タッチパネルの反応が悪くなる原因と対処法
スマホのタッチパネルがうまく反応しない場合、いくつかの原因が考えられます。具体的な例と、対処法について見ていきましょう。
タッチパネルの帯電
タッチパネルにはさまざまな種類がありますが、多くの Android スマホに用いられているのは投影型静電容量方式です。タッチパネルに指が触れると発生する静電容量(電荷量)の変化をセンサーが感知する方式で、複数の指で同時にタッチできるマルチタッチや、フリックなどのジェスチャー操作が可能です。
この方式のタッチパネルは衣服との摩擦などで帯電するため、センサーが感知せずタッチパネルが反応しづらくなることがあります。そのような場合は、まずは画面のオンオフを試してみましょう。画面をオンまたはオフにすることで帯電量が再読み込みされるため、タッチパネルの反応が改善されるかもしれません。
指が乾燥している
投影型静電容量方式タッチパネルの場合、指先の水分量が少なくなると電気を通す力が弱くなり、反応しづらくなることがあります。一般的に指先が乾燥するのは冬が多いため、夏は問題なかったのに冬になるとタッチパネルの操作がうまくいかない、というケースもあります。
手が乾燥している場合は、指を適度に湿らせたり、ハンドクリームなどで保湿したりするとよいでしょう。電気を通す力が増すため、反応の改善が期待できます。また、タッチパネルに触れる際は強く押さずに、指の腹でしっかりと触れることを心がけてください。
傷や汚れ、画面保護シートとの間に気泡が入っている
画面に汚れやひび割れ、欠けがないかを確認しましょう。汚れやひび割れなどがある場合、スマホが正常に反応しないことがあります。汚れが確認できた場合は、タッチパネルを糸くずの出ない柔らかい布で拭くなどして、汚れがない状態にしましょう。
また、タッチパネルに画面保護シートを貼っている場合、間に気泡が入っているとタッチを正確に捉えるのが難しくなります。曲面ディスプレイなどの Android スマホを使用している場合は、画面保護シートを貼る際に空気が入りやすいため、特に注意が必要です。
画面保護シートを使用している場合は、以下の手順でタップの感度を高められます。
- 設定アプリを開きます
- [ディスプレイ] をタップします
- [画面保護シート モード] をタップしてオンにします
取り除くことのできない汚れや傷が付いていたり、気泡が入っていたりする場合は、画面保護シートを外すこともご検討ください。
※操作手順は Google Pixel 6 を基に執筆しています。端末によって操作方法が異なる場合があります。
スマホのキャッシュなどが溜まっている
キャッシュとは、アプリなどの情報を一時的に保存する機能です。キャッシュ機能は一度読み込んだコンテンツを次回以降スムーズに表示しやすいというメリットがありますが、溜まりすぎるとスマホの動作が重くなり遅くなることがあります。
キャッシュが溜まることによってスマホの反応が悪くなっている場合は、キャッシュクリアが有効かもしれません。キャッシュクリアをする手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開きます
- [アプリ] をタップし、[~個のアプリをすべて表示] をタップします
- キャッシュを削除したいアプリをタップして [ストレージとキャッシュ] をタップします
- [キャッシュを削除] をタップします
※操作手順は Google Pixel 6 を基に執筆しています。端末によって操作方法が異なる場合があります。
対処法を試しても改善しない場合は
紹介した対処法を試してもタッチパネルの反応が改善されないときは、Android スマホのメーカーに問い合わせや修理依頼をするか、場合によっては買い替えを検討するのもよいでしょう。
条件によっては保証が適用される可能性もあるため、購入時の保証書を確認しておくと役立ちます。Google ストアで購入されたすべての Made by Google デバイスには、Google の限定保証が付いています。
ただし、サステナビリティに対する Google の取り組みの一つとして、Google Pixel 7 および Google Pixel 7 Pro には紙の保証書が付属していない場合があります。その場合は、Google Pixel ヘルプを参考に保証書を確認してください。
また、修理に出すときや買い替えをする場合は、Google アカウントなどのバックアップも忘れずに行いましょう。
故障かな?と思ったら、対処法を試してみよう
スマホの反応が良くないとき、タッチパネルの反応を改善する方法について解説しました。タッチパネルが正しく反応しないと多くの操作で不便を感じますが、原因と対策を知っておけば自分で改善できるかもしれません。画面のオンオフや指の保湿など、手軽にできる改善方法はいくつかあります。「故障かな?」と慌てる前に、まずは自分でできる方法を試してみるとよいでしょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事は、2022 年 12 月時点に Google Pixel 6(Android 13)で検証しました。