Android アプリの権限とは
Android アプリの権限とは、一般的に「アプリがデバイスの機能にアクセスする権限」のことを指します。
たとえば、Android スマホのカメラを使用するアプリをインストールすると、スマホのカメラ機能へのアクセスを求められることがあります。ユーザーがこれを許可することで、アプリはカメラ機能を使えるようになるのです。その他にも、位置情報の機能や連絡先リストなど、アプリの利用用途によってさまざまな機能のアクセス権限を要求される場合もあります。
もちろん、アプリからのアクセス権限要求について許可するかどうかは、ほとんどの場合ユーザーが選択できます。また、アプリごとの権限についてはあとから変更することが可能です。
Android アプリの権限の種類
アプリが要求するアクセス権限の種類はさまざまです。たとえば、声を認識して動作するアプリではマイクへのアクセス権限を、写真やファイルなどを利用するアプリではファイルとメディアへのアクセス権限を要求されるでしょう。
アプリの権限の種類と、それらのアクセス権限を許可した場合に可能となる操作については以下のようなものがあります。
- ボディセンサー: バイタルサイン(心拍数などの身体状態に関するデータ)に関するセンサー情報を取得します。
- カレンダー: デフォルトのカレンダーを使用します。
- 通話履歴: 通話履歴を表示、変更します。
- カメラ: カメラを使って写真や動画を撮影します。
- 連絡先: 連絡先リストを表示します。
- 位置情報: デバイスの位置情報の取得を求めます。
- マイク: 音声を録音します。
- 付近の Bluetooth デバイス: 付近のデバイスを検出して接続できます。
- 電話: 電話の発信と管理を行います。
- 身体活動: ウォーキング、自転車、歩数などのアクティビティ情報を取得します。
- SMS : SMS(テキスト)メッセージを表示、送信します。
- ストレージ: スマホ上の写真やその他のファイルを取得します。
- ファイルとメディア: スマホ上の写真、メディアなどのファイルを使用します。
Android ユーザーが語る。Android をもっと便利に活用する方法 動画はこちら。
アプリの権限の状態を確認する手順
インストールしたときにどのアプリにどの権限を許可したか、ずっと覚えておくのは難しいかもしれません。
しかし、下記の手順でいつでも簡単に調べることができます。
※手順の一部は、Android 11 以降のみを対象としています。
- スマホの「設定アプリ」を開きます。
- [アプリ] をタップします。
- 変更するアプリをタップします。アプリが見つからない場合は、[アプリをすべて表示] をタップします。アプリを選択します。
- [権限] をタップします。
ここで、アプリの権限を許可しているかどうかを確認できます。
アプリの権限を変更する方法
アプリの権限は、インストールしたあとにも変更可能です。権限を変更する際は以下の手順を参考にしてください。
※手順の一部は、Android 11 以降のみを対象としています。
- スマホの設定アプリを開きます。
- [アプリ] をタップします。
- 変更するアプリをタップします。アプリが見つからない場合は、[アプリをすべて表示] をタップし、アプリを選択します。
- [権限] をタップします。
- 権限の設定を変更するには、設定をタップしてから [許可] または [許可しない] を選択します。
位置情報、カメラ、マイクの権限については、以下を指定できる場合もあります。 - 常に許可(位置情報のみ): ユーザーがアプリを使用していないときでも、アプリは常にその権限を使用できます。
- アプリの使用中のみ許可: ユーザーがアプリを使用しているときのみ、アプリはその権限を使用できます。
- 毎回確認: アプリを開くたびに、アプリはその権限の使用を求めます。ユーザーがアプリを使い終わるまで、アプリはその権限を使用できます。
- 許可しない: ユーザーがアプリを使用していても、アプリはその設定を使用できません。
カメラやマイクへのアクセスを無効にする手順
ほとんどの場合、カメラやマイクへのアクセス権限は状況によって許可状態を選べます。カメラやマイクを利用するアプリに対してアクセス権限を無効にするには、以下の手順を実行しましょう。
- スマホで設定アプリを開きます。
- [プライバシー] をタップします。
- [カメラへのアクセス] または [マイクへのアクセス] をオフにします。
使っていないアプリの権限を自動的に削除する手順
今は使っていないアプリでも、許可したアプリはさまざまなアクセス権限を持ち続けているものもあります。ここでは「使っていないアプリ」について、自動的に権限を削除する手順をみていきましょう。
- スマホの設定アプリを開きます。
- [アプリ] をタップします。
- 変更するアプリをタップします。アプリが見つからない場合は、[アプリをすべて表示] をタップします。アプリを選択します。
- [使用されていないアプリ] で [権限を削除して空き容量を増やす] をオンにします。
これにより、使っていないアプリに許可されていた権限を削除できます。
Android アプリの権限はあなたの利用方法にあわせて適切に設定しよう
Android にインストールしているアプリの中で、今は使っていないものについては、許可しているアプリの権限を見直し、不要な権限については削除するなどの整理をするとよいでしょう。あなたの利用環境にあわせて、アプリへの権限許可設定を再確認してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。
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