Android スマホから PC へ接続してデータ共有する方法
Android スマホから PC へ接続し、データを共有する方法は大きく分けて 3 つあります。 USB ケーブルで有線接続する、ニアバイシェアやスマートフォン ハブで無線接続する、Google ドライブや Google フォトなどのクラウド ストレージで共有する方法が挙げられます。
PC の種類や通信環境、用途などによって使いやすい方法を選ぶとよいでしょう。それぞれの方法について、順を追って紹介していきます。
USB ケーブルで有線接続する
USB ケーブルを使う方法では、Android スマホと PC を直接つないでデータをやりとりします。接続する際は、使用するスマホに対応した USB ケーブルを使用します。USB ケーブルは、スマホを充電するときに使うコードでもあるので、所持している方も多いでしょう。また、転送速度の速い USB ケーブルを使えば、多くのファィルを短時間で転送することも可能です。手順は以下のとおりです。
【USB ケーブルで PC へファイルを移動する手順】
- USB ケーブルを使い、スマホと PC をつなぎます
- スマホ画面を上から下にスワイプします
- スマホで [このデバイスを USB で充電中] や [USB をファイル転送に使用] などをタップします
- [タップしてその他オプションを表示します] や [オプションを選択するにはタップしてください] などをタップします
- [USB の接続用途] の [ファイル転送 / Android Auto] や [ファイル転送] などを選択します
- PC 側でファイル転送のウィンドウが開いたら、転送したいファイルをドラッグします
- 転送が終わったら、そのまま充電する場合は [充電] や [端末の充電のみ] などを選択、接続を解除する場合は USB ケーブルを取り外します
なお、スマホ内におけるファイルの保存先は、機種や使用アプリによって異なる場合もありますが、文書ファイルは「Documents」、音楽ファイルは「Music」、写真ファイルは「DCIM」であることが一般的です。PC 側の操作でスマホ内のフォルダを選ぶ必要がある場合には、参考にしてください。
USB ケーブルを使ったファイルの転送方法は、ヘルプセンターのパソコンと Android デバイス間でファイルを転送するで詳しく紹介しています。
※ご利用の PC によって操作が異なる場合があります。
Android と PC の連携はこちらもチェック。もっと便利な使い方を Android ユーザーが動画で紹介。
ニアバイシェアやスマートフォン ハブで無線接続する
USB ケーブルを使用しない無線接続で、Android スマホと PC を接続する方法もあります。ここでは代表的な 2 つの機能を紹介します。
ニアバイシェアを使う
ニアバイシェアは、Android スマホと近くにあるデバイスとの間で、画像や動画などをワイヤレス共有できる機能です。Android デバイスはもちろん、Windows PC や Chromebook とも簡単に共有できます。
また、写真を送信する相手のメールアドレスや SNS を知らない場合でも、デバイス同士が近くにあれば写真を送信できるため、自分以外の人に写真などを送るときにも便利でしょう。
ニアバイシェアの詳しい使い方は、Windows PC に関してはヘルプセンターの Android デバイスと Windows パソコンの間でファイルを共有する、Chromebook に関してはヘルプセンターの付近のデバイスとファイルを共有するをご覧ください。
※ニアバイシェアは 64 ビット版の Windows 10 以降を搭載した Windows パソコンでご利用いただけます。
※ニアバイシェアのご利用には Android 6.0 以降を搭載した Android スマホが必要です。
スマートフォン ハブを使う
スマートフォン ハブは、Android スマホと Chromebook を簡単にワイヤレス接続できる機能です。Android スマホで最近撮影した写真やスクショを簡単に Chromebook に共有できるだけでなく、Chromebook から Android スマホを操作することもできます。
たとえば、スマホの電波状況・バッテリー残量・通知などを確認したり、受信したメッセージに返信したり、サイレントモードやアクセスポイントをオンにしたり、スマホが見当たらないときにスマホの音を出して探したり、さまざまな操作ができて便利です。
スマートフォン ハブの詳しい使い方は、Chromebook のヘルプセンター Chromebook でスマートフォン ハブを設定して使用するをご覧ください。
※スマートフォン ハブは M89 以降を搭載した Chromebook でご利用いただけます。
※スマートフォン ハブのご利用には Android 5.1 以降を搭載した Android スマホが必要です。
クラウド ストレージでオンライン共有する
クラウド ストレージにデータを保存して Android スマホと PC で共有する方法もあります。ここでは代表的な 2 つのサービスを紹介します。
Google ドライブを使う
Google ドライブは、文書はもちろん音楽、写真、動画など、さまざまなファイルを一か所にまとめて保存や共有が可能な、無料のクラウド ストレージ サービスです。スマホや PC、タブレットといった多様なデバイスで利用でき、自分以外の人との共有も簡単にできます。
また、Google ドキュメントや Google スプレッドシート、Google スライドなどで作成したファイルは、自動的に Google ドライブに保存されるので、異なるデバイス同士での閲覧や編集が可能です。
Google アカウントひとつにつき、無料で利用可能なストレージは 15 GB です。これは Google ドライブ、Google フォト、Gmail の合計容量のため、容量を増やしたい場合は有料サービスを検討するとよいかもしれません。
Google フォトを使う
Google フォトは、写真や動画の編集や管理、共有などができる無料のクラウド ストレージ サービスです。Google ドライブと同じくスマホや PC、タブレットなどさまざまなデバイスで利用でき、バックアップ機能によって保存された写真や動画は自動的に整理されるため、見たい写真を人物や場所などで検索しやすくなっています。
スマホと同期すれば、撮影した写真や動画を自動的に取り込むことも可能です。その写真や動画を自分以外の人と簡単に共有することもできます。
また、スマホで写真や動画を編集できることも魅力のひとつでしょう。たとえば写真の場合、画像の切り抜き、フィルタ加工、文字入れなど、多彩な編集が可能です。Google One メンバーや Google Pixel ユーザーであれば、消しゴムマジックやぼかしなどの高度な編集もできます。
動画の場合も、スマホで不要なシーンのカットや手ぶれ補正などの編集が簡単にできるので、写真や動画に特化したサービスを求める場合は使いやすいかもしれません。
目的に合った Android スマホと PC の接続方法を選ぼう
本記事では、Android スマホ と PC を有線や無線で接続する手順や、クラウド ストレージでデータを共有する方法を紹介しました。書類や音楽、写真、動画といった大切なデータのバックアップもしやすくなるでしょう。接続環境や用途に合った方法で、Android スマホと PC を接続し、データを共有してみてはいかがでしょうか。
※消しゴムマジックやぼかしが利用できる Google Pixel は、Google Pixel 4a 以降の機種です。
※消しゴムマジックやぼかしを利用するためには、デバイスに 3 GB 以上の RAM と Android 8.0 以降が搭載されている必要があります。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 8 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。