Google Meet を使うメリット
Google Meet とは、Google のオンライン会議サービスの一つです。Google Meet は単体でも利用できますし、アプリケーション セットとして「Google Workspace」の機能としても提供されています。Google Meet を使えば、ビジネスでもプライベートでも、複数人が同時に利用できるオンライン会議への参加や主催が可能です。
まずは、オンライン会議に Google Meet を利用する主なメリットを見ていきましょう。
無料で同時 100 人、最長 60 分のビデオ通話
Google Meet の無料プランは、1 セッション(1回の接続)で、1 対 1 なら最長 24 時間、3 人以上なら最長 1 時間まで利用可能です。最長時間を超えて強制的にセッションが切断された場合でも、再度別のIDで接続し直すことで何度でも利用できます。また、同時に 100 人まで参加できるなど、規模の大きなオンライン会議を無料で利用できることは大きなメリットだといえます。
さらに長時間や大人数のオンライン会議を開催したい場合には、有料の「Google Workspace」をご利用ください。会議の最長時間は 2 週間(336 時間)で、会議の参加者はプランに応じて増やすことができ、最大で 500 人までの同時参加が可能です。
あらゆるプラットフォームから会議に参加可能
Google Meet は、さまざまなプラットフォームで参加可能です。Android スマホやタブレットだけではなく、その他 OS のスマホやパソコンのブラウザなど、多くの環境に対応しています。また、Google Meet で会議を主催するためには Google アカウントが必要ですが、参加者は Google アカウントを持っていなくても利用できるため、だれでもオンライン会議に参加できるという柔軟性があります。
Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドを共有
Google Meet でオンライン会議を進行しながら、同時に Google ドキュメントや Google スプレッドシート、Google スライドなどの資料を画面共有できます。会議に必要な情報や資料を即座に共有できることは、オンライン会議をスムーズに進めるうえでも大きなメリットです。
また、パソコンからの利用であれば、開いた Google ドキュメントやスプレッドシート、スライドに表示される Google Meet のアイコンからすぐに共有できて便利です。
なお、Google Meet で共有される画面は、パソコンであれば「全画面」だけでなく「ウィンドウ」や「タブ」も選択でき、そこから共有したい画面を選べば他の画面は表示されません。スマホの場合は「全画面」だけのため、ご自身の画面上のコンテンツが通知も含めてすべて表示されます。
そのためスマホの画面共有には注意が必要ですが、その特性を活かして、たとえば遠方に住む家族のスマホ画面を映してもらい、音声で操作方法を教えるといった使い方もでき、工夫次第で活用シーンが広がるでしょう。
不正使用対策
Google Meet では、オンライン会議に参加するための会議コードの長さは 10 文字で、25 種類の文字が使用できます。これにより、会議コードの組み合わせが多くなるので、会議コードを総当り的に推測することが難しく、不正使用対策につながります。
また、オンライン会議の詳細は招待状内で変更できます。ビデオ会議の招待状を全体的に変更すると、会議コードと PIN の両方が変更されます。以前のコードが残っていて不正に使用されるといった事態を防げるでしょう。
通信時の暗号化
Google Meet では、データのセキュリティとプライバシー保護のために暗号化をサポートしています。暗号化されるのはクライアントと Google との間で転送されるデータすべてに適用され、ウェブブラウザや Android アプリ、その他 OS のアプリが対象です。また、Google ドライブに保存されている録画は、保存時に暗号化されます。
※電話でビデオ会議に参加する場合、電話会社のネットワークを使用するため音声が暗号化されないことがあります。
レイアウト変更が可能
Google Meet は、オンライン会議中の画面レイアウトが変更できます。標準では、会話の中心になっている参加者とコンテンツがメイン表示されるようになっており、自動的に切り替わります。
この設定は変更可能で、特定の参加者を全画面表示にしたり、参加者を固定表示したりすることもできます。また、参加者が多く画面に収まりきらず、顔などが切れて映っている場合は、映像をズームアウトして広い範囲が映るようにすることも可能です。
会議の録画などができる有料プランも
「Google Workspace」の Business Standard 以上のサービスを利用することで、Google Meet の会議を録画して Google ドライブに保存することも可能です。録画したデータを共有する際の手順もシンプルで、参加者やその他メンバーにもすぐに共有できるため、議事録などを取る手間も省けるでしょう。
「Google Workspace」は有料のアプリケーション セットで、プランに応じて使用できるクラウドストレージが増えるほか、Google Meet の参加人数も最大で500人まで増やすことができるなど、さまざまな機能やサービスがあります。「Google Workspace」の詳細についてはこちらをご覧ください。
Android スマホやタブレットで Google Meet を利用する際は、Google Meet アプリを Google Play ストアからインストールしましょう。
Google Meet を使って会議に参加する方法
Google Meet のオンライン会議に参加する方法には、いくつかの手段があります。
【共有された URL から参加】
Google Meet は、テキスト メッセージやメールなどで送られてきた会議リンクの URL をタップするだけでオンライン会議に参加できます。
送られてきた会議リンクの URL をタップします
画面の手順に沿ってオンライン会議に参加します
【Google カレンダーのスケジュールから参加】
Google カレンダーのスケジュールに Google Meet の会議が設定されている場合は、スケジュール内の [Google Meet で参加] からオンライン会議に参加できます。
Google カレンダー アプリで予定を開きます。
[Google Meet で参加] をタップします。
【会議コードを入力して参加】
10 桁の英字で構成された「会議コード」が共有されている場合は、Google Meet アプリをインストールのうえ、会議コードを入力してオンライン会議に参加できます。
Google Meet アプリをインストールし、起動します
[コードを使用して参加] をタップします
会議コードを入力して参加します
その他、Google Meet へ参加する方法についてはこちらをご覧ください。
会議参加時の操作
Google Meet の会議に参加したら、カメラやマイクなどの設定ができます。
Google Meet アプリの「カメラアイコン」では、ご自身のスマホカメラのオンオフが可能です。また、「マイクアイコン」ではご自身の音声のオンオフを切り替えられます。メニュー アイコンをタップして「画面を共有」を選択すると、画面上に資料や写真を共有可能です。「通話中のメッセージ」を利用すれば、テキストでメッセージをやり取りできます。
字幕表示については、日本語字幕は使えません(2022年8月31日現在)。利用できる言語は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(メキシコ)、スペイン語(スペイン)のみです。
原則として表示名はログイン時に使用している Google アカウントの登録名が表示されます。表示名を変えたい場合には、Google アカウントの名前を変更しましょう。
オンライン会議を退出する際には、赤い退出ボタンをタップしてください。タップすると即座に会議から退出します。
※会議中にアプリを切り替えてもセッションは継続されます。
※主催者が退出しても会議は解散されず、全員が退出するまで会議は継続されます。
Google Meet を使って自分で会議を主催する方法
Google Meet でご自身がオンライン会議を主催する場合は、アプリのホーム画面から「新しい会議」をタップして、会議を主催する 3 つの方法を選択できます。
【会議を今すぐ開始】
[会議を今すぐ開始] をタップすると、その直後からすぐに会議が開始されます。画面上に会議リンクの URL が表示されますので、[招待状を共有] から招待したいユーザーにリンクを送りましょう。会議リンクの URL を共有されたユーザーは、URL をタップすることで会議に参加できます。
【会議の招待リンクを取得】
[会議の招待リンクを取得] をタップすると、オンライン会議の URL が発行されます。[招待状を共有] から招待したいユーザーにリンクをを送り、自身も同じリンクをタップして会議に参加します。
【Google カレンダー アプリでスケジュールを設定】
[Google カレンダーでスケジュールを設定] をタップすると、Google カレンダー アプリが起動して、スケジュール設定画面が表示されます。スケジュールには会議の詳細情報が追加されていますので、URL を共有することで他のユーザーを会議に招待できます。また、スケジュール設定時に他のユーザーをゲストとして追加しておけば、相手のユーザーの Google カレンダー上にオンライン会議のスケジュールを表示することが可能です。
Google Meet のメリットを活かせばオンライン会議がスムーズに
Google Meet は、Google が提供するオンライン会議ツールの一つです。最大 100 人同時、1 時間のオンライン会議が無料で利用できます。また、URL を共有するだけでさまざまなプラットフォームから参加できるのも大きな魅力です。さらに大人数で利用したり、会議を録画したりしたい場合には、有料プランも提供されていますので、利用目的にあったプランを選択してみましょう。
※本記事で紹介した内容は、Android のバージョンや機種によって異なる場合があります。
※本記事で紹介した内容は、執筆時(2022 年 8 月)のものです。