×3] [2×2] から選択し [適用] をタップ
ホーム画面のページを増やそう
ホーム画面は最初は 1 ページですが、数を増やすことができます。アイコンやフォルダが多くなったら、新しいページを作成しましょう。
【ホーム画面を増やす方法】
- アイコンを長押しして右端へドラッグ
- そのまま画面を越えようとすると、次のページが作成されてアイコンも移動
よく使うアプリは「お気に入りのアプリ」に
アイコンを自由に置けるエリアと検索バーの間には、お気に入りのアプリが並ぶエリアがあります。ホーム画面のページ数を増やしても、すべてのページで同じ場所に表示されるため、どこからでもすぐにアクセスできます。そのため、よく使うものはお気に入りのアプリに追加しておくと便利でしょう。
お気に入りのアプリのアイコンだけでなく、「アイコンをまとめたフォルダ」や「最近使ったアプリ」も並べられます。アイコンやフォルダは好きな場所に置けますが、何も置いていない場所には自動的に最近使ったアプリが表示されます。
たとえば下図では赤枠で囲んだ 2 つのアイコンが最近使ったアプリなのですが、お気に入りのアプリと見分けるために、アイコンの周りが縁取りされています。
お気に入りのアプリから外したい場合は、アイコンをエリアの外にドラッグし、お気に入りのアプリを追加したい場合は、アイコンをエリアの中にドラッグします。
初心者の強い味方「検索バー」
画面の下部にある「検索バー」は、初心者にとても便利な機能が集まっています。検索バーは、ホーム画面からすぐに検索できるウィジェット(常設の小型アプリ)のため、そこからすぐに Google の検索が利用できますが、実力を発揮するのはそれだけではありません。検索バーの中にあるマイクとレンズの 2 つのアイコンが、かなりのスグレモノなのです。
話しかければ検索してくれる「マイク」
検索バーの中にあるマイクのアイコンをタップすると、音声で文字が入力できるので、わざわざキーボードを使う必要がありません。話しかけるだけで、何でも検索してくれます。
Google Pixel 6 では、マイクアイコンをタップすると「Google アシスタント」が起動します。Google Pixel 6 以外の機種では、「OK Google(オッケー グーグル)」とスマホに呼びかけて、Google アシスタントを立ち上げてください。
Google アシスタントは優秀な秘書アプリで、たとえば、「○○に電話をかけて」と指示をすれば電話をかけてくれますし、「○○について教えて」と質問をすれば答えてくれます。Google アシスタントにできることは実に広範囲なので、さまざまなお願いを試してみましょう。
また「何か面白いことを言って」と話しかければ、冗談まで返してくれるので驚いてしまいます。もちろん、スマホの操作に行き詰まった場合にも、声をかけてみるとよいでしょう。解決策やヒントを教えてくれます。
【Google アシスタントの使い方】
- マイクのアイコンをタップ(Google Pixel 6 以外の機種は「OK Google」と話しかけてください)
- [はい、どんなご用でしょう] と表示されたら、指示や質問をしてください
※ Google アシスタントがインストールされていない場合、Google Play ストアから無料でダウンロードできます。
カメラに写せば教えてくれる「Google レンズ」
検索バーの中にあるレンズのアイコンは、Google レンズという画期的なアプリで、カメラで撮影した画像から検索することができます。
今までは、何かを調べたくても、その名前を知らなければ検索できませんでした。しかし、Google レンズがあれば、名前がわからなくても大丈夫。カメラに写すだけで、その画像から名前や詳細情報などを検索できます。
また文字を撮影すればテキストにしてくれたり、外国語を撮影すれば翻訳してくれたりと大活躍です。ぜひ積極的にご活用ください。
【Google レンズの使い方】
- レンズのアイコンをタップ
- カメラのアイコンをタップ
- 白枠の中に検索したいものを配置
- シャッター ボタンをタップし、画像の検索結果を表示
※ Google レンズがインストールされていない場合、Google Play ストアから無料でダウンロードできます。
使い勝手を向上させる「ナビゲーション バー」
スマホの操作で多いのが、「一つ前に戻る」「ホームに戻る」「アプリを切り替える」の 3 つです。そのため Android スマホでは、画面下部のナビゲーション バーに 3 つのボタン(左下の図)が置かれ、それぞれの操作に対応しています。さらに Android 10 からは新しくジェスチャー ナビゲーション(右下の図)も導入され、スワイプを駆使してスピーディーに操作できるようになりました。
操作 | 3 ボタン | ジェスチャー |
一つ前に戻る | ◀をタップ | 画面の左端または右端から中心に向かってスワイプ |
ホームに戻る | ●をタップ | 画面下部から上にスワイプ |
アプリを切り替える | ■をタップ | 画面下部を左右にスワイプ |
どちらを選ぶかは、かなり好みが分かれやすい選択ですので、下記のメリットを参考になさってください。
【 3 ボタンのメリット】
- 初心者にも直感的にわかりやすい
- スワイプが苦手な方は操作がしやすい
- Android 9 以前の方法を変えなくてよい
【ジェスチャーのメリット】
- アプリを素早く切り替えられる
- スワイプが得意な方は操作がしやすい
- 画面を広く使える
デフォルト(初期設定)ではジェスチャー ナビゲーションになっているため、3 ボタン ナビゲーションに変えたい場合は、下記の設定が必要です。
【 3 ボタンへの変更方法】
- 設定アプリ(歯車マーク)をタップ
- 設定画面を下の方にスクロールして [システム] をタップ
- [ジェスチャー] をタップ
- [システム ナビゲーション] をタップ
- 画面下部の [3 ボタン ナビゲーション] を選択
- 画面下部に 3 ボタン ナビゲーションが表示されます
基本的なスマホ用語
初心者の方の中には、スマホ用語にあまり馴染みのない方もいらっしゃると思います。操作に必要なスマホ用語をまとめてご紹介しますので、解説書などを読む際にご利用ください。逆に初心者の方に教える場合は、スマホ用語は使わず、右列のように言い換えてあげましょう。
デフォルト | 初期設定(スマホにあらかじめ設定されている標準の状態) |
タップ | 画面を軽く叩くこと |
ダブルタップ | 画面を 2 回続けて軽く叩くこと |
ロングタップ | 画面を 1 秒ほど押し続けること(長押し) |
スワイプ | 指を素早く払うこと |
ドラッグ | アイコンなどを指で押したまま動かし、指を離した位置で止めること |
スクロール | 画面表示されていない部分を表示させるために、指を素早く動かして先の方へ送ること |
ピンチイン | 2 本の指を広げて画面に置き、そこから指を狭めて、画面表示を縮小すること |
ピンチアウト | 2 本の指を狭めて画面に置き、そこから指を広げて、画面表示を拡大すること |
Android スマホで自分らしいライフスタイルを
本記事では Android スマホの基本的な使い方や、ホーム画面のカスタマイズ方法などを解説しました。いろいろと自分らしく設定して、世界に一つの Android スマホを創り上げましょう。とはいえ Android スマホは、何もしなくてもすぐに使えるよう設計されていますので、慌ててカスタマイズする必要はありません。ゆっくりと自分好みに育てていきましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022年8月)のものです。
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