Android で VoLTE をオン設定にする方法とは？利用するメリットも紹介

2023.05.12

音声通話サービスの「VoLTE」という言葉を目にしたことはありませんか。VoLTE を利用する通話は、音質がクリアに聞こえるという特徴があります。本記事では、VoLTE の特徴についてわかりやすく解説します。VoLTE がオン設定になっているか確認する方法などを知りたい方は、参考にしてみてください。

高音質な通話ができる音声通話サービス VoLTE とは

VoLTE は、スマホの高速携帯通信規格である「LTE」回線を利用した音声通話サービスです。正式名称は Voice over LTE で、日本語では「ボルテ」と呼びます。LTE 回線を利用する VoLTE は、従来の 3G 回線を利用した音声通話よりも高音質で、ビデオ通話も高画質です。現在では、VoLTE による音声通話が主流になっています。

発信者と受信者のスマホが両方とも VoLTE 対応の場合に、VoLTE の音声通話が利用できます。現在、国内の携帯通信会社で販売されているスマホの多くが VoLTE に対応しています。ただし、VoLTE を利用するには双方の端末が対応している必要がありますので、通話相手が固定電話や一部のガラケー、スマホなど VoLTE に対応していない端末を利用している場合は、VoLTE の音声通話は利用できません。

また VoLTE は、LTE エリア内でのみ利用可能です。対象エリア外では 3G での音声通話回線を利用します。

ご自身のスマホの VoLTE 設定がオンになっているのに相手の声がこもって聞こえる場合や、内容が聞き取りにくいと感じる場合は、通話相手のスマホの設定や現在地が VoLTE に対応しているかどうか確認してみましょう。

通話中の双方のスマホ画面に HD または HD+ と表示されていれば、VoLTE の音声通話ができていることがわかります。

VoLTE のメリット

LTE 回線を利用した VoLTE の音声通話は、固定電話などとの通話と比べてどのような違いがあるのでしょうか。ここでは VoLTE を利用した音声通話の具体的なメリットを 4 つ紹介します。

クリアな音声通話

VoLTE の特徴の一つは、高音質な音声通話ができるという点です。従来の音声通話ではカットされていた高音域の音を拾うため、通話時に発生する音声の「こもり」が防げます。そのため、3G 回線を利用した通話よりも相手の声がクリアに聞こえます。さらに高音質の VoLTE（HD＋）もあり、VoLTE よりも明瞭で肉声に近い音声通話が可能です。

※音声品質は、電波環境や回線の混雑状況によって変化する場合があります。

※VoLTE や VoLTE（HD＋）は、発信者と受信者が共に VoLTE 対応スマホを利用し、LTE サービスエリア内にいる場合に利用できます。

高画質なビデオ通話

高画質なビデオ通話も VoLTE の特徴です。VoLTE では 3G よりも高速の LTE 回線を利用しているため、鮮明で美しい映像でのビデオ通話が楽しめます。遠方に住む家族や友人などとの通話で利用すれば、より対面でのコミュニケーションに近い感覚で会話を楽しめるのではないでしょうか。

また、音声通話をしている途中で簡単にビデオ通話に切り替えることもできます。通話を一旦終了しなくてもそのまま切り替えられるので、状況に合わせて音声通話とビデオ通話の使い分けができるでしょう。

※通信環境やネットの混雑状況によって映像が乱れることがあります。

呼び出し時間が短い

VoLTE の音声通話は、3G 回線の音声通話より電話の呼び出し時間が短縮されています。従来の 3G 回線を利用する通話では、電話をかける際に LTE 回線から電話回線に切り替える必要があります。しかし VoLTE では LTE 回線のまま発信できるので、回線の切り替えによるタイムラグが発生しません。