Android スマホの強制再起動とは
Android スマホの再起動は、通常、電源ボタンやクイック設定から電源ボタンメニューにある再起動アイコンをタップして行いますが、フリーズなどでスマホを操作できなくなってしまった場合は、ボタン操作などで強制的に再起動させることができます。
強制再起動は起動中のアプリや OS を強制的に終了します。撮影中の写真や動画やゲームの進行状況など、保存されていないデータが失われる可能性もあるため、やむを得ない場合のみに、行うようにしましょう。
※機種によって手順や名称が異なります。
【強制再起動の方法】
多くのスマホでは、電源ボタンを 30 秒ほど長押しするか、スマホが再起動するまで長押しします。ただし、デバイスによって、操作するボタンや手順が異なる場合もありますので、この方法で再起動できない場合はお使いのスマホの取扱説明書などで確認してください。
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Android スマホの不調が続くときの対処方法
画面がフリーズしたり、スマホの動きが鈍くなって強制再起動をしなければならなくなったときは、次の手順を試してみましょう。アプリの起動後に電源が落ちたり、画面が表示されないときなども、同じ手順で改善する場合があります。
- Android のアップデート
- ストレージの空き容量を増やす
- アプリのアップデート
- 不具合が発生しやすいアプリをアンインストールする
上記の方法の中には、Android 8.0 以降でのみ設定可能な手順もあります。古いスマホをゲーム専用機や電子書籍の読書専用機などとして使っている方は、ご注意ください。
Android のアップデートを実施する
下記の手順で、アップデート可能な Android のバージョンがあるかを確認できます。新しい Android のバージョンでは、不具合が修正されている可能性がありますので、最新の状態にアップデートしておくようにしましょう。
- 設定アプリを開きます
- [システム] → [システム アップデート] の順でタップします
- 新しいバージョンがあれば、画面の表示に沿ってアップデートを実施します
ストレージの空き容量を増やす
ストレージの空き容量が全体の 10% 未満になると問題が発生することがあります。少ない場合には、空き容量を増やす必要があります。
【ストレージの使用状況を確認する手順】
- 設定アプリを開きます
- [ストレージ] をタップします
上の画像の赤枠で囲ってある箇所でも、空き容量が確認できます。
【空き容量を増やす手順】
Files by Google のアプリを使用します。アプリを持っていない場合は、Google Play ストアからインストールできます。
Google Pixel の設定アプリを開きます。その他のデバイスの場合は、Files by Google のアプリを開き、4. の手順に進みます
[ストレージ] をタップします
[空き容量を増やす] をタップします
「ジャンクファイル」「ダウンロード済みファイルの削除」「使用していないアプリの削除」などの削除の候補から、必要のないファイルやアプリを選択して削除します
【スマート ストレージ機能で自動的に空き容量を増やす方法】
こちらは Google Pixel シリーズ で利用できる機能です。普段から空き容量を自動で確保しておきたい場合は、スマート ストレージをオンにしておくと、Google フォトに 保存されてから 60 日間経過した写真や動画を、スマホのローカル ストレージ内から自動で削除することができます。
設定アプリを開きます
[ストレージ] をタップします
[空き容量を増やす] をタップします
左上のメニューアイコン(≡)をタップします
[設定] をタップします
[スマート ストレージ] をオンにします
アプリをアップデートする
特定のアプリを起動した場合に問題が発生することが多い場合は、アプリのアップデートを実施しましょう。アップデートによって問題が解決することもあります。
- Google Play ストア アプリを開きます
- 右上のプロフィール アイコンをタップします
- [アプリとデバイスの管理] をタップします
- [アップデート利用可能] と表示されていれば、アップデートできるアプリがあります。[すべて更新] をタップしてすべてのアプリをアップデートするか、 [詳細を表示] をタップしてアップデートするアプリを選択します
不具合が発生しやすいアプリをアンインストールする
【セーフモードで起動してみる】
アプリが不具合の原因になっているかどうかわからない場合は、一度セーフモードで起動してみましょう。セーフモードでは、ダウンロードしたアプリがすべて一時的に無効になります。セーフモードで問題が発生しなくなった場合は、インストールしたアプリのいずれかが不具合の原因になっている可能性が高いと考えられます。
セーフモードで再起動する方法はデバイスの種類によって異なりますので、ヘルプセンターのメーカーのサポートサイトをご確認ください。また、セーフモードで起動すると、ホーム画面のウィジェットが削除されることがあります。事前にホーム画面のスクリーンショットを撮っておきましょう。後で元に戻すときに便利です。
Google Pixel でセーフモードを起動する手順は、スマホの故障かな?と思ったときに知っておきたい Android の「セーフモード」の使い方で詳しく紹介しています。
【最近インストールしたアプリを一つずつアンインストールする】
セーフモードで起動して不具合が起こらなかった場合は、インストールしたアプリのいずれかが不具合の原因である可能性があります。最近インストールしたアプリを一つずつアンインストールしてみましょう。
※アプリ内のみに保存されているデータは、すべて消去される場合があります。必ずバックアップをとっておくようにしましょう。
アンインストールの手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開きます
- [アプリ] → [●●個のアプリをすべて表示] の順でタップします
- アンインストールするアプリをタップします
- [アンインストール] → [OK] の順でタップします
アプリを一つアンインストールするたびに通常の手順でスマホを再起動し、問題が解決したかどうか確認しましょう。
問題のあるアプリが削除できたら、他のアプリは再度インストールすることができます。再度購入する必要はありません。
それでも改善しないときは
ここまで紹介した方法を一通り試しても、改善しない場合は、デバイスを出荷時設定にリセットする方法があります。
出荷時設定にリセットすると、スマホのすべてのデータが消去されます。Google アカウントに保存されているデータは復元できますが、デバイスにインストールしたアプリや関連データはすべて消去されます。必ず、スマホをバックアップしておきましょう。
詳しい手順はヘルプセンターの高度なトラブルシューティングをご確認ください。
Google Pixel を出荷時設定にリセットする場合は、更新とソフトウェアの修復ツールをご利用いただけます。
強制再起動やその他の方法を知ってスマホのトラブルに備えよう
強制再起動は、強制的にシステムを終了して再起動させる機能です。保存されていないデータが失われる可能性があるので、やむを得ない場合にのみ行うようにしましょう。画面がフリーズして動かない、アプリが応答しないときには、再起動したうえで、本記事で紹介した対処方法をお試しください。Android やアプリは常に最新の状態にアップデートしておくようにしましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 7 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。