Android スマホでバーコード(QR コード)を読み取る場面
バーコードには多くの種類がありますが、縦縞模様のバーで構成されたものを「1 次元バーコード」、横(水平)、縦(垂直)の両方向に白黒の点で構成されたものを「2 次元バーコード」と呼びます。QR コードは 2 次元バーコードの一種です。
これらのバーコードは日常生活においても身近に利用されており、スマホで読み取る機会が多くあります。ここでは、バーコード(QR コード)が具体的にどのような場面で使われているのかを見ていきましょう。
料金の支払い
オンライン決済に対応しているサービスやアプリを利用すれば、公共料金や通販などの支払いをオンラインで行えます。各サービスに対応している決済アプリを利用して請求書に記載されているバーコードを読み取ればスマホで支払えます。
店頭に行く時間がない場合や、急いで支払いを済ませたいときに便利でしょう。また、決済アプリを利用して QR コードを読み込み、料金を支払える店舗もあります。
ウェブページへのアクセス
日常生活の中で QR コードが使われる場面の一つに、ウェブページへのアクセスがあります。街中で見かけるポスターやパンフレット、チラシなどに掲載された QR コードをスマホで読み取り、サイトへのアクセスが可能です。
新商品や新サービスの紹介など、企業がプロモーションとして活用するケースもあります。
キャンペーンのクーポンなどを取得
キャンペーンで配布されるクーポンの受け取りなどにも QR コードが利用されています。飲食店内のお知らせなどにある QR コードをスマホで読み取ることで、割引クーポンの発行や限定キャンペーンへの参加などの優待を受けられるサービスもあります。
クーポンの受け取りは専用のアプリでのみ行われる場合もありますが、サービスを受け取るための入り口として QR コードが活用されるケースもあるようです。
SNS やメッセージ アプリの友だち登録
多くの人が日常的に使っている SNS やメッセージ アプリで友だち同士がつながる際にも、QR コードが活用される場面があります。SNS やメッセージ アプリの多くには、プロフィール情報などにアクセスするための QR コードの表示機能があります。
この QR コードをスマホで読み取ることで、アカウントの検索や URL を入力しなくても友だち登録が可能です。
毎日の暮らしに寄り添う Android スマホの活用方法 動画をチェック。
Android スマホでバーコード(QR コード)を読み取る方法
利用シーンが多くなっているバーコード(QR コード)は、Android スマホに標準で搭載されている機能で読み取りが可能です。読み取る方法は「Google レンズ」と「標準のカメラ」などがあります。
※ここで紹介する方法については、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※一部、標準でバーコードの読み取り機能が搭載されていない Android スマホもあります。
Google レンズで読み取る
Google レンズは、カメラに写した「目の前にあるもの」の情報を検索する機能で、バーコード(QR コード)の読み取りも可能です。Google レンズを使うには Google レンズ アプリを利用します。
【Google レンズでバーコードを読み取る方法】
- ホーム画面の検索バー右端にあるカメラのアイコンをタップするか、Google レンズ アプリを起動します
- バーコード(QR コード)をかざしてシャッターボタン(虫眼鏡のボタン)をタップして検索します
- バーコード(QR コード)から取得した商品名や URL などの情報が表示されます
- 検索結果をタップすると該当のサイトに遷移します
※Google レンズがインストールされていない場合は、Google Play ストアからダウンロードしましょう。
標準のカメラで読み取る
Android 9 以降のスマホであれば、Google レンズを使わずに、標準のカメラでバーコード(QR コード)を読み取れる機能を搭載しているものが増えています。カメラを起動した状態でバーコード(QR コード)を画面内に収めれば、自動的に情報の読み取りを開始します。詳細はヘルプページをご覧ください。
標準のカメラで読み取れない場合には、Android OS を新しいバージョンに更新してみましょう。スマホによっては Android 9 以降に更新できない場合がありますが、その際は、別のバーコード スキャン アプリを試してみるとよいでしょう。
クイック設定から読み取る
Android 13 より、クイック設定パネルに「QR コードのスキャン」タイルが追加されました。あらかじめ設定しておけば、クイック設定から QR コードを素早く読み取れます。画面を上から下にスワイプすれば、どの画面からでも QR コードをスキャンできるため、急いで読み取りたいときに便利です。上から 2 段目以内に設定しておくと、更に素早くアクセスできます。
バーコード(QR コード)を読み取れないときの対処方法
バーコード(QR コード)を読み取れない原因には、複数のケースが考えられます。次に紹介しますので、読み取りやすい環境を整えてみましょう。
バーコード(QR コード)を暗い環境で読み取る場合
バーコード(QR コード)を正しく読み取るには、適切な明るさのある環境が必要です。暗い環境やバーコード(QR コード)が表示されているテレビなどの画面が暗いと、正しく認識できずに読み取れません。
バーコード(QR コード)の白黒がはっきり見えるように部屋の照明を明るくしたり、表示されている画面のコントラストを強くしたりすると読み取れる可能性があります。
レンズが汚れている場合
スマホ側のレンズの汚れも、バーコード(QR コード)を読み取れない原因になる場合があります。スマホのレンズは本体の表面に出ているものが多いため、普段使用している際に汚れてしまう場合もあります。
読み取る前に、レンズ拭きか柔らかいきれいな布で汚れをとると改善されるかもしれません。
読み取るカメラの角度が悪い場合
読み取る際は、できるだけ正面からバーコード(QR コード)とレンズが平行になる角度で行うのが理想的でしょう。スマホが傾いてしまうと、正確に読み取りにくくなる可能性があります。できるだけ正面からレンズを構えて読み取るようにしましょう。
スマホの標準機能でバーコード(QR コード)は読み取れる!
最近の Android スマホは、標準機能でバーコード(QR コード)を読み取れるものが増えてきています。また、バーコード(QR コード)は、情報の入手やキャンペーンへの参加などに幅広く利用されています。面倒な入力の手間が省けるので、利用の機会は増えていくでしょう。
Android スマホの標準機能を使って、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2023 年 3 月)のものです。