スマホで通信制限がかかる理由とは? 通信制限時の対処方法や避けるポイントを紹介
スマホで通信制限がかかる理由とは? 通信制限時の対処方法や避けるポイントを紹介

スマホで通信制限がかかる理由とは? 通信制限時の対処方法や避けるポイントを紹介

2024.07.16

スマホで通信制限がかかる理由とは? 通信制限時の対処方法や避けるポイントを紹介

スマホでモバイルデータ通信をしているときに、電波状況は悪くないのにインターネットにつながりにくくなったことはないでしょうか。その一因として考えられるのが通信制限です。本記事では、スマホの通信制限の概要や、通信制限がかかった場合の対処方法、通信制限を避けるためのポイントについて解説します。

スマホの通信制限とは

スマホの通信制限とは、各携帯通信会社が定めるモバイルデータ通信量の上限までデータ通信を行った場合に、通信速度が低速になる仕組みのことです。通信制限がかかるデータ使用量の上限は、携帯通信会社と契約しているプランによって異なります。

通信制限がかかった場合でもモバイルデータ通信自体は利用可能ですが、モバイルデータ通信時の最大データ通信速度は 128 kbps ほど(携帯通信会社や契約プランによって速度は異なります)に制限されます。

128 kbps の通信速度でも支障ないのは、画像や動画の添付がないメールやメッセージの送受信程度です。動画の視聴やオンライン ゲームなどは、読み込みが遅くなるため利用が極めて困難になります。また、ウェブページの閲覧では、画像や動画が多いウェブページほど、表示により時間がかかるようになります。

スマホの通信制限とは

通信制限がかかったかも? と思ったときは

モバイルデータ通信の使用時にウェブページの読み込みが遅くなったり、インターネットにつながりにくくなったりした場合は、通信制限にかかっているかもしれません。

ここでは速度低下の原因が通信制限かどうかを判断する方法について紹介します。

通信制限がかかったかも? と思ったときは

モバイルデータ通信の通信量を確認する

スマホで使用したモバイルデータの通信量が契約プランの上限を超えているか確認すると、通信制限がかかっているか判断ができます。Android スマホで使用した通信量の確認は設定アプリから行えます。機種によって手順が若干異なる場合があります(本記事では、Google Pixel を例に記載しています)。

  1. スマホの設定アプリを開きます
  2. [ネットワークとインターネット] をタップします
  3. [インターネット] をタップします
  4. 携帯通信会社名の横にある設定アイコン(歯車マーク)をタップします
  5. 「SIM を使用」の下にデータ通信量の合計と残り日数が表示されます

残り日数が契約プランの日数と一致しない場合には、以下の手順で変更できます。

  1. 「SIM を使用」の画面を下にスクロールして [データ使用量の警告と制限] をタップします
  2. [モバイルデータの使用サイクル] をタップします
  3. 毎月のリセット日を設定します
  4. 画面を一つ戻り、「SIM を使用」の下のデータ通信量の合計と残り日数が変更されたことを確認します

利用したデータ通信量は、ご自身が契約している携帯通信会社のユーザーページなどでも確認できます。契約中のプランのデータ通信量の上限なども確認できるため、上限がわからない場合は、携帯通信会社のサイトを確認しましょう。

また、データ通信量無制限のプランを使っている場合でも、別途テザリングやデータシェアなどの利用量制限が設けられていることもあります。テザリングなどでモバイルデータ通信が利用できない場合も携帯通信会社のユーザーページなどでプランの詳細を確認するとよいでしょう。

通信障害の有無を確認する

契約プランのデータ通信量の上限を超過していないのに、インターネットにつながりにくい場合は、携帯通信会社の公式サイトなどで通信障害が発生していないか確認してみましょう。また、通信障害の発表がなくても、通信が増えて混雑する時間帯に、携帯通信会社が一時的に通信制限をかけることもあります。

その他、通信制限がかけられていなくても、イベント会場などの利用者が多い場所や、地下鉄の一部など電波の届きにくい場所では、一時的にモバイルデータ通信がつながりにくくなることもあるでしょう。

携帯通信会社の通信障害や一時的な通信制限が原因の場合は、それらが解除されるまで待つことになります。通信が回復するまでは Wi-Fi など、他のネットワークを利用して様子を見ましょう。

通信制限を解除するには?

ここでは、契約プランのデータ通信量の上限を超過して通信制限がかかってしまった場合の対応や解除方法を紹介します。

通信制限を解除するには?

データ通信量のリセットのタイミングまで待つ

携帯通信プランのデータ通信量の上限は月間で設定されているため、月間のデータ通信量のカウントがリセットされると自動的に通信制限も解除されます(リセットのタイミングは携帯通信会社によって異なります)。リセットまであと数日という場合は、Wi-Fi などを活用して解除されるまで待つというのも選択肢の一つです。

各携帯通信会社のリセットのタイミングは、以下の公式サイトなどで確認できます。

データ通信量を追加購入する

データ通信量のカウントリセットのタイミングが待てない場合は、データ通信量を追加購入することで通信制限を解除することもできます。携帯通信会社によって、1 GB など決められた量ごとに追加でデータ通信量を購入できたり、データ通信量の上限を超えた場合に自動でデータ通信量を追加するサービスなどがあったりします。

データ通信量の追加購入の詳細については、ご自身が利用している携帯通信会社の公式サイトなどで確認するとよいでしょう。

スマホの通信制限を避けるためのポイント

通信制限がかかると、スマホを快適に使えなくなってしまいます。通信制限がかからないようにするには、日頃からデータ通信量を抑えたスマホの使用を意識するとよいでしょう。そのためにできることを紹介します。

スマホの通信制限を避けるためのポイント

Wi-Fi を活用する

SMS などのテキスト メッセージはデータ通信量が少ないので、それほど気にする必要はありませんが、動画視聴やビデオ通話などを、モバイルデータ通信で多用すると契約プランの通信上限に早く達する可能性があります。自宅やフリー Wi-Fi が提供されている施設など Wi-Fi が利用できる場所では Wi-Fi に接続してスマホを利用すると、データ通信量を節約できるでしょう。

また、モバイルデータ通信利用時に通信量の多いアプリを使用したい場合は、たとえば YouTube などの動画視聴アプリでは動画の画質を落としたり、ビデオ通話の代わりに音声チャットを利用するのもデータ通信量の消費を抑えるのに効果があります。

Android スマホでは、Wi-Fi がオンのときに利用可能な高品質な公共 Wi-Fi があると通知が届く設定なども利用できます。詳しくはヘルプセンターの Android デバイスを Wi-Fi ネットワークに接続するをご覧ください。

データ通信量の定期的なチェックやスマホのアラート設定をする

Android スマホでは、データ使用量の上限を設定して、上限を越えた場合にアラートを受け取るようにすることができます。契約プランのデータ通信量の上限から余裕をもった数値を設定しておくことで、通信制限の回避に役立てることができるでしょう。

アラートの設定手順は以下のとおりです(本記事では、Google Pixel を例に手順を記載しています)。

  1. スマホの設定アプリを開きます
  2. [ネットワークとインターネット] をタップします
  3. [インターネット] をタップします
  4. 携帯通信会社名の横にある設定アイコン(歯車マーク)をタップします
  5. [データ使用量の警告と制限] をタップします
  6. [データ使用量を警告] をオンにします
  7. [警告するデータ使用量] をタップします
  8. 通知を受け取りたいデータ使用量の数値を入力し、[設定] をタップします

数値を入力する画面

同画面の [モバイルデータの使用サイクル] をタップすると、毎月のリセット日が変更できます。リセット日を変更すると、新たに設定した日を起点にデータ使用量が再計算されるので、ご自身の契約プランに合わせて設定するとよいでしょう。

また、[データ使用量を制限] をオンにすると、設定したデータ通信量の上限に到達したときに自動的にモバイルデータ通信をオフにする設定もできます。

この方法で測定されるデータ使用量は、携帯通信会社による測定結果と異なる場合があります。携帯通信会社のサービスでも、同様にデータ通信量の上限が近づくとメールなどでお知らせをしてくれる場合もあるので、そちらの利用を検討してみてもよいでしょう。

Google Pixel でのデータ通信量の警告や制限の設定の詳細については、ヘルプセンターのモバイルデータ使用量を節約、管理するをご覧ください。

データセーバー機能を利用する

上記のアラートが届いた場合など、データ通信量の上限が近づいているときは、Android のデータセーバー機能も役に立つでしょう。

データセーバーをオンにすると、ほとんどのアプリやサービスでモバイル接続時にバックグラウンド通信の頻度が下がり、データ通信量の消費が抑えられるようになります。

ただし、起動中のアプリやサービスでは、この機能をオンにしていても通常通りモバイルデータ通信が使用されます。データ通信量を節約したい場合は、データセーバーをオンにするとともにモバイルデータ通信利用時にデータ通信量の消費が多いアプリの使用を控えるようにするとよいでしょう。

データセーバーをオンにする手順は以下のとおりです。

  1. スマホの設定アプリを開きます
  2. [ネットワークとインターネット] をタップします
  3. [データセーバー] をタップします
  4. [データセーバーを使用] をオンにします

データセーバーをオンにすると、アプリのデータ送受信の頻度が低くなるため、タイムリーに通知が来なくなるなど、アプリの動作や情報更新が制限されます。データ通信量のカウントがリセットされたときなど、データセーバーを使う必要がなくなったタイミングで忘れずにオフにしておきましょう。

携帯通信会社の契約プランを見直す

頻繁にデータ通信量の上限を超過して通信制限がかかってしまう場合は、毎月のデータ通信量を把握して、携帯通信会社の契約プランを見直してもよいでしょう。消費できるデータ通信量が今より増えるプランやデータ通信量無制限のプランなど、よりご自身の利用状況に合ったプランが見つかるかもしれません。

また、段階的にデータ通信量の上限を設けているプランや通信制限がかかったときに利用可能なデータ通信量を自動で追加できるオプションなどを提供している携帯通信会社もあります。詳細は各携帯通信会社の公式サイトなどで確認してみるとよいでしょう。

Wi-Fi や Android の機能を活用してスマホの通信制限を避けよう

スマホで使用したモバイルデータ通信量が、契約中のプランで設定されている上限を超えると、通信制限がかかって通信速度が低下することがあります。電波状況が悪くないのにスマホでインターネットにつながりにくくなったときは、これまでに使用したデータ通信量を確認してみましょう。

月間で使用したデータ通信量がリセットされると通信制限は自動的に解除されますが、できるだけ早く通信速度を戻したい場合は、データ通信量を追加購入することで解除することもできます。

また、日頃からこまめにデータ使用量を確認したり、Wi-Fi を利用したりしておくと通信制限がかかるのを避けられるかもしれません。本記事で紹介したデータ使用量のアラートやデータセーバーなどの Android の機能を活用して、通信制限を受けずにスマホが快適に使えるように工夫してみてはいかがでしょうか。

※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。

※本記事は、2024 年 4 月時点に Google Pixel 8(Android 14)で検証しました。

参考:

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