Android スマホの緊急通報機能とは
Android の緊急通報機能は、スマホのロックをかけたままでも、表示されているメッセージや緊急時情報を確認したり、電源ボタンを5回以上すばやくおすことで緊急 SOS を使用したりできる機能です。
※本機能は、Android のバージョンやデバイスの種類によって異なる場合があります。
この機能では、ロック画面に「血圧」や「アレルギー」、「服用中の薬」などの情報を追加して緊急時に備えることもできます。また、Android スマホでは、緊急通報と同時に通報先に位置情報を発信する機能も搭載されています。たとえば、通報している場所の住所や場所を特定できるような目印になる建物などがすぐにわからないときに、通話相手に自分の現在地を通知するといった使い方もできるでしょう。
Android スマホに自分に関する緊急時情報を登録しておくメリットと登録方法
万が一、外出中などに事故に遭ったり、病気になったりしたとき、ケガや体の状態、自分のことや連絡先をうまく伝えられない可能性はゼロではありません。体の健康に関する情報、治療のために服用している薬、および個人情報や緊急連絡先などを救援者や医療関係者に迅速に伝えられると、治療や家族への連絡がスムーズに進むことが期待できます。Android スマホに、このような状況のときに役立つ情報を緊急時情報として登録できます。情報として、「名前」「住所」「血液型」「アレルギー」「服用している薬」「臓器提供意思」「健康状態」「緊急連絡先」などを登録ができます。
登録は、以下の手順で行います。
※手順の一部は Android 12 以降でのみ動作します。
【ロック画面に緊急情報を追加する手順】
スマホの設定アプリを開きます。
[デバイス情報] → [緊急時情報] をタップします。
共有したい情報を入力します。
医療に関する情報の場合は、[情報の編集] をタップします。
[情報の編集] が表示されない場合は、[情報] をタップします。
緊急連絡先の場合は、[連絡先の追加] をタップします。[連絡先の追加] が表示されない場合は、[連絡先] をタップします。
情報を消去するには、「その他アイコン 」→ [すべて消去] をタップします。
【緊急情報を確認する手順】
ロック画面で上にスワイプします。
[緊急] → [緊急時情報] をタップします。
[緊急時情報] が点滅したらもう一度タップします。
これらの情報はスマホがロックされていても表示できますので、必要以上の情報は入力しないように注意しましょう。
Android ユーザーが語る。Android をもっと便利に活用する方法 動画はこちら。
Android スマホを使用して緊急事態に遭遇した際の動作を設定する
緊急時のスマホ動作を Android スマホで設定すれば、スマホの持ち主以外の方でもロック画面から文章と各種情報を参照できます。
※手順の一部は Android 12 以降でのみ動作します。
【緊急 SOS をオンにする手順】
- スマホの設定アプリを開きます。
- [緊急情報と緊急通報] → [緊急 SOS] をタップします。
- 設定を選択します。
- 緊急 SOS の操作を選択します。
Android スマホで緊急速報メールを受信設定する
緊急速報について、受信内容やバイブレーションのオンオフなどを制御できます。以下は Google Pixel (Android 12)での設定手順です。
【緊急速報の通知を管理する手順】
スマホの設定アプリを開きます。
[アプリと通知] → [詳細設定] → [緊急速報メール] をタップします。
緊急速報メールを受け取る頻度や、オンにする設定を選択します。
[アプリと通知] が見つからない場合は、デバイスのメーカーにお問い合わせください。
この設定を使用して、災害に関する警報、脅威に関する通知、誘拐事件速報などの緊急速報を管理できます。
Android スマホから緊急通報時に位置情報を自動的に送信する
居住区域で Android 緊急位置情報サービス(ELS)が運用されている場合は、ELS をオフにしていなければ、通報を最初に受信した人へ位置情報を送付します。
また血液型、アレルギー、服用中の薬など、緊急時の対応に役立つ情報へのリンクをスマホのロック画面に追加することが可能です。
※手順の一部は Android 12 以降でのみ動作します。
ELS を起動もしくは停止するには、次の手順で対応します
- スマホの設定アプリを開きます。
- [位置情報] をタップします。[位置情報] が表示されない場合は、[セキュリティと現在地情報] → [位置情報] をタップします。
- [詳細設定] →[緊急位置情報サービス] または [Google 緊急位置情報サービス] をタップします。
- [緊急位置情報サービス] をオンまたはオフにします。
スマホの ELS が使用されるのは、緊急通報番号に電話をかけたときと、テキストメッセージを送信したときのみです。
ELS を使用した通話やテキストメッセージの送信が終了すると、ELS がどの程度、適切に機能しているかを分析する目的でスマホから Google に使用状況と分析情報のデータが送信されます。ただし、Google がユーザーを識別するための情報は含まれません。
Android スマホでロック画面に情報を追加する
Android スマホでロック画面に表示するメッセージを追加できます。このことにより、スマホ紛失時の発見者に対して、対応してほしい内容を表示できるのです。緊急時のメッセージは以下の手順で追加します。
※手順については、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
スマホの設定アプリを開きます。
お使いのスマホに応じて、以下の操作を行います。
[ディスプレイ] → [詳細設定] → [ロック画面の表示] → [ロック画面メッセージ] をタップします。
[セキュリティ] をタップします。[画面ロック] の横にある「設定アイコン」→ [ロック画面メッセージ] をタップします。
スマホを紛失した場合に拾った人から返してもらうための情報を入力します。
[保存] をタップします。
Android スマホで緊急通報や緊急速報を設定して緊急時の準備を
Android スマホで緊急通報を設定することにより、身に危険が迫った際にアラームなどを鳴動させることが可能です。また緊急連絡先などに自分の位置情報を共有したり、アレルギーの情報などをロック画面に表示したりすることも可能です。災害などの緊急速報も参照できます。
ただし、スマホのメーカーや Android OS のバージョンによっては、ここで紹介した内容が動作しない可能性もあります。使用しているスマホが上記の内容に対応できるか、設定は正しくできるかなどを確認することが前提になるので注意してください。これらの機能を活用して、緊急時に対しての備えをしていきましょう。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイスメーカーによって異なります。
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