Google フォトを無料で使える保存容量
Google フォトは写真や動画用のクラウド ストレージ サービスです。クラウドストレージとは、ネットワーク上で音楽や写真などを保存する場所を指します。Google フォトにアップロードされているデータは Google ストレージに保存され、撮影時と同じ画質のまま管理もできます。
Google ストレージには、一つのアカウントに 15 GB の保存容量が無料で提供されており、この 15 GB の保存容量を、Google フォト、Google ドライブ、Gmail で共有することになります。保存容量にカウントされるのは、主に Google フォトにバックアップされた写真と動画、Gmail のメールと添付されているファイルなどです。Gmail の場合、迷惑メールフォルダやゴミ箱に残っているメールも容量を圧迫してしまうため注意しましょう。
Google ストレージに保存されるアイテムの詳細はヘルプページをご覧ください。
Google ストレージで 15 GB 以上の容量を利用したい場合、後述する Google One のプランを活用することで容量を増やすことができます。
保存容量が足りなくなるとどうなる?
日常的にスマホで画像や動画を撮影し、多くのデータを保存していて、15 GB の容量を超過してしまう心配がある方もいるかもしれません。Google ストレージに保存されたデータの容量が 15 GB を超えると、以降のデータが保存できなくなります。たとえば、Google フォトの場合は画像や動画をバックアップすることができなくなり、Gmail の場合にはメールの送受信に影響する場合があります。
また、2 年以上データ容量が超過した状態あるいは 2 年間未使用の状態が続くと、保存しているデータが削除される可能性があります。対象のデータがある場合には 3 か月以上前に通知やメールが届くので、見逃さずにしっかりと確認しましょう。
大切なデータを保存するためにも、定期的に Google ストレージの空き容量をチェックしてください。Google ストレージの空き容量の確認方法は、こちらをご覧ください。
Google フォトの容量が足りないときには
スマホで撮影した写真や動画などのデータは、Google フォトに自動的にバックアップされ Google ストレージに保管されます。スマホ本体のストレージから削除予定の動画、写真なども自動的にバックアップされるため、Google ストレージの容量を圧迫している場合があります。不要なデータを削除して、ストレージの空き容量を確保しましょう。
Google フォトの不要なデータを削除する方法
以下の手順で、既に Google ストレージにバックアップされている Google フォトのデータから、不要なものを削除できます。
- Google フォトアプリを開きます
- Google アカウントにログインします
- アカウントのプロフィール写真またはイニシャルをタップします
- [フォトの設定] → [バックアップ] → [ストレージを管理] の順にタップします
- [確認して削除] でカテゴリを選択します
- [選択] → 削除したいデータを選んだ後、ごみ箱アイコンをタップします
カテゴリは「サイズの大きい写真と動画」や「不鮮明な写真」などに分かれています。デバイスから削除した動画、スクリーンショット、被写体が不鮮明な写真などを選択し削除しましょう。
削除する際、デバイスとの同期がオンになっていると、Google フォト内のデータ消去に伴い使用しているデバイスからもデータが削除されてしまいます。「スマホにはデータを残しておいて、Google フォトの容量を空けたい」という場合は、デバイスとの同期を一時的にオフにする必要があります。
不要なデータを削除した後、同期はオンに戻しておきましょう。同期をオフにしている間は、 Google フォトにバックアップが行われません。バックアップされなかったデータは、スマホの故障や紛失の際に見られなくなります。同期をオンにすることで、万が一の際に大切なデータを失うリスクが軽減されるでしょう。
デバイスとの同期のオン / オフに関する詳細はこちらをご覧ください。
Google ドライブなどの不要なデータも削除する
Google ストレージの空き容量を確保するために、Google フォトだけでなく Google ドライブや Gmail の不要なデータも削除しましょう。たとえば、画像や PDF などの添付ファイルがあるメールを削除することで容量不足の解消につながります。
各アプリからデータを削除することも可能ですが、後述の Google One のアプリを使うと、データの種類を問わず「サイズの大きいアイテム」を簡単に削除できます。一つのアプリから、Google フォトの動画や、 Gmail の添付があるメール、Google ドライブに保存していたファイルなどを管理できるため、より手軽にストレージ容量を減らせるでしょう。
写真を削除せずに Google フォトを使うなら
バックアップした写真を削除せずに Google フォトの容量不足を解消したいときには、設定の見直しや、外部ストレージの利用、追加容量の購入を検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、容量不足を解消するのに役立つ方法を 3 つ紹介します。
写真の画質を変更する
Google フォトは撮影時の画質を保持したまま保存できるため 、バックアップ データに高画質の写真や動画が多いと、保存容量を早めに消費してしまう可能性が高まります。バックアップ時の画質を「保存容量の節約」に変更すれば、データの容量を減らせます。
ただし「保存容量の節約」を選択すると、写真や動画の画質が元データよりやや下がった状態で保存されるため注意が必要です。
バックアップ時の画質の選択方法はこちらからご確認ください。
Google フォトの活用方法はこちらもチェック。Android の魅力を Android ユーザーが動画で紹介。
外部ストレージを活用する
パソコンや外付けの HDD、SSD、USB メモリ、SD カードなど、データを外部のストレージに保存することで容量を自由に調整できます。外部ストレージにバックアップした後に Google ストレージからデータを削除すると、Google フォトの空き容量を増やせます。
また、外部ストレージにデータを保存すれば、万が一デバイス本体に不具合が起きた際にもデータを確認できます。パソコンと Android スマホ間でのデータ転送は、Google アカウントか USB ケーブルを使用し簡単に行えます。
パソコンに Android スマホからデータを移動する際の手順はこちらからご覧ください。
パソコンを使用せずに HDD などの外部ストレージにデータを保存したい場合には、OTG 機能を活用するとよいでしょう。OTG 機能を利用すると、パソコンを介さずに直接 HDD などの外部ストレージにスマホからデータを移動できます。
Google One で容量を追加する
無料で使用できる 15 GBより多くのデータを保存したい場合は Google One で容量を追加購入するとよいでしょう。Google One は、Google ストレージの保存容量を増やせるほか、Google のコンテンツでさまざまな特典が受けられるメンバーシップ プランです。
購入可能なストレージの追加容量は 100 GB~で、アップグレードすることで最大 30 TB まで増やせます。また、購入した容量は家族で共有できるので、ご自身の使い方に合わせて活用できるでしょう。
空き容量を確認して Google フォトを活用しよう
Google フォトには無料で利用できる 15 GB の保存容量があります。保存容量は、Google ストレージにデータが保存される他のサービスと共用で、保存データが 15 GB を超過すると正しくバックアップが行われなくなるほか、削除される可能性があります。
Google フォトの空き容量は不要な写真や動画を削除したり、バックアップするデータの画質を変更することで、調整が可能です。
また、外部ストレージを活用すればスマホ内のデータを削除することなくバックアップができるほか、バックアップ後にスマホ内のデータを削除することで空き容量を確保できます。
スマホ内のデータを削除することなく、クラウドストレージ上でデータを管理したい場合には Google One のプランから Google ストレージの容量追加を検討してみてはいかがでしょうか。
定期的に空き容量を確認して、Google フォトを快適に活用しましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2023 年 3 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。