Android スマホの暗号化とは
データを解読できない状態にすることで保護する仕組みのことを暗号化といいます。暗号化されたデータは読み取れない状態になるため、第三者に盗み見られる心配がなくなります。
また、暗号化されたデータは、復号が行われることで、閲覧可能なデータに変換されます。
このデータの暗号化と復号は、暗号鍵を使って行われます。暗号鍵を使って暗号化と複号を行うことで、大切なデータを第三者から守りつつ、暗号鍵を持っているユーザーは必要なときにそのデータを利用できるようになります。
Android スマホでもこの暗号化と復号の仕組みを使って、ユーザーの個人情報を保護しています。Android 6 以上の Android スマホでは、自動的に保存データが暗号化され、画面ロック解除時に復号されて利用できるようになっています。そのため、ユーザー側で暗号化の設定をする必要はありません。
ただし、画面ロックを設定していない場合は、スマホ内のデータを第三者が確認できる状態になってしまいます。スマホの紛失や盗難時に第三者からデータを守るためにも画面ロックの設定をしておきましょう。
Android スマホで暗号化される情報
Google Pixel を含むほとんどの Android スマホでは、スマホに保存されているすべての個人データが暗号化されます。暗号化される個人データには、下記のようなものが含まれます。
- メール
- テキスト メッセージ
- 連絡先
- Google アカウントのデータ
- アプリデータ
- 写真
- メディア
- ダウンロード
詳細はヘルプセンターの暗号化されるデータをご覧ください。
スマホのデータが暗号化されているか確認する方法
ご自身のスマホが暗号化されているかは、下記の手順で確認できます。
表示される画面や手順は機種によって異なる場合があります。
- 設定アプリを開きます
- [セキュリティとプライバシー] をタップします
- その他の設定から [セキュリティの詳細設定] をタップします
- [暗号化と認証情報] をタップします
- 「スマートフォンの暗号化」の下に「暗号化されています」と表示されていれば、お使いの Android スマホは暗号化されています
バックアップ データも暗号化で安心
Android スマホに保存している写真や動画、メッセージや連絡先などのデータは、Google アカウントにバックアップすることができます。
Google アカウントにスマホのデータをバックアップすると、バックアップされたデータは Google アカウントのパスワードを使って暗号化されます。また、一部のデータについては、スマホの画面ロック用 PIN、パターン、またはパスワードを使用して暗号化されるため、安全にバックアップできます。バックアップ データを復元する際には Google アカウントのパスワードとバックアップ元のスマホの PIN やパスワードを用意しておきましょう。
Android スマホ本体に保存されたデータだけでなく、Google アカウントにバックアップしたデータも暗号化されるので、機種変更やトラブル対応でスマホにデータを復元する際も安心して利用できるでしょう。
Android スマホのデータのバックアップに関する詳細はヘルプセンターの Android デバイスのデータをバックアップ、復元するからご確認ください。
Android スマホの個人情報は自動暗号化で保護されている
Android スマホは暗号化によって、メールや写真、連絡先などの個人情報を解読できない状態にすることで、盗難や紛失によってスマホが第三者の手に渡ったとしてもスマホ内のデータが読み取られないようにしています。
Android 6 以上のスマホでは、保存データは自動的に暗号化され、画面ロックの解除によって解読可能なデータに変換されるため、ユーザー側で特別な設定をする必要はありません。画面ロックの設定をしておけば、第三者によってスマホのデータを盗み見られる心配がなくなるため安心して利用できるでしょう。スマホの画面ロックは必ず設定して PIN を忘れないようにしておきましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2023 年 6 月)のものです。