ユーザー補助機能メニューとは?
Android には、年齢や障がいの有無に関わらず、誰もがスマホを気軽に使えるよう支援してくれるさまざまなユーザー補助機能が備わっています。
ユーザー補助機能メニューはそのうちのひとつで、この機能を有効にすると、スクリーンショットや、Google アシスタント、音量調整などの機能を、見やすいアイコンのボタンで一覧表示することができます。ボタンをタップするだけで、物理ボタンやジェスチャーを使わずに操作できるようになるので、スマホを簡単に操作したい方や、片手で操作したいときなどに便利な機能です。
ユーザー補助機能メニューでできる操作
ユーザー補助機能メニューには、次の機能が登録されています。それぞれのボタンをタップすることで、操作を実行できます。
- アシスタント : Google アシスタントを起動する
- ユーザー補助機能の設定 : ユーザー補助の設定画面を開く
- 電源 : Android の電源メニューを開く
- 音量を下げる / 上げる : 音楽などのメディアの音量を下げる / 上げる
- 最近使ったアプリ : 開いているアプリをすべて見る
- 明るさを下げる / 上げる : 画面の明るさを下げる / 上げる
- ロック画面 : 画面をロックする
- クイック設定 : クイック設定を開く
- 通知 : 届いている通知内容を確認する
- スクリーンショット : スクリーンショットを撮る
※ユーザー補助機能メニューの名称や機能は、メーカーによって異なる場合があります。
ユーザー補助機能メニューを活用しよう
ユーザー補助機能メニューを表示させる方法はいくつかあり、自分の使いやすいものを選ぶことができます。ここでは、設定方法などについて解説します。
ユーザー補助機能メニューをオンにする
まずは、設定アプリからユーザー補助機能メニューをオンにする手順を説明します。設定アプリで検索しても [ユーザー補助] が見つからない場合は、Google Play ストアから Android ユーザー補助設定ツールをインストールしてください。
【ユーザー補助機能メニューをオンにする方法】
- Android スマホの設定アプリを開きます
- [ユーザー補助] をタップします
- 「操作のコントロール」から [ユーザー補助機能メニュー] をタップします
- [ユーザー補助機能メニューのショートカット] をタップします
- 「ユーザー補助機能メニュー にデバイスのフル コントロールを許可しますか?」と表示されたら [許可] をタップします
- ユーザー補助機能メニューを表示させる方法を選び、[保存] をタップします(複数選択可)
・[ユーザー補助機能ボタンをタップ]
ユーザー補助機能ボタン(フローティング ボタン)が画面上に常時表示されます。[その他のオプション] から、ボタンサイズや透明度を調整することもできます
・[音量ボタンを長押し]
音量大と音量小の両方のボタンを長押しすると、ユーザー補助機能メニューが表示されます
※機種によって画面や手順が異なる場合があります。
【ユーザー補助機能ボタン(フローティング ボタン)の操作方法と設定】
[ユーザー補助機能ボタンをタップ] を選択した場合は、上の画像のように、画面の端にユーザー補助機能ボタン(フローティング ボタン)が表示されるようになります。タップすると、どの画面からでもユーザー補助機能メニューを呼び出せます。ボタンはドラッグ&ドロップで左右の画面端の好きな位置に動かすことができます。
また、ユーザー補助機能ボタン(フローティング ボタン)のサイズや、未使用時の透明度を調整することも可能です。
サイズや透明度を調整するには、設定アプリから、[ユーザー補助] → [ユーザー補助機能のショートカット] → [ユーザー補助機能ボタンと操作] の順にタップします。
【ジェスチャー操作やナビゲーション バーのボタン操作に変更する方法】
ユーザー補助機能メニューは、ジェスチャー操作や、ナビゲーション バーのボタン操作で表示させることもできます。先ほど解説したフローティング ボタンは常に画面に表示されるため、ボタン表示が気になる方はこちらの方法が便利でしょう。
ジェスチャー ナビゲーション(画面のスワイプでスマホを操作する方法)を選択している場合は、2 本の指で上にスワイプするジェスチャー操作※で、3 ボタン ナビゲーション(画面下の 3 つのボタンでスマホを操作する方法)を選択している場合は、3 つのボタンの横にボタンを追加して操作できます。
- 画面の下から上に、2 本の指で上にスワイプ※(ジェスチャーナビゲーションの場合)
設定アプリの [ユーザー補助] → [ユーザー補助機能のショートカット] → [ユーザー補助機能ボタンと操作] → [ボタンまたはジェスチャーを選択] をタップし、[ジェスチャー] を選択
※TalkBack がオンになっている場合は、「3 本の指で上にスワイプ」します - ナビゲーション バーにボタン(下の画像赤枠のアイコン)を追加(3 ボタン ナビゲーションの場合)
設定アプリの [ユーザー補助] → [ユーザー補助機能のショートカット] → [ユーザー補助機能ボタン] → [場所] をタップし、[ナビゲーション バー] を選択
「拡大」や「読み上げ」など、他のユーザー補助機能を有効にしている場合は、それらの機能も同じ操作でアクセスできるようになります。
詳しくは Guidebooks のユーザー補助のショートカットを設定するをご覧ください。
ユーザー補助機能メニューのボタンを大きくする
ユーザー補助機能メニューに表示される各機能のボタンを、画像のように大きく表示させることもできます。
ユーザー補助機能メニューのボタンを大きくする手順は以下のとおりです。
- ユーザー補助機能メニューを表示し、[ユーザー補助機能の設定] のボタンをタップするか、設定アプリから [ユーザー補助] をタップします
- 「操作のコントロール」から [ユーザー補助機能メニュー] をタップします
- [設定] をタップします
- [大きいボタン] をオンにします
ユーザー補助機能メニューを活用して、スマホの操作をさらに便利にしよう
Android スマホで使えるユーザー補助機能メニューは、一般的によく使われる機能や設定のアイコンをまとめて表示する機能です。スクリーンショットや音量調整などを、物理ボタンやジェスチャーを使わずワンタップで操作できるので、便利です。
また、今回紹介したユーザー補助機能メニューのほかにも、Google Play ストアには、さまざまなスマホ操作がタップで簡単になるサードパーティ製のアプリがあります。ユーザー補助機能メニューやアプリで Android スマホを自分好みにカスタマイズし、操作をさらに快適にしてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2024 年 1 月時点に Google Pixel 8(Android 14)で検証しました。