Android スマホの画面が暗いときの原因と対処方法
Android スマホの画面が暗い、または急に暗くなったと感じる場合、一時的なエラーや本体の故障ではなく、スマホの機能や設定が原因の可能性があります。このような場合に原因となりえる 10 のポイントと、その対処方法を紹介します。
「明るさのレベル」が低くなっている
Android スマホでは、ディスプレイの「明るさのレベル」を自由に調整できます。ディスプレイの輝度を高くすればより明るくはっきりと、輝度を落とせば暗くなるというように、好みに合わせて調整が可能です。画面が暗いと感じたら、ディスプレイの明るさを確認してみるとよいでしょう。
明るさのレベルを調整する方法は、以下のとおりです。
- スマホを画面上部から下にスワイプします
- 画面をもう一度下にスワイプします
- 画面上部にあるスライダーを左右に移動させて画面の明るさを調整します
「明るさの自動調節」がオンになっている
自動で画面が暗くなってしまった場合、「明るさの自動調節」がオンになっている可能性があります。明るさの自動調節は、周囲の環境に合わせてディスプレイの明るさを自動で調整してくれる便利機能ですが、手動で明るさを調整したい場合は設定をオフにしておくとよいでしょう。
明るさの自動調整の設定をオフにする方法は以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] をタップします
- [明るさの自動調整] がオンになっている場合、タップしてオフにします
「さらに輝度を下げる」がオンになっている
Android スマホでは、画面の明るさを限界以上に暗くできる「さらに輝度を下げる」機能が搭載されています。夜間など、周囲が暗い場所でスマホを使用するときに便利な機能です。しかし、通常時では画面が暗いと感じるかもしれません。設定がオンになっていないか確認してみましょう。
さらに輝度を下げる設定をオフにする方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ユーザー補助] をタップします
- [さらに輝度を下げる] がオンになっている場合、タップしてオフにします
「画面消灯」の時間設定が短くなっている
Android スマホでは、一定時間スマホを利用しなかった場合に画面が自動で消灯する「画面消灯」の設定ができます。初期設定では、画面が自動消灯するまでの時間が短く設定されているため、画面が暗くなるまでの時間を長くしたいなら手動で設定を変更しましょう。
画面消灯設定で消灯までの時間を変更する方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] → [画面消灯] をタップします
- 「画面消灯」の項目で、操作が行われない状態から画面が消灯するまでの時間を変更できます
「ダークモード」がオンになっている
一部の画面やアプリなどの背景カラーが黒を基調にした暗い色味になっている場合、スマホが「ダークモード」に設定されているかもしれません。ダークモードがオンになっていると、背景が黒くなり、黒い文字は白やグレーなどに変わるなど、画面に表示される情報が黒を基調としたデザインに切り替わります。
ダークモードの設定をオフにする方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] をタップします
- [ダークテーマ] がオンになっている場合、タップしてオフにします
「バッテリー セーバー」がオンになっている
画面の明るさの設定変更をしていないにもかかわらず画面が暗くなっている場合は、「バッテリー セーバー」がオンになっていないか確認してみましょう。バッテリー セーバーとは、スマホのバッテリーを長持ちさせるために、アプリの動作や一部の機能の使用を制限する機能です。
バッテリー セーバーがオンになると、前述したダークモードが自動で設定されるため、画面が暗くなったと感じるかもしれません。バッテリー セーバーの名称や機能はメーカーによって異なるため、詳しくはメーカーの公式サイトをご覧ください。
バッテリー セーバーの設定をオフにする方法は、以下のとおりです。
- スマホを画面上部から下にスワイプします
- 画面をもう一度下にスワイプします
- 画面を左にスワイプして [バッテリー セーバー] をタップします
- バッテリー セーバーがオンになっている場合、タップしてオフにします
「夜間モード」がオンになっている
画面の色味が通常よりも赤味または黄味がかって見える場合は、「夜間モード」がオンになっている可能性があります。夜間モードとは、画面の青色を抑え、就寝時など、薄暗い明かりの下でもスマホの画面が見やすくなる便利な機能です。通常時に画面が暗いと感じた場合は、設定を確認してみるとよいでしょう。
夜間モードの設定をオフにする方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] をタップします
- [夜間モード] がオンになっている場合、タップしてオフにします
「グレースケール」がオンになっている
ホーム画面やアイコンなど、画面全体の色味がモノクロになっている場合は、「グレースケール」がオンになっているかもしれません。グレースケールとは、スマホの画面をモノクロで表示する機能です。色補正の設定をオフにすることで解除できます。
色補正の設定をオフにして「グレースケール」を解除する方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [ユーザー補助] をタップします
- [色と動き] をタップします
- [色補正] をタップします
- [色補正を使用] がオンになっていた場合、タップしてオフにします
「おやすみ時間モード」がオンになっている
スマホの画面がグレースケールの状態になっており、この上で紹介した方法でも設定を切り替えられない場合は、「おやすみ時間モード」がオンになっているかもしれません。
おやすみ時間モードとは、睡眠の妨げになる通知を制限したり、癒しの BGM を流したりできる機能ですが、この機能がオンになると画面の色が自動でグレースケールの状態になります。
おやすみ時間モードの設定を解除する方法は、以下のとおりです。
- おやすみ時間モードがオンになっている状態で、設定アプリを開きます
- [Digital Wellbeing と保護者による使用制限] をタップします
- [おやすみ時間モード] をタップします
- 「おやすみ時間モードが ON です」と表示されている場合、[OFF にする] をタップします
「カラーパターン」が暗い色に設定されている
Android スマホでは、画面の「カラーパターン」を変更できます。カラーパターンとはタブやボタン、文字などの配色設定で、それらを壁紙の色に合った配色に変えたり、好きな色(単色)を選んで自分好みの色合いに変更したりできます。複数あるカラーパターンから暗い配色を選択している場合は、画面が暗いと感じるかもしれません。
カラーパターンの設定を変更する方法は、以下のとおりです。
- スマホの設定アプリを開きます
- [壁紙とスタイル] をタップします
・壁紙のカラーパレットを変更するには、[壁紙の色] をタップして、好みのカラーパレットを選択します
・タブの色を特定の色に変更するには、[基本の色] をタップして、好みの色を選択します
※カラーパターンはホーム画面や多くの Google 製アプリを使用する際に適用されます。
画面の暗さが改善されないときに考えられる原因
前述した 10 のポイントを確認し、それらの対処方法を試しても画面の暗さが改善しない場合は、以下の原因が考えられます。
一時的なエラーによる不具合
スマホの機能や設定とは無関係で画面が真っ暗になってしまった場合は、一時的なエラーによる不具合かもしれません。一度スマホを再起動してみると解決する可能性があります。
ダウンロードしたアプリによる不具合
Google Play ストアからダウンロードしたアプリが原因で、画面が暗くなるケースも考えられます。そのような場合は、アプリを再起動したり、アンインストールしたりすることで解決できるかもしれません。
不具合の原因になっているアプリを特定したい場合は、スマホを初期状態で起動できるセーフモードを利用してみるとよいでしょう。
スマホ本体の故障やバッテリーの劣化
これまで紹介した原因と対処方法を試しても画面の暗さが改善しない場合、スマホ本体に問題がある可能性があります。たとえばバッテリーの劣化や、画面にひびが入っているなどの理由で画面が暗く見えているかもしれません。
そのような場合は、購入したメーカーに問い合わせて修理や交換を行うとよいでしょう。
スマホの画面が暗いと感じたら、まずは設定を見直してみよう
スマホの画面が暗くなったときに考えられる原因はさまざまです。一時的なエラーやスマホ本体の故障などの可能性も考えられますが、スマホの設定を変更するだけで解決することもあるかもしれません。まずは、本記事で紹介した考えられる原因を確認し、当てはまる場合は対処方法を試してみましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023年 6 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。