Android スマホの体温計アプリとは?
Google Play ストアで「体温計」と検索すると、主に体温を記録するためのアプリが多数表示されます。これらの体温計アプリには、どのような機能があるのでしょうか。ここからは、体温計アプリの主な種類を 4 つ紹介します。
体温を記録できるアプリ
測定した体温を手動で記録するアプリです。すでに体温計を持っていて買い替える予定がない場合には、この体温計アプリが便利でしょう。アプリによってはただ体温を記録するだけでなく、体温の履歴のグラフ化や測り忘れ防止の通知、体調を言葉で記録できるメモ欄など、健康管理に役立つ機能を備えているものもあります。
体温計と連携するアプリ
Bluetooth などの無線通信に対応した体温計により、測定した体温を自動記録できるアプリです。手入力を必要としない手軽さが魅力でしょう。自動記録するには、無線通信ができる専用の体温計と、体温データを受信できる専用のアプリが必要です。
非接触型体温計と連携するアプリ
非接触型体温計とは肌に触れずに測定ができる体温計です。職場や学校、イベント会場など、複数人の体温測定が行われる場で多く使われています。アプリに対応する専用の非接触型体温計があれば、Bluetooth などの無線通信により、自動的に体温の記録が可能です。大人数の体温を記録できるアプリもあり、部署やクラスなど組織単位の記録にも対応できます。
体表温度を測れるスマート ウォッチ
皮膚温度センサーが搭載されたスマート ウォッチであれば、着けている手首の体表温度を記録できます。体温ではなく体の表面の温度を測るため、外気などの影響を受けますが、記録を積み重ねることで自分の体調の指標となったり、変化に気づくきっかけになったりするでしょう。
※紹介したアプリや体温計などの機能のなかには、一部医療機器でないものも含まれています。体表温度などはあくまで自己管理の目安として利用し、医療目的では使用しないでください。医療体温計を使いたい場合は「医療機器」と明記された製品を使用しましょう。
体温計アプリのようにスマホと連携する健康機器も
歩数や消費カロリーを測定できる活動量計や体組成計、血圧計などにも、体温計と同様にスマホのアプリと連携して自動的に記録できる健康機器があります。専用の健康機器とアプリを使えば、体温と同様に履歴をグラフなどで確認できるほか、目標数値の設定、脂肪量や筋肉量の評価など、自分の健康状態をチェックできるさまざまな機能を利用できます。
健康状態を記録するメリット
ここまで、体温をはじめとする健康状態の記録アプリを紹介しましたが、記録することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
小さな体調変化に気づける
記録を続けると、自身の健康状態の平均値がわかってきます。たとえば、平熱時の数値を把握しておくことで、異常な数値が表れたときに、いち早く体調の変化に気づけるでしょう。また、体調不良で病院に行くときに、普段の健康状態を数値で把握していたり、記録を持参したりすれば、医療機関で自身の状況を詳細に説明できます。
健康管理が習慣になる
測定し忘れるのを防ぐために、通知機能つきのアプリを使えば、健康状態の記録を習慣化しやすくなるかもしれません。無線通信で測定結果を自動記録するアプリであれば、入力の手間も省けるため、測定にかかる時間や煩わしさが少なくなり、習慣化につながりやすいでしょう。
家族の健康管理の基準になる
健康状態を記録できるアプリのなかには、複数人のデータを記録できるものがあります。自分の体調を言葉で伝えづらい小さな子どもや、介護が必要な家族の健康状態を日常的に記録しておけば、小さな変化や異常に早く気づける可能性があります。家族みんなの健康状態の把握や管理に役立つでしょう。
体調も運動もまとめて記録するなら Google Fit
「健康機器ごとにアプリを変えて記録するのは面倒だから、まとめて管理したい」「運動などの活動記録もチェックしたい」という方におすすめなのが、Google Fit というアプリです。ここからは、Google Fit の概要や、できることを紹介します。
Google Fit とは
心拍数から運動記録まで、さまざまな健康状態やアクティビティの記録ができる Google 製のアプリです。単に記録するだけでなく、身体情報と普段の活動記録をもとに目標を自動作成できます。もちろん自分で目標を立てることも可能です。そのため、運動を取り入れたいが自分に合うものが分からない方、体力に自信がなく一般的なトレーニング メニューでは不安な方などにもおすすめです。
また、目標に向けて励ますコーチング メッセージや目標達成を通知で受け取れるため、運動へのモチベーションも維持できるでしょう。
※ Google Fit は、Google Play ストアからダウンロードできます。
スマホで呼吸数や脈拍が計測可能
カメラ機能を利用して呼吸数や脈拍を測ることができます。呼吸数は座っている自分をカメラのフレーム内に収めることで計測し、脈拍は背面カメラに指を当てて計測します。どちらの計測も操作がシンプルで、新たに健康機器を購入する必要もないため、普段の健康状態を知りたいときに使ってみるとよいでしょう。
ハートポイントでより健康的に
ハートポイント(強めの運動)は、Google Fit が WHO(世界保健機関) と AHA(アメリカ心臓協会)と共同で設定した運動目標です。心拍数が上がるような運動を記録すると、ハートポイントと呼ばれるポイントを獲得できます。
この 2 つの機関が推奨している 1 週間の運動時間は、中程度の強度だと 150 分以上、高い強度の運動だと 75 分以上です。ハートポイントの獲得をゲームのように楽しむことで、推奨された運動時間を達成しやすくなるでしょう。運動の強度によって獲得できるハートポイントが異なり、強めの運動ほど高いポイントを獲得できます。
他のアプリとの連携も
健康状態や運動を記録するアプリのなかには、Google Fit とデータを連携できるものもあります。アプリをいくつも切り替える必要がなくなり、Google Fit でまとめてデータを確認できる点が便利でしょう。Google Fit から連携先のアプリへデータを共有することも可能です。
一度接続したアプリは、いつでも接続を解除できます。また、Google Fit に集まったデータは Google アカウントと紐づけて管理ができるため、スマホ以外のデバイスでも確認できるようになります。
※ Google Fit と連携するアプリについては Google Fit 対応アプリの一覧をご確認ください。
スマート ウォッチでより詳細な活動記録も
スマート ウォッチを使えば、スマホよりさらに詳細な健康状態や活動を記録できます。スマホの場合は、カバンや服のポケットの中など保管場所によって運動記録の精度が異なりますが、肌に身に着けるスマート ウォッチなら、より正確な測定が可能です。心拍数などの健康状態のデータも、対応するセンサーを搭載したスマート ウォッチを着けていれば計測できます。より正確なデータで健康状態を管理したい方は、スマート ウォッチを取り入れるのも選択肢の一つです。
※紹介した Google Fit の機能は医療用の機能ではないのでご注意ください。
Android デバイスで健康管理をしよう!
体温計アプリは記録のほか、測り忘れ防止の通知、体温履歴のグラフ化などさまざまな機能を活用することで、日常の健康管理に大いに役立ちます。体温計や健康機器によってはスマホのアプリと無線通信することで、データの自動記録ができます。これにより健康状態を記録するハードルが下がり、習慣化しやすくなるでしょう。
また Google Fit アプリなら、スマート ウォッチや他のアプリと連携して、心拍数や体表温度などの詳細な健康状態や、運動記録をまとめて管理できます。 Android デバイスを身に着けたり持ち歩いたりするだけでデータを記録できるため、健康管理や運動を続けやすいかもしれません。Android デバイス一つでさまざまな健康管理のサポートが可能なので、新習慣として取り入れてみるのもよいですね。
※本記事で紹介した内容は、一部ご利用になれないデバイスなどもあります。本製品またはその一部の機能などを利用できるかどうかは OEM およびデバイス メーカーによって異なります。