スマホが熱くなった状態で使い続けて大丈夫? 発熱時の対処方法を紹介
スマホが熱くなった状態で使い続けて大丈夫? 発熱時の対処方法を紹介

スマホが熱くなった状態で使い続けて大丈夫? 発熱時の対処方法を紹介

2022.05.16

スマホが熱くなった状態で使い続けて大丈夫? 発熱時の対処方法を紹介

スマホの使用中や充電中、本体が熱く感じたことはないでしょうか。スマホの使い方によっては、発熱して故障や寿命の短縮を招いてしまう場合があります。本記事では、スマホが熱くなる原因と対処法についてご紹介します。スマホを長く安全に使えるよう、発熱するメカニズムを理解しておきましょう。

スマホが熱くなる原因とは?

特に、いつもと変わらない使い方をしていたのに、スマホが熱くなってしまったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。スマホが熱を持つこと自体は構造上あり得ることであり、ある程度の熱を持っても問題ありません。しかしスマホに負荷をかけすぎる使い方をしたときや、スマホ本体に故障や異常があるときには、通常の使用では発生しないほどの熱を持ってしまうのです。

ここではスマホが熱を持つ原因についてご紹介します。

スマホが熱くなる原因とは?

スマホが放熱できていない

スマホが熱を持つ理由の一つに、放熱ができていない状態が挙げられます。

スマホを使用すると、内部装置の一つである CPU が熱を発します。CPU は PC にも搭載されている、スマホや PC にとっての頭脳ともいえる装置です。PC には CPU の発熱を防ぐための冷却ファンが備えつけられていますが、スマホにはファンで冷やす機能はなく、本体からの放熱で CPU の熱を下げる仕組みになっています。

しかし、放熱しにくいデザインや素材のスマホケースを使用していると、メーカーが想定している放熱ができず、スマホの温度が下がらない場合があります。また、真夏など周囲の気温が高い時期には放熱しにくくなり、他の季節よりも熱を持ちやすくなることもあるでしょう。

アプリの負荷が高い

特定のアプリの使用がスマホの発熱に影響するケースも考えられます。高画質をうたうゲームアプリや動画編集アプリなど、音声や画像、動画が多く使われていていることでスマホへの負荷が高くなるアプリがあります。

これらのアプリを使うと、特に前述の CPU やグラフィック表示を行う GPU に負荷がかかりやすく、強い発熱を招きます。負荷が高ければ高いほど発熱の速度は上がるため、アプリの要求スペックとスマホの性能によっては、放熱よりも発熱が上回ってしまう場合もあるでしょう。このように内部装置の温度が上がりすぎると、スマホは破損を防ぐために処理速度を調整し負荷を下げます。高負荷のゲームをプレイ中に急に動作が遅くなる経験をされた方もいるかもしれませんが、それは上がりすぎた温度を下げるためのスマホの働きによるものです。

適切な充電方法ではない

スマホの充電時には、少なからずバッテリーが発熱します。この発熱は正常な現象のため、充電中にある程度温度が上昇することは心配いりません。

しかし、充電しながら操作を行うと、充電と放電が同時に行われるためバッテリーに負荷がかかり、通常の充電時以上に熱くなる可能性があります。負荷のかかるアプリを操作している場合は、さらにスマホが熱くなることがあります。

バッテリーが劣化している

正しい使い方をしていたとしても、バッテリーが劣化していれば発熱しやすくなります。長年使ったバッテリーは放電しやすくなり、フル充電しても長時間使用できなくなるでしょう。そのため、充電する回数が増え、発熱をともなう充電の頻度が増えてしまいます。

バッテリーは、充電と放電を同時に行うことや、フル充電の状態でさらに充電を続ける過充電により劣化が早まるといわれています。

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スマホが発熱したときの対処方法

スマホの発熱はわかりやすい原因が多いため、対策が取りやすいでしょう。しかし、うっかり操作方法を間違えてしまったり、スマホ本体に問題があったりする場合には、予想外に熱くなることもあるかもしれません。実際にスマホが発熱したときには、どのように対処したらよいでしょうか。発熱が起きてしまったときの対処方法を以下にご紹介します。

スマホが発熱したときの対処方法

涼しい場所に移動する

第一に考えたい対処法は、スマホ本体の放熱です。正常ではない熱さなら、ひとまずスマホの使用を止め、涼しい場所で本体を冷ますとよいでしょう。

早く温度を下げたいなら、扇風機やサーキュレーターなどによる常温の風を当てることも効果的です。なお、急激な温度低下は結露を招きスマホの故障に繋がりますので、冷蔵庫や氷などで急速に冷やすのは止めましょう。

電源を切り再起動

スマホが熱を持ちすぎてしまうと、安全のためにOSによりスマホが使用できなくなります。その状態になった時点でスマホは熱による負荷がかかっていますので、スマホが熱くなってきたと感じたなら、一度スマホの電源を落としましょう。

一度電源を落とした直後は、温度が下がりきっていないため内部装置が正常に機能せず、すぐに再起動できない場合があります。涼しい場所への移動やしばらく時間を置くなどして、スマホが冷めてから再起動を試してみましょう。

充電を止める

充電中にスマホが熱すぎると感じたときは、すぐに充電を止めましょう。熱すぎる状態で充電を続けてしまうと、バッテリーの劣化を招くだけではなく、内部装置の故障を引き起こすおそれがあります。再充電を行う際には本体が冷めたことを確かめ、周辺気温が低い環境で充電を行いましょう。

また、近年ではバッテリーが 100 % のときには充電を止める機能や、アプリで使用される電力のみバッテリーを介さずに給電する機能など、バッテリーに負荷をかけない機能を搭載したスマホが登場しています。新しいスマホを選ぶ際には、そうしたバッテリー関連の機能にも注目するとよいでしょう。

負荷に強いゲーミング スマホを使用する

スマホの連続使用による発熱が気になる方は、発熱に配慮されたゲーミング スマホを検討してもよいでしょう。ゲーミング スマホはゲームアプリの長時間使用を想定した設計となっており、一般的なスマホに比べて放熱性能や熱への耐久性に優れています。

ゲームや動画など高負荷になりやすいアプリの使用時間が長いようなら、発熱に配慮された設計のスマホの使用を検討しましょう。

セーフモードで再起動する

スマホが頻繁に発熱し、挙動が遅くなると感じたなら、セーフモードで再起動をしてみましょう。セーフモードとは、Android スマホを一時的に出荷時の状態で起動するモードです。セーフモードで起動中に発熱しないようなら、インストールした何らかのアプリが原因で発熱を引き起こしているおそれがあります。

またバック グラウンドで起動しているアプリが一時的に暴走している場合も、セーフモードによる起動で解決できる可能性があります。

なお、セーフモードはホーム画面のウィジェットを削除してしまう場合があるので、セーフモードでの起動前にはスクリーン ショットを撮影し、ウィジェットの状態を記録しておきましょう。

スマホを初期化する

これまでの対処方法を実行してもスマホが発熱しやすい状況が続く場合、インストール済みのアプリが重大な問題を起こしているおそれがあります。一度スマホ本体を初期化し、完全に工場出荷時の状態に戻すことで、問題を引き起こしているアプリを削除し、正常な状態に戻せる可能性があります。

初期化前にはアプリの内容を引き継げるよう、引き継ぎコード発行などの手続きを忘れないようにしましょう。初期化後にはアプリの再インストールや、事前に取得したバックアップからの復旧を行い、スマホが正常に使用できるかを確認してください。

もし初期化後も同様に発熱しやすい状態が続くなら、バッテリーや内部装置などになんらかの問題が発生してる可能性があります。

※Android スマホなどのデバイスを初期化すると工場出荷時の状態に戻ります。購入後にインストールしたアプリ、写真や動画、ダウンロードした音楽、SNS の履歴、連絡先などのデータはすべて消去されて復元できなくなります。必要なデータは初期化の前に必ずバックアップを取るようにしましょう。

スマホが発熱しても慌てずに!ゆっくり放熱しよう

スマホは長時間の利用や充電により、本体から熱を発する場合があります。普段のひんやりとした端末に慣れていると驚くほど熱くなることもありますが、適切な対処方法であれば心配する必要はありません。

一方、無理な充電や急速な冷却はスマホに負荷がかかり、故障の原因になります。ここでご紹介した冷却の方法を行い、スマホを長持ちさせましょう。

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