よく使う操作に素早くアクセス「ユーザー補助機能メニュー」
ユーザー補助機能メニューとは、Android スマホを操作するために画面上に表示されるメニューです。メニューで選択できる操作の例は、以下のとおりです。
- スクリーンショットを撮る
- 画面をロックする
- Google アシスタントを開く
- クイック設定と通知を開く
- 音量を上げ下げする
- 明るさを調整する
ユーザー補助機能メニューを活用することで、使用頻度の高い機能を少ない操作で実行できるでしょう。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。
ユーザー補助機能メニューの設定方法
ユーザー補助機能メニューをオンにする手順は、以下のとおりです。
- デバイスで設定アプリを開きます。
- [ユーザー補助]→[ユーザー補助機能メニュー]をタップします。
- [ユーザー補助機能メニューのショートカット]をオンにします。
- アクセス権限を許可するには、[OK]をタップします。
※ショートカットを変更するには、[ユーザー補助機能メニューのショートカット]をタップします。
ユーザー補助機能メニューをオンにすると、以下の手順でメニューを開けます。
- TalkBack がオンになっている場合は、2本または3本の指で上にスワイプします。
- [ユーザー補助] またはユーザー補助機能のフローティングボタンをタップします。
- メニューでいずれかのオプションを選択します。
- その他のメニューオプションを確認するには、次の画面または前の画面に進みます。
また、以下の手順でユーザー補助機能メニューのボタンを大きくできます。
- デバイスで「設定アプリ」を開きます。
- [ユーザー補助] → [ユーザー補助機能メニュー] → [設定] → [大きいボタン] をタップします。
「分割画面」で2つのアプリを同時に表示
Android スマホには、2つのアプリを同時に開ける「分割画面」が搭載されています。スマホが縦向きのときは上下、横向きのときは左右で別々のアプリを表示可能です。
分割画面を利用することで、たとえば「チャットをしながら動画を見る」「読書をしながらメモを取る」「ブラウザでお店を調べながら Google マップで場所を確認する」などの操作がしやすくなるでしょう。
また Android 8.0 以降では「ピクチャーインピクチャー」機能を利用でき、メイン画面で別のアプリを開きながら、視聴中の動画などを画面の隅に表示させることが可能です。表示されたウインドウは、好きな場所にドラッグしながら移動させることができます。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。また、手順の一部は、Android 9 以降でのみ動作します。
分割画面を利用する方法
分割画面の使用方法は、デバイスによって異なります。Google Pixel では、以下の手順で分割画面の利用が可能です。
- 画面を下から上にスワイプします。
- アプリを開きます。
- 画面の下から上にスワイプして長押ししてから放します。
- アプリのアイコンを長押しします。
- [分割画面]をタップします。
- 画面が2つ表示されます。下の画面で、2つ目のアプリをタップします。
単独表示に戻すには、2つのアプリの間にあるバーを画面の上または下にドラッグします。
次に、Google Pixel でピクチャーインピクチャーを使用する手順について解説します。
- アプリを開いて動画を再生します。
- 動画アプリに応じて、上にスワイプするか、ピクチャーインピクチャーアイコンをタップします。
- 画面を上にスワイプしてアプリが閉じた場合、またはピクチャーインピクチャーアイコンが表示されない場合、そのアプリではこの機能を使用できません。
- 使用するもう一方のアプリを開きます。
- 動画を閉じるには、動画を画面下部から外へドラッグします。
分割画面機能の活用方法はこちらもチェック。もっと便利な使い方を Android ユーザーが動画で紹介。
指だけで簡単操作「ジェスチャーナビゲーション」
ジェスチャーナビゲーションは、指を用いた直感的な動作でスマホを操作できる機能です。「ホーム画面に戻る」「ひとつ前の画面に戻る」などの操作が、画面のスワイプのみで行えるようになります。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。また、手順の一部は、Android 10 以降でのみ動作します。
ジェスチャーナビゲーションの操作方法
ジェスチャーナビゲーションを有効にした時にできる操作の例は、以下のとおりです。
- 直前に表示していた画面に戻る: 画面の左端または右端からスワイプします。
- ホーム画面に移動する: 画面の下から上にスワイプします。
- アプリを切り替える: 画面の一番下で、左から右へスワイプします。
- 開いているアプリをすべて見る: 下から上にスワイプして長押ししてから離します。
また「開いているアプリをすべて見る」を実行すると、以下の操作ができます。 - アプリを閉じる: アプリのサムネイルを上にスワイプします。
- アプリを開く: アプリのサムネイルをタップします。
ジェスチャーナビゲーションを有効にする方法
ジェスチャーナビゲーションを有効にする手順は、次のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます。
- [システム]→[ジェスチャー]→[システムナビゲーション]に移動します。
※[システムナビゲーション]が表示されない場合は、古いバージョンの Android の手順をご覧ください。
※ナビゲーション設定を変更するための[システム]または[ジェスチャー]が表示されない場合は、デバイスのメーカーにお問い合わせください。 - 次のいずれかを選択します。
- ジェスチャーナビゲーション: ボタンなし。
- 2ボタンナビゲーション: 「ホーム」と「戻る」の2つのボタン。
- 3ボタンナビゲーション: 「ホーム」、「戻る」、「最近」の3つのボタン。
ジェスチャーナビゲーションの活用方法はこちらもチェック。もっと便利な使い方を Android ユーザーが動画で紹介。
画面を見ずにスマホを操作できる「TalkBack」
TalkBack とは、Google 製のスクリーンリーダーであり、起動すると画面を見ることなく指でスマホを操作できるようになります。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。
TalkBack の使い方
Talkback を有効にした状態で、Android スマホの画面上をゆっくりドラッグしたり画面を1回タップしたりすると、指で触れたアイコンやボタンなどのアイテムが読み上げられます。利用したいアイテムを見つけたときは、ダブルタップをすると選択・起動が可能です。
その他の操作例は、以下のとおりです。
- ホーム画面に戻る: 上にスワイプしてから左にスワイプ
- 最近使用したアイテム(アプリスイッチャー): 左にスワイプしてから上にスワイプ
- 上下にスクロール: 2本の指で上下にスワイプ
- 左右にスクロール: 2本の指で左右にスワイプ
- 通知を表示: 右にスワイプしてから下にスワイプ
- クイック設定を表示: 通知を開いているときに2本の指で下にスワイプ
- ユーザー補助機能メニューを表示または非表示: ジェスチャーナビゲーションがオンになっている場合は、2本の指で下から上にスワイプ
また、 Android 9.1 以上のスマホは「マルチフィンガージェスチャー」に対応しています。マルチフィンガージェスチャーを有効にすると、2本以上の指を用いることで「音声を一時停止または再開」「メディアを開始または停止」など、さらに多様な操作が可能となります。
TalkBack の設定方法
TalkBack を有効にする方法は複数あります。音量ボタンで TalkBack をオンまたはオフにする方法は、次のとおりです。
- デバイスの側面にある音量大と音量小の両方のボタンを探します。
- 音量大と音量小の両方のボタンを3秒ほど長押しします。
- TalkBack をオンまたはオフにすることを確認するには、音量大と音量小の両方のボタンをもう一度3秒ほど長押しします。
デバイスの設定で TalkBack をオンまたはオフにする方法は、以下のとおりです。
- デバイスで「設定アプリ」を開きます。
- [ユーザー補助] → [TalkBack] を選択します。
- [TalkBack を使用] をオンまたはオフにします。
- [OK] を選択します。
上記の他にも、Google アシスタントに話しかけて TalkBack をオンにしたりオフにしたりできます。
「クイック設定」で画面のどこからでも Wi-Fi や明るさなどの設定が確認・変更できる
Android スマホは、クイック設定を開くことで Wi-Fi や Bluetooth、機内モードなどの設定を変更できます。画面上部から下にスワイプすると、あらかじめ選択された設定が表示され、もう一度下にスワイプするとすべてのクイック設定が表示されます。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。
クイック設定で変更できるもの
クイック設定で選択できる項目の例は、以下のとおりです。
- 機内モード
- Bluetooth
- データセーバー
- Wi-Fi アクセスポイント
- インターネット: モバイル接続
- インターネット: Wi-Fi
- 位置情報
- 設定
- 自動回転
- バッテリーセーバー
- おやすみ時間モード
- 明るさ
- ライト
- ミュート
- マイクへのアクセス など
設定のオンとオフを切り替えるときは、表示されたアイコンをタップします。また、アイコンを長押しすると、詳細な設定が可能です。
クイック設定を編集する方法
クイック設定では、よく変更する項目を追加したり、使用頻度が低い項目を削除したりできます。設定を追加・削除・移動する方法は、次のとおりです。
- 画面の上部から下に2回スワイプします。
- 左下の「編集アイコン」をタップします。
- その設定を長押ししてから、表示する場所にドラッグします。
- 設定を追加するには、[タイルを追加するには長押ししてドラッグ]から設定を上にドラッグします。
- 設定を削除するには、[削除するにはここにドラッグ]に設定をドラッグします。
文字入力で役立つ機能3選
Android スマホには、スムーズな文字入力をサポートする機能が搭載されています。ここでは、文字入力の際に役立つ「グライド入力」「ユーザー辞書(単語リスト)」「音声入力」について解説します。
※Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。
グライド入力
グライド入力は、Android スマホの画面上に表示された文字から文字へと指を滑らせて入力する機能です。画面をこする感覚で、文字を入力できます。
たとえば「Android」と入力するときは、画面に表示されたキーボード上で a→n→d→r→o→i→d と指を滑らせると、変換候補に「Android」の文字が表示されます。
グライド入力を利用できるのは、メインキーボードに「Gboard」を設定しているときです。
ユーザー辞書(単語リスト)
ユーザー辞書(単語リスト)に、よく利用する単語や文章を追加すると、より簡単に入力できるようになります。たとえば、人物の名前や、自宅または会社の住所・電話番号などを登録しておくと、登録時に設定した文字列を入力するだけで変換の候補に出ます。多くの Android スマホは、設定から単語の登録が可能です。
音声入力
音声入力を起動すると、Android スマホに話しかけて文字を入力できます。「、」や「。」といった句読点の入力ができるだけでなく、漢字やカタカナを自動で変換することも可能です。
音声入力を利用する方法は、次のとおりです。
- Android スマホに Gboard をインストールします。
- Gmail や Keep のようなテキストを入力できるアプリを開きます。
- テキストを入力する場所をタップします。
- キーボードの上部にある「マイクアイコン」を長押しします。
- 「お話しください」と表示されたら、入力する内容を話します。
Android には便利機能が数多く搭載されている
Android の便利機能を活用することで、インターネットや画面の設定、アプリの閲覧、文字入力などさまざまな操作がしやすくなるでしょう。本記事内で紹介した機能の中でご存じでないものがあったのなら、活用してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイスメーカーによって異なります。